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狂獣の宴 1

 ※ Warning !
 お察しのとおり、獣姦モノです。












夢から覚めたら、視界には魔物の姿。
大量の涎を滴らせる、一匹の興奮状態のライガ。
本能むき出しの獣欲まみれの、狂獣。

──ヴァンの新たな趣向だ。

自室に、魔物を放たれたらしい。
また、その魔物にとって自らが『雌』の対象として認められている。
アッシュは、冷静にも判断する。
どうせ、抵抗も逃げも出来ないから。
精一杯、応えることが師として仰ぐ者への敬意を表すことでもあった。

──何と、悪趣味で斬新だろうか。

アッシュが身を震わせたのは、恐怖だけでない。
淫乱すぎる期待にすら、打ち震えている。

ライガが、こちらに来る。
大股の一歩を轟かせ、近付いて来る。
威圧的な唸り声も、近くなる。
爪が、カーペットを裂く。
贄(にえ)の少年に、身構えることは許されない。

アッシュは迫り来る魔物の部位から、視線をずらした。
そこは、後ろ肢の付け根の内側。
勃起しきった、魔物の陰茎があった。
その巨躯に相応し、太く長い。
人間など、到底及ばない大きさだ。
今にもはちきれんばかり膨張し、先からは汁を零している。
すでに、赤黒色の先端は床に擦れていた。
特務師団長の部屋に、激しい性欲の跡が築かれていく。
思わず、アッシュは喉を鳴らした。

ライガがベッドに乗り上げてきた。
スプリングすら、たじろいたほどの反動だった。
そして、ライガは紅い少年にのし掛かる。
魔物はその身体を覆うシーツに爪を立て、切り裂いた。

「……ッ」

現れたのは、アッシュの裸体。
引っかかれた爪痕により、白い肌には朱が滲んでいた。
その者の紅髪と同じ、色彩。

就寝のとき、特務師団長は一切の衣類を身につけない。
ゆえ、淫行へ直行だ。
人と魔物の、あるまじき淫乱行為へと。

「ぁっ、くぅ……」

低音の唸りが、アッシュの喉元を掠めていく。
途端、ざらついた感触がその首筋を這った。
獣の唾液が、身体に染み込む。

「ひゃ、ぁあ、ん……!? そこ、はッ……!」

凶暴な獣顔が、下る。
アッシュの胸部を、ライガの舌がなぶり始める。
乳首を乳を欲する赤子のように、魔物により愛撫される。

アッシュは大きく脚を開いた。
魔物との性交を、受け入れたのだ。

「んぁァ、ぁあ…ん……」

腰が、浮いた。
アッシュ自らの意思で浮かせたのだ。
己の陰茎を、ライガのそれに押し付ける。
種族と質量は違えど、勃ち上がった陰茎同士が擦れる。
その感覚は、互いを更なる興奮状態へといざなっていく。
先端が擦り合わされると、微量な快感をもたらしてくれるため、アッシュは熱い吐息を吐く。
それに応えるかのように、ライガもしきりに下肢を押し付ける。
大きな男根を、小さなそれを重ねる。
その間にも、狂獣により蹂躙は侵攻していく。

「あぁッ…!? ゃ、ぁあ、んッ!」

アッシュの陰茎に、ライガが食いついた。
小さいながらも蜜を零す人間の性器に、魔物の舌が絡まる。
牙が擦れる痛みすら、催淫だ。



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