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MY WORLD[Inst]序

KAMAITACHI[Inst]
8mmの距離
時雨
Autumn girl
牙を剥く
スミカ
焦燥銀河
10minutes older[語り]
百景
シュールレアリスム
海は落ちて、鳴る
ゆれる
ハードコア・ポルノ











8mmの距離


遠い過去のフィルム 懐かしきあの夜

零れた笑い顔 映写機は廻ってゆく

フラッシュバック
過去の風景

触れては消えゆくようにはかなげな君
涙溜めては隠すように笑ってた。
街灯り 浴びて。

やがて、消えた
やがて、消えた。

「君が話してくれれば痛み分かち合えたろう?」

8mmフィルムの君見て話してた僕

君は待ってくれてた。
違う…気付くの待ってた。
馬鹿らしくて笑った。
すれ違いの想い


使いきりの魔法は解けてすべてを識った。
何も知らないのはそれだけで罪なのだと
泣かないようにしてても心折れた
8mmフィルムにさえ君はいなくなってた


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時雨


突き刺す雨粒
吐息の中をすり抜け
泣き出す心を
黙らせて濁らせてく


掻き乱せば、傷
深く溝を広げて
交じり逢えば、キス
深く愛撫求めて


灰色は溶けた
水溜まりには写らない
溺れた黒蟻
すがりつく自分重ねた


失くしてしまった「存在」
という欠片はでか過ぎた

何色の君がそれを
見つけてくれるの?

隠された時雨の中の
巡りゆく疑惑

何色の君がそれを
砕いてくれたの?


