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2014.12〜

縁とレースを交互に編んで
言が葉ならば芽吹くし枯れるし虫に食われて糧になる
培養聖女
耳がとけちゃう正しいおはなし
恋患い
星売りのこども
やらしいくらやみ
瑠璃とアネモネ 
佳作の心臓
焼肉食べたい魔王の宴

おたがいだけが神様です
無音のダンスホール
みだれぬ季節
お化粧臭い明日はもうたくさん 
どしゃくずれの王国
生糸の陰る六月の
どうせ瓦解の時間が来るだけ
わたしのしらないどこかを詠って
年明けまして

あなたの目覚めが伝説の始まり
首を切らねば冬が来ぬ
神の御腕で壊れ剥がれて肉塊の山で抱き合う日まで
空高く彗星、水深く流星
ゆめまぼろしなら煙草の生贄
言葉をはやめに消費なさい
唇から染みてゆくのね

わるい話じゃかたれない
人魚に魔法をかけられて

君を知らない僕の幸せ
「いつだって引き金はあなたの唇だった」
水を産む燕なら私の頭
星見が悪いシネマ内
樹氷のまちびと
硝子の夢に成ったひと
秋の穂と怪獣のプレート
認知されない肢体ひとつ
もふもふと唸り
遣らずの雨には成れなかった

望む通りに生きてやる
人を食った話はハッピーエンドにならない
恋する二人が魔法使い
いつか奴隷の王子さまが
白くないから運命さ
人とは21g
許せよみだら
おめめしか君を語らない
うんうんそしたら指を絡めなきゃ
東を目指そう銀河欲しい

死者の谷から迎えに来て
溶かしちゃいたい秘密たち
寝物語にしては悪趣味
貴方の夜を口移して
美しい国での一日
死を待つ二人と幸せと
いつかだあれもいない世界へ
女の秘密は蜜の味
湯煙が隔てます
ソレは全然意味のないアリス

私はあなたのための金糸雀
思い出で息をするただひとり
恋はわるもの
飾れないことば
にじまない花弁
嘘発券機
架空職業
昼が短い日の魔法
テカポの星が咲かせます
笑顔のぶんだけお手紙書きます

夢で逢えない恋人たち
こどものふたり
君の前ではエリート辞めます
冬にまっすぐ前を向く
小指に糸は結べません!
武器と視線を向けないで
個人戦ならお断り
男はみんな狼ですから

春告げ鳥は君の胸
花を迎えにいきました
つま先から結ぶよ
二人に砂糖がいらなくなったら
祝福と春
魔法の杖を振りまして
原因の無い恋
嘘吐きの身体
衣食足りて楽園を知らず
伝染する宇宙

その場かぎりの永遠
神々の背比べ
平等から死ぬ
酒盗の梟
空に座るな
星座持参で頂く白夜
語らいが雲を呼ぶ
そこに死体はない
三時間を三回
ふたつめの右目

かみさまにも首がある
幸せには足がない
真実着色剤
汗っかき流星群
天国が落ちそう 
酔い止めの冥王星
醜い求婚
あなたのわたしになれないの
花盗人の蜂蜜漬け
恋の疑似餌

まるで永遠
檻の中の私
そのときはひといき
なくして泣いた凝固点
男は女に嘘を言わせない
月だけが綺麗
優しさは罪
運命が足りない
ゆっくりじっくりじゅんぐり
春が散っても桜の季節

祈るのがとくい
まだ会える
匂いは足りないほうがいい
カンカン帽と梅雨
目目連と目玉焼き
多分それで初戦敗退
命と同じ輝きをもつもの




イメージお題
仮面舞踏会殺人事件簿



しらない話

月面加工
ひるいなきしき
どれもこれもが不釣り合い
わたしの瞳で見える距離
今生きているこの世の理

...more



ふゆみな
 猫を抱えて読む話
 ことばで建国まほうのせかい
 灼熱を従えるあなた 
 そうして肺がしみていく 
 清く麗しくありすぎたのです 
 クッキーとステンドグラスの目印
 大人たちには秘密のせかい
 黒くしちゃってもゆるしてね
 コーヒーひとくちニヒルににやり
 マスターしらんぷりをお願い
 焼き菓子以外はいけない子
 青い大人に入場禁止
 鎖骨の指輪が半券のかわり 
 泣き虫楽器と道化師フィドラー 
 音色ぐるりと混ぜたなら、輝く旋律が透明になるよ
 大人も子供もも目指すは豪邸!
 俺が俺であること、一流の証明
 熱い視線を踏み台に
 金貨一枚でうつろう口紅
 古い書物も閉口するからキスでひとつになりましょう
 

