銀さんが酒を飲んできて、またデロデロになって帰ってきた。
気持ち良くなるのは分かるけれど帰ってくるのに困難になる位に飲むのは、良い大人なんだから止めたら良いのに。
「うぶふ…吐きそっ…」
「吐くんならトイレで吐いてくださいね」
玄関で吐いちゃって散々な事になったのは最近だ。
「便器持ってきて!」
酒を飲むと思考回路が緩くなるのは銀さんで良く分かった。
銀さんの腕を肩に乗せて引きずる様に強引に風呂場へと向かう。
脱衣所に入ると洗濯機に銀さんの上半身を乗せて後ろから帯を外して着流しを脱がす。
「うぉあ、ちょ、まっ、新八」
何か勘違いしてるのか分かんないけど、振り返りながら目の色を変えてズボンを掴む銀さん。
それを強引に下着と一緒に脱がす。
銀さんのお尻が露になった。
「あ、ちょ」
銀さんが何か怯えてる感じが声で分かる。
どうぜ洗うんだし、インナー的な上の服も乱雑に脱がして床に放った。
脱がす時に糸のプチプチっていう音が小さくしたけど、大丈夫でしょ。
「し、し、しし、新八」
風呂場の扉を開くと銀さんの腕を掴んで引っ張り、背中を勢い良く押して風呂場に投げ込む。
ゴン、という音。
浴槽のヘリに頭を打ったみたい。
「そこなら吐いても流せるから丁度良いでしょ。冷たいシャワーでも浴びて酔い醒ましでもしたら良いんじゃないですか」
そう言って直ぐに扉を閉めた。
「…すんません…」
小さく謝る銀さんの声が聞こえる。
「…確かにそうだけど、新八酷ぇ…」
僕の行動に銀さんが拗ねてるみたいだ。
蛇口を捻る音が聞こえるとシャワーの音が響く。
ガスの音が聞こえないから、僕の言った通りに冷たいシャワーを浴びているようだ。
「着替え持ってきておきますから」
懲りたら良いのに。
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