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「ヒッ!ん、アあぅッ!んンっま、ひょ…とまっれせんせッ」
「お前が誘ったんだろ」
「ふアっ…め、そんッ…に…ッしたらおな…ヘンっ…ゃアアあ!」
「腹がヘンに?どの辺が」
「ひゥっアぁああソコっソコ…めっだめですおれッぇ…う、ンンやだやぁッア」
「へえ、ココの器官もなかなか使えるモンなんだな」
―締まる上に奥ケッコー広い。
「ア…ぅんく、はッヒうンンんーッ!」
「お前もキモチイイみたいだし。なあ?」
「っンは、はぃいいですあっついの…ッきもひぃよおせんせえー…」
「エロい顔。…本ッ当に変態だなお前は。今日の今日まで知らなかった」

向かい合わせに脚を開いて俺の上に座りしがみつくみたいにして揺さぶられている沢田。といっても自分から腰を振って呑み込んでいる節もあるようだ。全くこう言うのを表現するのだろうなあの単語は。
「淫乱」
「ンぇッは、ひ、ひぉいよお!アアアっ…」
「こんなに俺のウマそーに食ってる奴が酷いもクソも無いだろが。前だってビチョビチョ、大洪水だぞ見てみろよ」
沢田のえらくこぢんまりとついている性器を擦り扱けば、先程から止めどなく溢れている粘液に絡んで手と皮膚の間で淫ら過ぎる音が零れた。視覚のみならず聴覚までも性的な刺激に捕えられる。
「ホラ先生の手の平までもうぬるぬる。恥ずかしくねえの?お前がはしたなく垂らしてる汁のせいだぜ。なあ沢田言ってみろよ、獄寺先生のチンポがおいしくて堪りません自分はどうしようもなくイヤらしい奴ですって」
「くンっ…アア!やらそんらこ…ッンん言わらひッれ」
「んー?また締まったぞマゾかお前?なあ…俺の言うこと大人しく聞けよ沢田、これ命令。」
「っ…アは、んめい…れッ…」
「ああ。―…まさか逆らわないよな?今すぐコレ抜いちまってもいいんだぜ」
「やっやらやめなッでぇ…ゆう、ゆーからおれ」
「んー。そんなにコレで犯されんのスキか」
「すきっ…せんせえのッおちんぽっすきな、のォおれッひャうッあはアアあっお、おいしーの、おれッイヤらしいからっだから…っがまんれきな」
「ふーん。そ」
(もう絶賛飛行中ってトコか)
明らかに殆ど何も映していないような瞳。
あまりこれまで気にしてみたことはなかったが、綺麗な容姿をしているなとふと思った。だからだろうか、自分がその眼に映らないのを若干不服に感じたのは。
「沢田」
「んっンんッふ、ァ、っあ、なにっ…、せんせえッ」
「俺、すきか?」
(あ…しまった)
――我ながら馬鹿なことを言ったと思った。

俺の発した言葉を意味として捉えるまで数秒かけたらしい沢田が質問を理解してほのかにきょとんとした眼差しをした。
「ん、あーやっぱ何でもね」
一体どうしたというのだろうか自分は。
とんだ失言をはぐらかし目を逸らせつつまた烈しく注挿を開始した刹那、外耳を何か濡れたものが撫でた。
「…す、っき……です」
ハッとして沢田を見れば俺の肩に顔を埋めている、どうやら俺の耳をコイツが舐めたのだということはわかったが――。
(―…なんか、ヤケにリアルな)
苛且の睦言とは思えないそんな響きを伴って。
熱すぎる湿った吐息が齎した感触が薄れぬままに俺へと残る。何だこの胸の動悸は。
いや、待てだがそれは寧ろ沢田では無く俺がそうであって欲しいと抱いた願望では。
(…ッて馬鹿かそしたらまるで俺がコイツを)
「すき…っ…せんせッひっアあぅごくぇあせん…ッせ…!」
―すきみたいじゃないか。と。
一瞬だけ思ったがそんな訳がある筈無い。全く今日の俺はどうかしている。
(……毒されるのも大概にしろ自分)
そう自らに言い聞かせつつふと視界に入ったものが目を奪った。
「……」
(コイツ……目茶苦茶耳赤え…)
耳だけでなく。頚も真っ赤に紅潮していた沢田のそれは性交渉ゆえの必然的体温上昇なのか若しくはいや、まさか―…。
「…オイ、お前」
好きと囁いてから沢田は顔を上げようとしない、ただ必死に俺の背肉へ爪を立てるようにして揺さ振られ続けていた。
(…―マ、ジかよ)
壊れそうに小作りな肩だと思った否、肩だけでは無く。沢田綱吉という存在はこんなに華奢で繊細なものだったのだと改めて…いや初めてといったほうが正しい程に鮮やかに熾烈に感じてしまったこんなにもいとけなく。
(…かわいい、かも)

