黒人の躍りのルーツ
黒人の躍りのルーツは狩猟民族だった原始人時代に端を発するのは皆さん周知の通りです。
古代狩猟民族は天候や狩猟祈願、又は狩猟に於ける喜びや、他部族との戦闘の勝利祈願に祈り、歌い踊りました。そして死者を弔うためにも。
人々は天候や自然の猛威、動物たち、或いは死を畏れ、敬い、それらを神と崇め、祈り、歌い踊ったのです。
それが古代宗教の始まりであり、歌や躍りのルーツです。
農耕民族の文明がシュメールから伝わりエジプト古代文明が出来てからも、豊作祈願や雨乞い、戦闘の勝利祈願、或いは国外からの来訪者の歓迎としても、歌い踊りました
シュメールと言えばｲｽﾗﾐｯｸの大元現代のイラクですが、ｲｽﾗﾐｯｸのｺｰﾗﾝは祈りの歌のようです。
ですが古代シュメール文明は何部族だったか？は明らかではありません。
寧ろローマやインドに移動したのではないか？と言う説も残されています。
エジプト文明はシュメールから文字とビールやワインが伝わってからピラミッドに描かれるヒエログリフ=象形文字と飛躍的に伸び王国を築き、紀元前3150年から紀元前525年にペルシャ、紀元前332年にギリシャｱﾚｸｻﾝﾄﾞﾛｽ大王に支配されるまで栄華を極めた。
紀元前30年までｷﾞﾘｼｬ系のﾍﾚﾆｽﾞﾑ文化を築いた
しかし紀元前30年にはﾛｰﾏ帝国の属州となり、ﾛｰﾏ帝国統治下ではｷﾘｽﾄ教が広まりｺﾌﾟﾄ教会が産まれた。
639年にはｲｽﾗﾑ軍将軍ｱﾑﾙｲﾌﾞﾝｱﾙ=ｱｰｽによって征服されｳﾏｲﾔ朝ｱｯﾊﾞｰｽ朝の一部となった。
再びｴｼﾞﾌﾟﾄ総督から短い自立政権を経て969年に現在のﾁｭﾆｼﾞｱで興ったﾌｧｰﾃｨﾏ朝により征服された。
ｱｲﾕｰﾌﾞ朝、ﾏﾑﾙｰｸ朝はｴｼﾞﾌﾟﾄを本拠地としｼﾘｱ地方までｲｽﾗﾑ王朝が500年以上続く。
ﾏﾑﾙｰｸとは奴隷軍人のことで、1516年にﾏﾑﾙｰｸ朝を滅ぼしｴｼﾞﾌﾟﾄを属州としたｵｽﾏﾝ帝国のもとでもﾏﾑﾙｰｸ支配は温存され、1620年にはｱﾌﾘｶから黒人奴隷がアメリカに連れていかれる
1798年ﾌﾗﾝｽﾅﾎﾟﾚｵﾝによるｴｼﾞﾌﾟﾄ遠征をきっかけにｴｼﾞﾌﾟﾄは近代国家の形成時代を迎える。ﾌﾗﾝｽ軍の撤退後、ｵｽﾏﾝ帝国が派遣したﾑﾊﾝﾏﾄﾞｱﾘｰによってﾏﾑﾙｰｸを打倒して総督による中央集権化を打ち立て経済軍事の近代化を進めｵｽﾏﾝ帝国から独立させ、世襲政権を打ち立てるが、ﾖｰﾛｯﾊﾟ列強は独立を認めず1869年ｽｴｽﾞ運河の建設により財政負担を与え、ｴｼﾞﾌﾟﾄの経済的自立に打撃を与えｲｷﾞﾘｽの進出を招いた。
1882年反英運動もｲｷﾞﾘｽによって鎮圧されｴｼﾞﾌﾟﾄはｲｷﾞﾘｽの保護国となる。
1914年第一次大戦後ｲｷﾞﾘｽ対ｵｽﾏﾝ帝国により1922年2月28日にｴｼﾞﾌﾟﾄ王国が成立、翌年ｲｷﾞﾘｽはようやく独立を認めたが支配は続いた。1952年にはｸｰﾃﾞﾀｰを起こしてﾑﾊﾝﾏﾄﾞｱﾘｰ朝を打倒(ｴｼﾞﾌﾟﾄ革命)1953年に共和制へと移行しｴｼﾞﾌﾟﾄ共和国が成立。1956年第2代大統領ｶﾞﾏｰﾙｱﾌﾞﾄﾞｩﾝ=ﾅｰｾﾙのもとでｴｼﾞﾌﾟﾄは冷戦下での中立外交と汎ｱﾗﾌﾞ主義(ｱﾗﾌﾞ民族主義)を柱とする独自の政策を進め第三世界、ｱﾗﾌﾞ諸国のﾘｰﾀﾞｰｼｯﾌﾟとして台頭する。
1958年にはｼﾘｱと連合してｱﾗﾌﾞ連合共和国を成立、1961年にｴｼﾞﾌﾟﾄｱﾗﾌﾞ共和国と改称している
1967年第三次中東戦争(6日戦争)は惨敗によりﾅｰｾﾙ政権は求心力を失い1970年に急死。
