くらい
つめたい
頭がいたい
腕が、足が なまりのように 重い
まぶたをこじ開けてみたけれど
もやがかかって
焦点が合わなくて
ここは どこだ
「う、 」
「…お目覚めかい ジタン。」
少しはなれた場所から
聞いたことのない 声だ
「…だ…れ」
「…フフ…いい子だ、すっかり、
忘れてくれたんだね。」
「……どこ…」
「僕の別荘さ。」
素敵なところだろう?
そう言って 冷たい手が頬をなでた。
あごを持ち上げられて、すこし苦しい。
銀いろの目が楽しそうにオレをみている。
こいつはだれなんだろう
「こんなに成長しているなんてね…これがなかったら気付かなかったかもしれない」
鉄格子の間からのびた手が、オレのからだの下敷きになっているしっぽをつかんで引っ張り出した。
少しずつ視界がはっきりしてきた。
ここは檻みたいなところだな
とうとう捕まったんだろうか。
いや タンタラスは抜けたんだっけ。
家出して 旅に出て
知らない土地で
ネズ族の竜騎士と共に戦っていた
「アンタは、なんだ 」
「…知らなくて良いんだよ。 ついでに、これからの出来事も覚えてなくていい」
銀いろが鉄の格子に手をやると、光とともに格子がゆがみ、銀を中へと招きいれた。
そうしてそいつは手足の重みとわけのわからない気だるさで動けないオレの前に膝をつくと、また頬に触れてポツリと何かをつぶやく。
視界が光であふれた。
ひどい耳鳴りをきいて、また意識が薄れていくのがわかった。
ぐちゅ
ぢゅ
意識のない金いろの下半身を死人のような白い手がえぐる
深く突き刺して犯す
だらりと垂れ邪魔なだけの脚を開かせ腰を持ち上げた
露わになった腹に噛み付き、食いちぎるかのように歯を立てる
眉間に皺を寄せ脂汗をにじませているこの少年に、自身を昂ぶらせた
憎憎しい人間をこの手で壊す瞬間、
それはどんな絵画にも表せない、快楽のとき。
サディズムの塊を無抵抗の身体に捻じ挿れていく
「キミは本当に愛らしい眼をしている」
「この髪の色も 下等な生物の象徴であるような尻尾も」
「忌々しい」
「今すぐ首をへし折ってあげようか」
「その眼をえぐり出してしまおうか」
「フフ、でもね、せっかくだからキミに見てもらいたいんだよ」
「キミの世界を殺して 僕が王になる瞬間を」
「そしたらその眼でまた僕を見ておくれ」
「きっとそのときには綺麗な絶望の色をしているだろうから」
−−−−−−−−−−−
続くかもしれないし続かないかもしれない
酷くしてごめんよジタン!
お題お借りしました!
http://mblg.tv/crotcher/entry/146/
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