鳴らすために落ちて
雫は弾き突き刺さる音

飛沫あげて濡れたあなたの
肌に問いただす雨

ひどく疼く感覚にただ
支配されていた視覚

鮮やかかつ淫らな雨の
歪み混じりの悲鳴


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Autumn girl


ああ、空 不安になってきた
それは君の所為だよ


ああ、今 何考えてたんだっけ
さぁ、世界。俺は隙だらけだ


Highになって好きにして
灰になってskinにして
首筋に吸い付いて
跡になって赤く咲いた


痛い。深く刺さった
まぁいいや。君に殺されるなら


Highになって好きにして
灰になってskinにして
首筋に吸い付いて
跡になって赤く咲いた


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牙を剥く


抑えてる欲望は今はまだ
出せぬまま
社会無視 それもまだ
俺もまだ無難にいく


汚れた空気に侵され
皆吐き出す勇気を隠してる
誰も気付かないだけの人生
終わらない 止まらない


俺達明日の自分は知らないから
どんなにヘタレな顔でも
迷いはない
信じて未来へ、未来へ
牙を深く刺せ


震わせて呼吸をする
焚き付けて心臓の音
溢れるは生命の樹脂
空回りすんじゃねェ


見慣れた街中を見渡す
人々は同じ顔を見せる
そこに孤独を感じるのは
自分だけなのか本当に


閉じてた扉をこじ開け
抱き寄せては
二度とは会えない恋人
焼き付けてた
感覚、未来へ一途に
研ぎ澄ませばいい


牙を研ぎ続けろ
まぶたを閉じれば叶う夢
本能をただ剥き出しにしろ
お前の命はお前のモノだ

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スミカ



曇り空が割れ
道端の灯りが僕を照らす

変わらない日々をまた記憶し
出会いさえ感じられずに

街時計はバカの一つ覚えの様に
リズムを刻んでいた


未来への約束を奏でていく
枯れはてるまでに



曇り空覆う
誰かの叫びが僕を濡らす

守られる日々にただ依存し
傷みさえ感じられずに

それぞれが別々のスミカへと
逃げ込むように帰っていく


未来への約束を叶えてくれ
枯れはてるまでに



僕ら皆、スミカへと戻らずに
迷って街を泳いでいた


寂しくて悲しくて
不安さえも枯れはてるまでに

未来への約束を奏でていく
枯れはてるまでに


Fin

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焦燥銀河




焦燥の日々
連なるは今日の空
はかなき鼓動に乗せて
輝く銀河


東通りの戦場を往く
死んだように笑う
屍の群れ


焦燥の日々
終わらない明日の風
それでも希望を描き
輝く銀河



生きていく価値
死んでいく意味
背負うべきモノさえ
分からないのか



焦燥の日々
連なるは今日の空
はかなき鼓動に乗せて
輝く銀河


越えて往けば
くだらねぇこの世は
きっと変わるさ

Fin

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10minuts older



まだ 鳴るだろうか



心臓が高鳴れば


音色と共に


指が心に火を点ける





まだ大丈夫と

オルガンが語りかける




涙がこぼれた



虚しさに耐えれなかった





俺はこぼれた涙に



そっと



火を点けて還した









オルガンに火を。





煙が舞う 獣が集う




向かう先には



ただただ広がる無限の世界



そこにあるのは死にゆく魂



流れるオルガンの旋律




獣は



その音色をむさぼる






オルガンは





深い眠りに





オルガンに



火を…



Fin.

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百景



嗚呼、現し世の雨に
往々、踊るのは蝉時雨

酔う、透明はあばかれて
音、歪みなら此処で散る


桜の蕾は百景の浮雲


嗚呼、現し世の風に
往々、狂うのは阿呆鴉

酔う、人々はもがいては
凝、景色さえ此処で散る


何処まで往けばいいだろうか
辿り着く事はできるか
音も無き遠くへ消えて
見据えた先は籠(カゴ)の中


嗚呼…人よ、声を


嗚呼…歌よ、響け


Fin

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シュールレアリスム


いずれヒラヒラ
朽ちる落葉樹

イロハモミジは
急いて紅く染まる

幾月経てどぬかりはしない。
誇りを捨てず 果てた現実。

それが運命と受け容れなさい
空、雲、太陽、すべては紅く




現実壊れてく
蜃気楼侵してく

一つ。また一つ。
溢れてく 非現実



気付いて願った 瞼の下の神様。



奇跡はドラマを作る。
限られた時間の中で。
リズム刻む切なメロディ。
僕はまた一つ季節を越える。

世界は何処へ?
自分の時間は誰のために?

お別れを告げているのか、
柱時計が空しく響く。




Fin

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海は落ちて、鳴る




世界を呑み込んだ空に
ため息のように浮かぶ雲
色彩は踊り今遠くに

水色のイメージの上に
重ねた一粒のしずくが
懐かしさとリズムを降らせた

雨上がり空霞んだ景色に
少し 夕凪に染まる風
青に落ちる陽は優しさを描く
また世界が鳴るように


泣きやまぬ命の叫び
果て行けど繰り返していく
すべて無くして また捜して

通りがかる声 擦れた夜空に
白く滲んだ ネオンの群れ
静寂は街をそっと揺らして
彼方へ 還していく


Fin

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ハードコア・ポルノ

妄想世界、
白い住人。
違う世界で
俺は変人。
闇ナベしながら
ニュースにキレる。
そんな世界で
月を見上げてた。

現実でも
夢でもない。
この世界じゃ
妄想するほど
出世をする。
美人ばっかの
ハーレム極楽。
創られた気配。


リズム上げて男女交じる。
俺は一人、見てる。


もうそんなの嫌だ。
もう一人も嫌だ。
ここの世界じゃ
俺は洋梨。
月面立てたら
恋人創る。
ダッチワイフや
マネキン世界。


リズム上げて孤独さとる。
俺は、やはり一人。


嗚呼!駄目だ!
もう現実に戻れねェ。
時間さえあれば
部屋から出ずネットサーフィン。
妄想も現実でも
俺は終わってる。
そんな自分が好きだ。


抱いて燃え上げてく、
映画の中の二人。
泣いて独りぼっち。
現実の世界。


零れた滴。
拾う左手。
写る変人、
自分と気付く。
泣きたくても、
すでに泣いてる。
滴のカタマリ、
握り潰した。


リズム上げて理性消える。
俺は一人、叫ぶ。


抱いて燃え上げてく、
映画の中の二人。
泣いて独りぼっち、
現実の世界。


白い雪が降って
理性が手を振ってる。
俺は笑顔を向け
オカエリという。


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