みなまお
 真冬の御池で恋しユニコーン 
 唯一の光は貴方の鼻先に
 朝餉にいらした倦怠に
 吉凶のお告げはいつも地底から
 見損なうから膿んだのさ
 落ちない羽と共に
 切れもほどけもしない街



みなつき
 白がなじんだ指先ときめき
 そして馨だけがおぼれた
 閉じた未来をふきかけて
 招待状は月に預けてあるの
 きゅっと縮んで流星雨
 さよならできず溢れるまたたき
 罅割れた朝焼け
 その輝きが摩耗したなら
 私を呼ぶ声よ、セピアを愛さないで
 銀世界を割って下さい
 頭蓋を預ける柱の響き
 無理なら萌芽を食みなさい
 
 

























































薔薇の海には水晶が咲く
イルカに御呼ばれティータイム
拠所無い悲しみ痛み
うかない海月
雪花の調べに泣く椿
いないよいないだからおやすみ
ジュラルミンなら鯨の歯にある
夜が来たからばいばいクリオネ














































コロラドのピューレ
いじらしいのねクラムチャウダー
ワインにお似合いチョコタルト
ずらり嗤えよクラッカー
ライムと海とマトリョシカ
イルミネーションとシャーベット

Thanks:優等生の憂鬱














































優しさは肺からうまれる
ライチが熟れたら
叱らないしつけ
曰くふたりは蜉蝣で
くるみ割りさんの紅
雷光のよろこび
やっと光を飲み下せたから
みてもみなくてもおわりはくるから












































あさばえの性に交わる死臭がひとを正しく狂わせます。
錆びた金槌がおふねを漕げば針の筵はほどけるようです。
暦を知らない染色体は世界を無視して今日もお仕事。
どろどろ、ずるずる、どくどく、こぷり。
産声の死をひとが捕らえても断末魔にはなりえないのに。












































かんざしの鈴とひえひえの息がゆるり眠気をかみころします。
冬の雲たちは恥ずかしやがりで夜のお胸に抱かれたがりで。
落ちる花とは踊れぬけれど、「やさしい火がこぼれるまぶた」と灯る睫が私をみちびくから。
ああほら今宵も、ごきげんよう。
















































冬のお月様はサファイアでできていたらいいのになあ。
思うことがあったりなかったり。
それは雪がぽろぽろ泣く日で、同時に風がけらけら笑う日で。
そういう時に限って星はエメラルドだったりするから。
ままならないわとモミの木が呆れてルビーの明かりを探しに行く。











































愛の樹の枝を手折ります。
恋の小川の水を捨てます。
私の心を蝕む婦に少しばかりの誇りを持ちます。
皆が称える頂の夢はメッキ剥がずとも布切れなので、時代遅れの拳銃を。












































愛と平和と夢を知る大人
毛並み足並み揃わずいこう
おかえりただいまみんなに届けて
メシアと笑う世界よおはよう


Thanks:BEE













































世界に名立たる勇者のたまご
人工物なら虐殺推奨
情けないのが死亡理由
お姫様には婚約者がいる
悪魔の愛は人にはのろい
魔王城にもバイトがいるので
背中合わせで四角形
いつでも勇者は一行なので
むかしむかしのおはなしにしよう
















































冥いのは血液のとなり
府兵制は神の名を知らず
でいでい進め歩け死ね
三猿の寵姫
度外視とは悲笳の夢
初心忘れずにいられれば
メーデー、敗北を舌先に乗せないで
まあまあなお味でしたわ
しょうがないだろう、だからいいんだ
ティアラを騙って笑ったあの春は



Thanks:青の朝陽と黄の柘榴

















































樹海が抱いた琴線の
夢にしてやりましょうぞ
つちくれから勝利
神なら肌で蠢いているさ
いつか孤独に死ぬために














































安寧の地と折れた油菜。
夢見た海に朱鷺の尾羽。
亜音速なる炎につつかれ、
落涙せざるは簑と週末。
忘れよ、蠢け、喚くな大盃。
皆々様ならお帰りさ。












































ソレイユは喉元へ侵入
レ点に出来ないあれやこれ
はんざいの苗床
全能なればこその示唆
然諾を軽んずる
意中の鷹
味に夢無し
のーたりんの舌は蛇
なりもの扱い
いかほど憂えば
アメジストの懸濁
リーシャと曲がり角
スペシャリテ















































定理調律師
正夢回収班
流星助産婦
ハッピーエンド研究室員 
来世案内人
星座専門医師 
パペットレンジャー 
春先案内人
宵闇調合師 
色眼鏡修理人
ビックリ箱調教師 
カナリアボイス・インストラクター
箱庭専属宝石商











































