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マニキュア


「お前ェ、神経質って言われんだろ?」

ソファに座る俺よりも低い位置、床にあぐらをかいている土方の後ろ髪の隙間から見える項を覗きながら聞いてみた。
その間も土方は丁寧に脚の指に色を付けていく。

すでに指先も真っ赤に塗られていてマニキュア独特のツンとした匂いが部屋に籠っている。
土方は俺の質問に答えなかったが神経質じゃないはずがないと思う。

一度薄く塗るとまたその上から色を重ねていった。
俺が少しでも動いて筆が揺れれば不機嫌そうに顔を上げたし、ムラになると除光液で消してやり直すから余計に部屋が変な匂いになった。

左脚の小指まで色が塗られると土方は止めていた息を満足そうな表情で吐き出し、靴を履かせるような動作で脚を持ち上げるとそのまま甲にキスをした。


「なぁ、この脚で踏み付けてくんねぇか?あと指…しゃぶりてぇ」


コイツは脚フェチだったか…甲に頬擦りをしながら鼻息を荒くする土方が楽しそうにしてっから俺は付き合ってやることにした。

「トシがこんな趣味だったなんて知らなかった」

わざと名前で呼びながら無理矢理に土方の口の中に脚先を突っ込むとミルクを飲む赤ん坊みてぇに必死で、がっついてしゃぶってきた。
指の隙間を掃除するかのように舐めては指を一つずつ咥えて見上げてきやがる。

俺が小さく息を漏らすと得意気な顔をするから指をしゃぶってせわしなく動く頬を脚の裏でなじったら、薄い着流しをチンコが持ち上げていた。

「真選組の副長さんはとんだ変態だな。鬼じゃなくて色狂いの副長だ」

唾液でべとべとになった脚を口から抜いてその脚でチンコを踏み付けてやったその瞬間すぐに、着流しに染みが広がった。


シンナーとイカ臭さが部屋を満たして、俺は征服欲が満たされた。

*桃色チョコレートの飴子たんから頂いた小説です。
銀さんの変態は数有れど、土方の本気の変態は見ないので感動しました。しかしその感動は萌によってかき消されました。ヒヒヒ。


あきゅろす。
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