ｻﾀﾞﾄ政権は社会主義的経済政策の転換、ｲｽﾗｴﾙとの融和などﾅｰｾﾙ体制の改善を進める。
ｻﾀﾞﾄ氏も1981年にｲｽﾗﾑ過激派のｼﾞﾊｰﾄﾞ団により暗殺される。
その後副大統領から昇格したﾎｽﾆｰﾑﾊﾞｰﾗｸは対米強調の外交とｲｽﾗﾑ主義運動を弾圧して国内外の安定化を図り開発独裁的政権となっている。
つまりｱﾌﾘｶ特に肥沃なｴｼﾞﾌﾟﾄは
紀元前に安定的な王国王朝を築き
ｷﾞﾘｼｬの支配下でも優雅な文化が築かれたが
文化や芸術による酔狂を禁じるﾕﾀﾞﾔ教ｷﾘｽﾄ教によるﾛｰﾏ帝国の支配より制限され
ﾖｰﾛｯﾊﾟでは16世紀にルネッサンス期によって再びｷﾞﾘｼｬ神話や文化芸術が花開いていたが
取り残された形となり、他国支配が続き、17世紀には奴隷としてｲｷﾞﾘｽ、ﾌﾗﾝｽ、ｱﾒﾘｶへと連れていかれた。
1861~1865年ｱﾒﾘｶでは奴隷解放を謳った南北戦争があり1860年に当選したｴｲﾌﾞﾗﾊﾑﾘﾝｶｰﾝは1865年に観劇の帰りに狙撃され暗殺されている。また1900年には墓荒しがなされた。
1922年のｴｼﾞﾌﾟﾄ王国はｲｽﾗﾐｯｸの支配下の王国で、以降ｱﾒﾘｶではEW&Fなどが独立を喜びながらも古代の王朝であるﾋﾟﾗﾐｯﾄﾞやｷﾘｽﾄ教の所以であるﾓｰｾﾞの十戒をﾓﾁｰﾌにした音楽を産み出した。
彼らが基調にしたのは1900年前後ﾆｭｰｵｰﾘﾝｽﾞで産まれた黒人やｸﾘｵｰﾙの産み出したjazzでありまた1960年代以降の16beatdancemusicのfunkである。
jazzと一言で言っても1900年代からのﾆｭｰｵｰﾘﾝｽﾞｼﾞｬｽﾞ
1910年代のｼｶｺﾞｼﾞｬｽﾞとﾊｰﾚﾑｼﾞｬｽﾞ
1920年代のｶﾝｻﾞｽｼﾃｨｼﾞｬｽﾞ
1930年代からのﾋﾞｯｸﾞﾊﾞﾝﾄﾞｽｳｨﾝｸﾞ
1940年代のﾋﾞﾊﾞｯﾌﾟ&ｸｰﾙ
1950年代のﾊｰﾄﾞﾊﾞｯﾌﾟとｳｪｽﾄｺｰｽﾄ
1960年代のﾓﾀﾞﾝ&ｱﾊﾞﾝｷﾞｬﾙﾄﾞ
1970年代のｴﾚｸﾄﾛﾆｯｸ&ﾌｭｰｼﾞｮﾝ
1990年代以降のFuturejazz&Nujazz
などがある
jazzは
19世紀末ケークウォークと言われる南米発祥の二拍子の軽快なリズムからなる躍りが20世紀初頭ﾖｰﾛｯﾊﾟに伝わり流行した。ｱﾒﾘｶ南部へ伝搬されｼﾞｬｽﾞの紀元のひとつともなった。ケーキを賭けて巧みさを競いあって踊ったという。
一方南北戦争の終結以後、管楽器が安値で売り払われ、ﾆｭｰｵｰﾘﾝｽﾞの売春宿の待ち時間に演奏されたり
上記のケークウォークで演奏されるようになる。
ドビュッシーはゴリウォークのケークウォークと言う曲を書いており、
ポールホワイトマン楽団に依頼されたジョージガーシュインは1924年にラプソディインブルーを作曲、翌年パリのｱﾒﾘｶ人を書いている
二拍子はClassicではMarchと言われるが
三月はﾘﾝｶｰﾝに起因している。
20世紀初頭パリにはモンパルナス地区には黒人のダンスホールが興り、後に後期印象派の芸術家達の間で話題になった。
ピカソや藤田、ギョームアボリネール、ドビュッシーやブーランク達に影響を与えダダイズム運動へと繋がっていった。
その反戦運動と虚無感の表現ダダはﾌﾗﾝｽ、ﾖｰﾛｯﾊﾟ、ｱﾒﾘｶﾆｭｰﾖｰｸへと同時多発的に広がった。
ダダイズムの代表的な写真家にマン・レイなどが居る
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