多彩多識で貧乏者
分岐点なら躙っただろう
そうね知らないことばかりよね
レッドカードは燦然と
デュースが嫌いなトトカルチョ
初めてだって気付けない
戦史を軽んじ戦士を尊ぶ
敗軍の将は兵を語らず
退くこと即ち弱者であらざる












































命と同じ輝きをもつもの
人語を操る奴等の誇り
弟殿に奪われた涙
天を憎んで人を堕とす
使い捨ての愛を知っている
死ねばおわりさ、かがやきもぬくもりも

















































































私を私にしてくれた貴方へ
いつから世界は輝いてたのかな
口からハートが出てくるまで
女はいつでも度胸と愛嬌
からだにこころはふたつある
(井上織姫)

人の類で最も弱い
巡る罪の流れは速やか
舌根で紫陽花が泣いている
そうして彼は呼吸を始めた
人は皆しあわせになって良いのだった
(戯言遣い)

愛にも気付けぬ家路の二人
こころの鍵はガラス製
星の嘆きを吐息で隠そう
朝焼けの歌が聞こえたらおやすみ
(天羽月彦・三雲修)

その宝玉を名付けたいものたち
かたちばかりの死に囲まれて
蝋燭の火は冷たいまま
からだばかりが熱を持つのに
脳が孕んだらやり直すことにしよう
(ハイレイン)

乳歯を研ぎ続けたおとこ
ときめきが足を腕を動かすから
誰がすてたの誰がきえたの
一度で終わりじゃありません
(黒子テツヤ)

なにからなにまで貰い物
水のリップに一人くちづけ
機械仕掛けの翼を恐れる
かんむり頂く頭があれば
いつか失うその日まで
(当真勇)

唯一でない響きが欲しかった
優柔でははだけないよ
世界じゃない貴方に縛られたい
言葉と手とで私を許して
いつか別の意味を持つと良い
(山姥切国広・三雲修)

英雄が愛した家畜
(ハイレイン・三雲修)

そこのけちびすけ兎が通る
(天羽月彦・三雲修)

ルージュに弱いミドルアタッカー
(諏訪洸太郎・荒船哲次)

美味しい無垢を引きずり出すまで
(西東天・戯言遣い)

摘み取らないから腐り堕ちるのに
(三輪秀次・三雲修)

ないものねだりをしらんぷり
(当真勇・奈良坂透)












































