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落ち下る幻
この手とその手の平らなところ
ごめんね、なんて今更うそにしかならない
宝探しがうまくなりたかった
ああ、普通の恋こそ難しい

叶うことならいつだって簡単に吐き出せたのに
電源は、お切りになってね
そっと、音も立てずに逃げてきた、生きてきた、この心臓の泣き声は聞こえただろうか
夕焼けに微睡んだ人差し指
いくつなくした、と君は問うけれど
故に愛だと告げるその口

待ちくたびれて明けた朝に残されたのはわたしだけ
亡霊ごっこ
間違いでないなら何だったの
閉め出された檻の外にて
色褪せたいつかの因縁を殺しにゆく

絡めた小指でも約束は無しにするのね
とろけたバターにでも似せたつもりだった
未来から来たロボットに僕はなれません
組み込まれた遺伝子型に僕は反旗を翻す
すきでもなくきらいでもなく、ならばこれは何だと言うの?

そんなばかな話を信じられるか
愛だって枯渇する
死に場所はその腕中に一人分だけ
正義を語るヒーローは果たして本当に正しいのか
泣いてなんかいないよ、うそひとつだって抱えていないよ

見つからないフラミンゴの足はきっと赤いまま
この不幸に乾杯
叶えばそれは夢の終わり
けれど純愛とは美しいものだったか
じゃあもし、たとえば僕と君が未来にゆけたら

よって、流刑を申し渡す
不自由の象徴
口から出任せ主義な君と僕
焼かれた空の下でいつか指切りはうそになって
願ったり叶ったり、そうなんだろう?

願いは叶うよ、君が願うなら
ピーターパンはわたしを忘れて行ってしまった
手をつないでもね、一緒にはゆけない
アイラインのブルーカラーに気付くことなかれ
君ならば証明できたと言うの?

わたしは人か、魚か鳥か
帰りたい帰りたい、ため息の溜り場まで
二人だけで空を渡った夜
かなしいことをかなしいと思わなければ、平気
白旗は昨日のうちにあげておくべきだった

さよならまたね、もう会わないけど
世界に組み込まれて今すぐ消えてしまおう
果たして月に近づいても羽は焼き落とされるのか
このままにしておいて眠りにつくよ
きらきらビードロ、さよならの合図

あなたが言うことならすべて正しい
警鐘が聞こえる、今しかない
さあ準備はいいか明日が来るぞ
夢の畔で愚か者と生る
下った指令に背くこと無かれ

忘却説に綻びを見つけた
ただ今留守にしております、少々、生まれ変わるまでお待ちください
無理だなんて誰が決めたの、うそだなんて誰が言ったの
振り出しを望んだ恋の心音
フライングしたのは僕の方でした






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