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洗濯物の洗剤の匂いが
行き場のない夏の空気に
とぐろを巻いて黙っている
真っ白いあの子のシャツが
大ぶりな綿雲に溶けて
青いシミが目を引く
漂白剤じゃ落ちないだろう
あの子は血液まで青空なんだ、
でなきゃあんなに
遠くまでは飛べまい
僕の周りの洗剤の匂いが
僕の周りにとぐろを巻いた
どうやらそんなに
遠くまでは飛べまい
夏の空気はまるで奥手だ
火照っているくせに
微動だにしない
叙情詩
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