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マスターには言えない

「じゃあ、お留守番よろしくね。レン」

やたらと可愛い格好をしたマスターが微笑む。
合コンだってきいた。

「あ…う、ん。」

気が進まないオレの頭を撫でた。
「んじゃ、行って来るねー」
「いってらっしゃい」

マスターが出かけると必ずミクオがやってくる。
嫌なんだ。アイツ嫌いなんだよ。
でも心のどこかでミクオを待ってる自分がいるから怖い。
オレは一つため息をついて自分の部屋へと戻った。

「レン、このゲームってさ」
「うわっ」

ドアを開けたら早々ミクオが視界に入る。
どこから入りやがった。
きっと窓からだろうな。
鍵かけてなかったオレがバカだった。
閉まっていたはずの窓が開いている時点で理解できた。

「何勝手に此処にいるの。此処オレの部屋なんだけど」
「いーじゃん別に。お前の部屋は俺の部屋だろ?」

あっそーですか。平然とゲーム機を手にテレビ画面を見ているミクオに腹が立った。
毎回毎回何のために来てるのか未だにわからない。

あれ。ミクオってどこに住んでるんだろう。
マスターは男なのかな、女なのかな。

そういえばオレ、ミクオについて何も知らない。

「何じろじろ見てるんだよ。あ、もしかして見惚れてた?」
にやりと笑うミクオに気恥ずかしさと怒りが込み上げてくる。
「は!?違うし!つーかいい加減帰れよな!」

オレはミクオに駆け寄った。

「せっかくレンに会いに来たのにさー」
横目でオレを見るミクオ。
お、オレに会いにきた…?
意味、わかんない。

「え、あ」
どう返事していいかわからなくなりミクオを見れなくなる。

「どうした?」

オレの異変に気づいたのか、ミクオがオレの顎をあげた。
一気に視界にはミクオしか映らなくなる。
「っ!」
「なに、どうしたの?」
「や、なんでもないから離せよ!」

これ以上ミクオ見てるとおかしくなりそう。
いや、こんな風になってる時点でオレおかしくなってるんだ。
どうしよう、壊れてたら嫌だ!

「ヤダね」
「な、んで!」

維持でも離さないと言わんばかりにオレの頬に手を当てる。
目が逸らせない。
オレはどうしようもなくなり目を瞑った。

もーやだ...


そう思った瞬間唇に何かが重なった。
反射的に開いた目。
近すぎて何がなんだかわからない。

「あ...」
「バーカ。誘ってんじゃねーよ」
「は、は!?」

ミクオはオレの頭に手を置いてから「帰るなー」と一言残して窓から出て行ってしまった。

な、なんだったんだ今の。
鼓動の速さが異常。
今のって、まさか…!

一人自分の口元に指をのせる。
まだ感触が残ってるのがわかった。

次、来た時ミクオの顔まともに見れないし!


(マスターが一番だと思ってたけど、変わったみたいです)
(こんなこと、マスターに言えません)


.

___________

災様へ
ごめんなさいかなりの駄文です・ω・`
一応キスした、ということで><
とりま、相互有難うございました!
今後ともよろしくお願いしますね^^*





あきゅろす。
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