昼飯時
がつがつとまるで効果音が聞こえるかのように、旺盛に食物を頬張っている目の前の小動物。
『そんな食べ方して、味、わかるの?』
『おお!腹が減っているときはなんでもうまい!』
がつがつ
そういうことじゃないとつっ込むのはやめにして。
『ヒバリも食わんか』
がつがつ
『いいよ、なんかもうおなかいっぱい』
その食べっぷりみてたらね。
『そうか』
もぐもぐ
胃も落ち着いて来たのか、ペースが遅くなる。口元についたソースをぺろりと舐めとる舌器用に拭き取る薬指その薬指を吸い込む唇
ときどき見せるあどけない仕草に一瞬どきりとさせられる。
なんか悔しい
その揺らせばカランカランと音の鳴りそうな頭のなかで何を考えているかなんて。
たぶん僕が心中穏やかでないことなんて。
きっと知る由もない。
ご馳走様でしたはスタートの合図
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