MS-06D
ザク･デザートタイプ
ダブルアンテナタイプ
ZAKU DESERT TYPE
DOUBLE ANTENNA TYPE
頭頂高：17.5m
本体重量：61.3t
全備重量：79.4t
出力：976kw
推力：42,900kg
装甲材質：超硬スチール合金
主な搭乗者：ロイ･グリンウッド
武装
120mmマシンガン
3連装ミサイルポッド
2連装ミサイルポッド
クラッカーポッド
G92組立式砲座
一年戦争時、地球侵攻部隊から最も要請が強かったアフリカ戦線用として、熱帯･砂漠戦仕様に特化する形で開発されたのがザク･デザートタイプである。
開発はキャリフォルニアベースにおいて陸戦型ザクⅡをベースに進められた。
機体の軽量化、出力の強化、一部装甲の強化と共に、地上での冷却力の向上のためバックパックには大型の冷却装置が増設されている。
また、広大なサバンナや砂漠地帯での移動力向上のため、腰部と脚部に補助推進装置が設置されており、関節部には防塵処理が施された。
頭部には通信用アンテナが設置されており、これには砂塵やスコールなどの環境での使用を考慮した三角錐状のマルチブレードアンテナ(シングルアンテナ)と、2本のロッドアンテナを側頭部に設置したダブルアンテナの2種類があり、通信能力の高いダブルアンテナタイプは主に指揮官用として配備されたと言われている。
前期にはシングルアンテナタイプ、ダブルアンテナタイプそれぞれ43機ずつ、後期にはシングルアンテナタイプのみが28機、計114機が生産された。
一年戦争中期頃から実戦配備が行われ、全機がアフリカ戦線に投入されたと記録されている。
ジオン公国地球攻撃軍第5地上機動歩兵師団第1MS大隊A小隊(通称カラカル部隊)には、実戦テストを兼ねてザク･デザートタイプのダブルアンテナタイプが配備された。
この部隊はロイ･グリンウッド少佐を隊長とし、リビア砂漠からスエズ運河西岸を作戦地域とする特務部隊であり、ゲリラ戦法を得意としている。
また、このカラカル部隊にのちに配備されることになるドム･トロピカルテストタイプの性能チェックをアリゾナで行なっていたスカラベ部隊も、ザク･デザートタイプのダブルアンテナタイプを主力機としていた。
彼らも後に中東地域へと転戦している。
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