意識してしまった途端、何かが崩れた気がした。
「ッア、アあぁっはぅッごく…っらせん、ぇッ」

高鳴る心臓の音が五月蝿い。
無彩色の夢から醒めたような温度帯に包まれた。
「…沢田、俺のコトすき?」
「…っき、すきッ…ぇす、ッせんせ…っごくれら…せんせぇ……ッッ!!」
「ん…」
好きと口にする度自身を甘く締め付けてくる沢田が何とも愛らしいものに思えてしかたなかった。
呼応するように更に嵩を増す自身。沢田のナカを幾度となく攻撃的なまでに擦り立てやまない勃起は本能なのだろうかそれとも俺がコイツを求めているのか。判断はつかないがけれども俺は内側に巻き起る衝動のまま沢田を床に組み敷き、両足を持ち上げる格好で幾度となくその身体を打ち貫き穿ち入った。無理をさせている気はするしかしそうやって臨界ギリギリで形を保っている姿に途方も無い興奮を覚え。

(マジ教師失格)

―いや人間失格か?
だがこんなにも誘惑は色鮮やかだ。





「ンっ…あひッあぅア、は…ごくっらせんへッも、おれっ」
「…ッナカ、出すぞ」
「んっアっアアッあハッナカ、なかいっぱいッほしい…ッの、ごくぇあへんひぇのっひ!ア、あ」
「ー…ッッ!」
「アアアアアッ!あッあっ!…んくぁアっか、かおにもっかけ…ッのみたひっ…のッ」
「ー…ッマニアック」

促されるまま欲情に任せて沢田の直腸に放ったものを顔面にも吐射した。
ビクビクと痙攣するように震える肢体からズルリと性器を引きずり出して何度も繰り返し射精した。薄くひらいたあどけない口唇は白濁を受けとめる度健気にそれを嚥下する。鴇色に染まった陶器のように綺麗な顔が俺の欲液にまみれてみるまに汚れていった。
(無抵抗のガキに覆い被さってドプドプ精液ブッカケまくって俺…)
最低な男だと思ったが反面否定しようもなく興奮に息が上がっている。
(……堪んねえ…)
「…沢田」
俺の呼びかけで放心状態にあった沢田がややあってからこちらを向いた。

「……ごく…で、らせん…せぇの……おいしー…で、す…」
淡い微笑みを浮かべて。

「―……お前…ッ」


――気がついたら抱きしめていた。柔らかな髪の毛と優しい匂いに迎えられる、か細い指がふわふわと俺の腰に回された。


「せん…せぇ……」





*****


もう辺りは宵闇に包まれている。照明を点けないままの教室内は微量の月光のみが光源であったが人の体温というやつはその存在だけで随分な安心感を与えるものだ。
胡座をかいた俺の膝上ですやすやと寝息を立てている教え子は誰が見ても歳相応の、いやもしかするとそれ以上に幼い印象を抱く姿で無防備に眠っていた。かけてやった俺のジャケットの裾を無意識に握りしめる仕草が何ともいえない。

「……しかしこんな可愛いカオしてても中身はとんだ小悪魔なんだよな」
先程の不道徳的一部始終を振り返りフッと煙草の煙を吐き出す。今日のC棟見回りが手抜きで有名な用務員のジイさんで本当によかった。心からの拍手を贈りたい。

「―…いや、小鬼、か」

不意に思い当たった考え昼間の沢田を思いだす。
(鬼は沢田向き……)
本人もやりたがっている、ね。

「……確かにな」

(寄ってたかって。が結構好きだとか言いやがって…)
「…ケッ」

初めこの言葉を聞いた時に抱いた感情とは違うものが芽生えてしまったリアルタイムの自分に苦笑いを。

(まあいい)
ひとつ今日勉強になったことがある。

「豆が好きな鬼もいるとは」

(ならば、)

「質より量の安い小粒豆なんかより極上の上質豆のがイイって判らせてやる」
―まあ俺は量もあるが。
なんて寒いセクハラ発言をトバしてしまったのは今日という日のせいにしてしまえ。


(―明日からはたっぷり調教だな)

寝入る生徒へ今後の時間割を伝えたのは無論担任教師たる俺の役目ということで。







fin.

20070204
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


[再編集/20070301]
《某日ルートルーティーン。/節分記念》














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