クズリ
・食肉目
・イタチ科
・体長：65〜105cm
・生息地：アラスカ、カナダ、ロシア
針葉樹琳やツンドラの樹穴や岩穴に
巣をつくって暮らすガッシリした鼬です。
鼬の仲間の中では
オオカワウソに次ぐ大きさです。
(Wikiだとラッコの次となってますが)
食性は雑食で、果実等も食べますが
基本は狩で肉を食べます。
その時標的とするのは
自分より遥かに大きいヘラジカなどです。
オオカミの様に群れているならば
数で体格差を埋められますが
クズリは通常単体で暮らしています。
ガチンコです。
ガチンコで巨大な相手に立ち向かいます。
なのでクズリは数以外の強力な武器で
その体格差を埋めます。
まず主力武器となる「顎」です。
クズリは顎の力が
体の大きさに不釣り合いな程強く、
凍ってしまった肉や骨を
バリバリと噛み砕くことができます。
この顎は食事や狩り以外にも
他の肉食獣との獲物の奪い合いにも
使われますが、もしクズリが勝った場合
負けてしまったほうの肉食獣は
脚が噛み折られていたりと
あまり綺麗な死に方はしないそうです。
話戻して
もう一つの武器は「スピード」です。
クズリの足の平は
「かんじき」の様な構造になっており
雪の上でも動きが鈍ることなく走れます。
その速さは約時速40kmになります。
そして最後の武器は
食肉目内では屈指の「持久力」です。
クズリは獲物のヘラジカ等を
時々攻撃しながら追い回し
ヘトヘトになるのをじっと待ちます。
そして獲物が段々まいってきたところを
必殺の噛み付きをかまして
息の根を止めるのです。
こうして見事獲物を手に入れたクズリは
獲物をガツガツと食べます。
クズリは食欲旺盛で、日に自分の体重の
1/5もの肉を食べることから
「大食漢」という意味を表す
「Gulo」という学名が与えられています。
ただ体の大きさからすれば大食ですが
実際に食べる量はたいした量ではないので
食べ残すこともあります。
しかしせっかく捕らえた獲物の残りを
そのままにしたりはせず
木の上に隠して横取りされるのを
防ぎます。
とまぁクズリの特徴について
色々言ってきましたが
恐らくクズリ最大の特徴は
その「勇猛さ」でしょう。
クズリは強力な捕食者ではありますが
いかんせん体が小さいため、
グリズリー(灰色熊)などと比べると
大分弱い立場にいると思いきや
クズリがグリズリーやヒグマを追い払って
獲物を強奪したとか
最終的に熊を殺してしまった
とかいう目撃談が結構あります。
さすが英名がウルヴァリンなだけは
あります。
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