ドラゴンフィッシュ
・硬骨魚類
・ワニトカゲギス目
・体長：最大38cm(雌)
・生息地：太平洋東部
むっさ怖い顔の深海魚です。
その怖い顔から想像つく通り
とても獰猛な性質ですが、最大38cmと
大きさはたいしたことないです。
雄に至っては雌の1/4ほどの大きさしか
ないので精々10cm程度と迫力に欠けます。
それでも自然界では「狩る側」の生き物で
狩るための装備も充実しています。
まず口ってか顎ですが
今深海で流行中の変形式を
採用しています。
まぁ金魚なんかも変形はしますが
アッチが「伸びる変形」に対し
コッチは「開く変形」です。
要するに上の写真みたく
顎がほぼ180゜開けるようになってます。
また牙も、針が無数に生えたかのような
形と並びをしていて
これにより噛みついた際に獲物が
こぼれたりしないようになってます。
更に一番の特徴が、
顎から生えたルアーのような発光器です。
勿論これはアンコウの提灯と同じく
獲物を誘き寄せるための器官です。
で、手元の資料によりますと
この発光器は性能がとても高いらしく
「驚く程遠くにいる獲物でも誘き寄せる」
とのことですが、
まぁ詳しくはわかりません。
ちなみに彼ら、こんな深海的な武器を
ゴッソリ持ってるくせに
狩り(捕食)は夜の海面近くで行います。
そして日中はエネルギー温存のため
深海で休んでるそうです。
深海魚には常に深層に居続けるものと
夜のみ表層まで上がってくるものがおり
彼らは後者に属します。
深海には光が届かないため
(光合成ができないため)
植物プランクトンがいません。
そのため植物プランクトンを餌とする
深海の動物プランクトンは
餌を求めて表層まで上がって来ます。
しかし昼間の表層は捕食者が活発なため
敵が少なく視覚的にも見つかり辛い夜に
上がってくるのです。すると今度は
その動物プランクトンを求めて
プランクトン食の深海魚が表層に、
そのプランクトン食の深海魚を求めて
肉食の深海魚が表層まで来るのです。
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