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 媚肉を割り裂き隧道を幾度も幾度も穿ち躙む焼けた肉杭。
 踴る様に自由気儘な男の腰つきに翻弄される、躰奥深くを貫き刔る肉棒が得も云われぬ鮮烈な感覚を生み出して止まない。爪先までもが痺れるその恐ろしい迄の快感に躰中を引き攣らせながら綱吉はシーツの上を藻掻き撓った。少年の口から上がる嬌声、鼓膜を震わせ劈くそれは甘美で無垢で純粋でそしていとけなくむずかる様に。まるで少女を思わせる程に甲高く美しい声が部屋中を反響し満たす。

「す、きぃ…こぇ、これえ…っ! すきらよおォ…っくでらくんのッごくぇあくっのぉっ…ッ」
「ッ…、淫乱、ッつんスよ、マジ…そーゆーの、判って言って…るワケねえか」

 理性など疾うに手放し享悦に堕ちる少年、何も感情を遮るものの無くなった解放感の中では羞恥など夙に沈み去り失せて。快楽の赴くままに淫奔に、自ら腰を振る姿は普段の綱吉からはまるで想像できる由も無い。もっともっととねだる様に締め付け蠕動する蕩壁の動きとあどけなく素直に叫ばれる言葉たちに獄寺はもう何度目かも判らない射精感をやり過ごした。

「…ッ……、ナカ…すッげぇアツ…。……ッ、ケド、もっとヨクしてやりますよ…ッ、」
「ンゃあ、アッ、ひいっ…イ、の、コレぇッ…へ、っンんッへんにな…っヤあア…ッ」
「……可愛い…スね10…代目、………ココ、こうして欲しかったですか、」

 獄寺の勃起が迷い無く内部の一点を抉った。そこから生ずる信じ難い程の悦楽が綱吉を襲う、続け様に男は何度も前立腺を穿った。狙い澄ましたように正確に、重点的に。……気が違いそうな迄の極感に呑まれる。

「っひゃア、んぁああァ…! でら、く…へんにな、おれぇ…ッやア、ヤメ…おねが、ひぐッ…!」
「止めていいんスか? …このまま抛っぽり出しても、」
「らめっ…ちが、のぉ…ッやめちゃやだっヤ、らメ…え、ッ……ヒあぁッ!」
「……嘘は、吐いちゃいけねぇっスよねえ……ッ?」
「ッッ…ハッひん、ぃアあァぁぁ……ン、んンンンッ!」

 大きく腰をグラインドさせて、原形も無く散らされた狭間へと傍若無人に叩き付け。牡の性欲のもとに晒される幼く幺さな肢体は、限界まで拡かされそれを受け入れる。その場所が呑吐する赤黒い男根は今、これ以上無いまでに膨脹し撃砕的な抽挿を。

「…ぁ、アぅッひ、ぃ…クぅッ…も、らめ、ィあ、ア、ア、」
「ッ……イキてぇ…っスか、」
「…っきた…ィキた、っぃよお…ッ! も、らめ、ひく、っいクぅ…ッ!」

「…………いいっスよ、」

 耳元で欲望に掠れた男の声がした。熱い吐息が耳朶に触れ。

「…ンくッヒぅ、ンあ、アッぁあッふ、ャッア…ッ」

 最奥に至る熱杭に全てを乱される。快源の海に何もかも放って浮遊する絶頂。

「あ、アッ…ぃああアあァあァッぁっぁー…ッ」

 しかし達し戦慄く躰をそれでも未だ男は擦り立て続けた、その刺激に綱吉は酩酊のなか何度も射精を繰り返す。はくはくと喘ぐ様な鈴口からはもう濃度の無いぬめりしか押し出されないがそれでも足の指まで突き抜ける快感は止むことが無かった。けれどどこか物足りなさを覚える、理由ならば躰が知っていた。

「…ごく、ぇあく、…ッほしぃ…っも、あつぃのッぁつ、の、なかに…ッ」
「…オレの、熱いのが…欲しくてどうしたんスか、なかに? …何です、」
「なかっ…に、おれのおなか、んなか…ッに、ごくでら、くっんの、だして…ッぇっちなの、らひてょお…ッ!」
「……、中出しして下さい、ですよ10代目、…言えますよね、」
「なか…っ、なか、だし…ッして…っしてくらさ…ぃ、ィ…アぁ…ッ」

「……優秀です。………じゃあご褒美、残さず召し上がって下さいよ」

 男の言葉と共に腹部で熱が弾けた。溶岩の様な奔流が体内で渦を巻く、放出された劣情に躰の奥深くまで侵された。下腹を充たす獄寺の白濁、ビュルビュルと大量に放たれるそれが齎す多大な圧迫感に、眩暈を覚える程の幸福感を。

「ふアああぁァ…ッひ、あつ、ぃ…おなか…ア、ぁ、ッンンんー…ッッ!」
「ッ……、」
「…っくぇあくん、ンがぁ、いっぱい、いっひゃいらよぉ! あつい、の…んも、どうしよおれ、おれぇっ、」
「…10代、ッ…目……、」
「おなかんなか、へんらのぉおれ、へんになっちゃ…、ごくれらくンんぃ、へん、ぃ…されひゃったぁ…」
「………オレに、……オレに…されたんです、よね…ッハハ、……ー10代目…、」
「……んは、あ、ア、ああア…ッまた、お…ッき、…くでら、く…ッンンん…ッ!」
「……もっと、もっと変になったあなたを、ッ…見せて下さい…オレに、」

 再び抜き挿しを始める獄寺、全く力の入らなくなった小さな躰を抱き締め思うが儘に揺さぶる。まるで人形を犯している様なその様相、最早綱吉の唇から意味の判る単語は零れずに壊れたレコーダーが如くただ音を発するだけであった。虚無的で或る種極致的な、法悦。




「ッ……、オレに、だけ…、」




 狂飆纏う一人の男の希求が遂げられた今日吉日、
 漂い流れゆく無常この街の片隅で繋がり合った二人がいた、


 うつろう憂世、されど変えられない想いならば其処に確かに存在して。






end.






20060802









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