[携帯モード] [URL送信]
アイネクライネ/灯星の2/14の続編です!ハチドリ設定ではございませんのであしからず





「まあ、仕方のないことだよね」
ヒバリは自分のことばにウンウンうなずいた。
「だってきみのせいだし」
俺のせいじゃねえよ、意味のないことはいわないけれど。反論がないことに気を善くしたらしいヒバリが笑顔でいった。
「ということでマーブルクッキーとマカロンとクラッカー、この中ならどれが善い?」
お前のほうが学習しろ。バレンタイン、手づくりチョコ獲得に失敗したヒバリ(俺は手づくりチョコを失敗した)は、僕がつくってあげたんだからホワイトデイはきみが僕にお返しするんだよ、といった。
なにか用意していても善かったのだがこいつのことだから、おもいつきのくだらないたくらみで全部ぶっつぶすに決まってる、だからなにもしなかった、だけど。
(なんか用意しとけば善かった…なんて)
まさかまたおなじことをするはめになるとは。俺って、ばか?むしろあいつ…がばかだ。
「べっこうアメとかじゃ…だめ?」
「そんならマシュマロもつくらせるよ」
…つくれるわけねえだろ。
にこにこと気味が悪いくらい笑顔のヒバリ(…きもちわるい)の手元、レシピを一本ひっこぬくと、「じゃあがんばって」ヒバリはひと月前とおなじく、俺をおきざりにして部屋に戻ってしまった。





やっぱり進歩なんてしていない。
キッチンからきこえてくるのはかわらず、何かを落とした音、崩れた音、やっちゃった―みたいな隼人のこえ、それと。
短気なあのこがキレてそのへんのものをけっとばした音だ。
あとは、無音。諦めてしまったのか、ようやく軌道にのったのか、騒々しい音は急に途絶えてなくなった。
…。
ねえ、隼人。僕はおもったんだけど。
せっかくきみに暴れてもらったところ悪いけれど、手づくりのマカロンを待ちわびるよりも、この日をずうっとふたりですごしたほうが、しあわせなカップルみたいじゃない?
クッキーは一緒につくろう。
キッチンが心配なわけでもひとりがさみしいんでもなくって!





(ヒバリさんと獄寺くんの甘い一日は残り13時間48分、延長戦決定済み!)
07/03/14

先日某ドラマによりマシュマロが手づくりできることを知りました、でもしーらないっもうかいちゃったもんね

アイネクライネとすてきコラボレイト


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[グループ][ナビ]
[HPリング]
[管理]

無料HPエムペ!