月刊少女夢遊病
つるぎと魔性
メカニカル・マギカ
んにゃあ水底は殺せないさぁ
かろうじて華麗
古城売りの兵士
上塗りするなら銀燭を





氷炭から春
ループ・タイの悲鳴
忌むべき肢体に添う雨降花
中身の無い秋
伽羅なら賭博で肩慣らし
遮二無二ならばうたが好き
鬼島に隠した悪食ちゃん




透明無垢な切り札を授けて
二人組には作れない
君が隠れた透明な土地
マニキュア気取りのマーマイト
こんなに私がすきなもの
食えないのは惑星
温床はいつも淫ら




二人組には作れない
数値で表す彗星親子
火星の水面は齧っても良い
八日目の冬と彼女
セドナ、その先を消せ。
まとわりつかせて冷気と砂塵
焼かれるよりかは潰れたい




実が落ちる世界
夜が暗い世界
人が眠る世界
愛が揺らがない世界
朝が早い世界
恋が終わる世界
色が褪せる世界



信仰と大聖堂の国
耕作の国
城のない国
冬を望む国
昼を貴ぶ国
大鷲と梟が眺める国
人が愛した国





灯篭と銀燭の国
黄泉に通ずる国
艶陽の国
惑星に近い国
泡沫の国
黒曜が潜めく国
月と生きる国




鳥を呼ぶ国
温暖な国
未来が見えない国
せせらぎの国
挨拶をする国
動物たちと月の国
星座のない国




言葉の足らない国
おとぎばなしの国
薔薇に祈る国
道の無い国
一人だけの国
病を知らぬ国
心臓が赤い国















































あなたを殺す仮面集


くるりと浮かぶ無音の終焉よ
瓦解に足る存在
愉悦の無い戦線
穿てやその臓
魔法を壊されて

クインテットの主旋律
ガーベラを宿したのか
ユークリッドが消え失せる
ウランに破滅の意図は無し
マガジンは交換不要

くびわはお前に不釣り合い
臥榻の側、届き得ず
ゆるりと殺傷
雨季が来ません
瞬く間にさよなら

暗闇から狙わずとも月
ガラス質の殺意なし
揺らぎを求めてみなよ
海鳴りの縁は死んだ
まなざしの中の地獄変

九時の方向に殺意を埋めた
蛾が焼けるなら骨だってなぶれる
融解してゆくさまをみてやる
麗らかごと奪え
「まあこんなもんだろ」

狩りの時間だ
乱れるのはお前だけ


やっとここまで来たんだよ
真心が並ぶようになってさ
三日月を笑う余裕があった
ついにここからはじまるね

ヤコブには見えぬふたりさ
マイマイの色合わせ
ミラー・ライト・カラット
ツイスターゲーム誘拐事件簿

やられっぱなしでいいよ
真水水母に託した薔薇
ツーサイドステップで後退したい

山見の恋
津軽海峡春をゆく

山間にも残るラブレター
蜜を取るにはキスあと二回

やぁん、いいよ
まあるく躾けて
みだらではない
つみのかずは零

ヤドリギの下の影ひとつぶん
増し増しで悋気頂きます
見てろいまにも愛してやるぞ
吊り橋効果の意味をこたえよ

やがて全てになるだろう
撒いた種とは違う芽吹きだ
ミドルネーム・ルーザー
つみきの如き生だった

山場の見えないエンターテイメント
密会のないおとぎばなし

刃に非ず
呪いに敢えず
命に及ばず
終ぞ終わらず

夜会にお呼ばれしない仲
摩訶不思議関係
密会がお得意な二人
つまっておりますこの間柄

やがて等しく夜が明ける
まんじりともせず熱情は
乱れはしないくらむだけ
つがいと呼ぶな競えない

がんじがらめのインファイト
マットの上のこい
んんと唸って噛みつけない
電気ショックときめき
奇怪なるお前の指
なかったことに出来ない
痛み分けの夜明け

やるのやらないの
マジで言ってる?
未来予知のつもり
つーかどうせさあ
(するくせに!)

やられたら十倍返し
毎回懲りない恋人たち
見ないふりしてあげてもいいけど
疲れたときが狙い目

やだやだやるんだ
マカロンなんて天国においてきた
三つ数えて君を食う

大和撫子くそくらえ
貢ぐのは名付け親不在の心


フレアー・スカート・シンドローム
デカルトだって恋してたでしょ
リカーにちょちょいとキスのお飾り


双子の仮定を週三日
葉っぱチケットで君専用ライブ2分
杏は蕾が愛で頃です


イイからさっさと仕事しいや
コレ?愛やね
マンマのアイツが許せへん!
リングよりスミレが似合う女や


姿かたちのあった恋
テノールばかりが艶じゃなくてよ
異界にまたがる痴話喧嘩
主よ貴様の行く末よ
我利私欲にて褥へと


追いかけっこがキスの口実
いたいいたいばあ
可愛い人と言われて言って
ワープできないうちが花


清ければ魚強し
水面をすべるひと
潔白の命
子供は夢をつかむもの


流れず動かずただ前へ
川縁にて漣抱きし
楓の情愛お前次第


安牌なんて死因になるだけ
胴を魂で狙う立場
かなめのかなめは眼前に


骨も血肉も我が誇り
ん、まで等しく愛しんで下さい
だから好きだと笑う人
きせきと呼ばないで
国々集まれ十月だ


新酒の趣も語れや
本腰入れるな日が落ちる
号外で呑み直すかね


高飛車とかきみ何を見てるの
みないでほしいところみせようか
寝ながらアイラブユーでも歌うね
翠の瞳はまだかくれんぼ


とろ火に焦がれろ
どんどん悩め
ろくでもないのか
きらいにするな
(若いぞ過ち躊躇うな)

飛んで火にいる春の星
泥棒猫を被るふり
気性の荒い合戦場
夜伽に千の氷雪楽団
うわごとの結晶がお前
ドミノ崩しの終着点

本当の秘密はとかせない
幸せってどこの名前だっけ
今際の朝を冷やす準備
治安の悪い好意だった
気まぐれに鳴くからすだから




渇望を愛せたからぼくら
King Of Ice
融解させてみせてよ
臨界点が目の前に横たわってる


遺灰を背にして舞台へと
つかぬま程度の眉目秀麗か
キリンのまつげの先
終焉は焔を抱いて


ドライ・ドーナツ・ドリーマー
Call Me !...Never.
曲がり角で不幸にさせたい まさしく月が綺麗だよ
流布はさせないつま先のロマンス 流布も膾炙も消し去って並ぼう
追々知るだろ黙ってな おいきなさい、0時の鐘が死ぬから


やんごとなき冷徹と愉悦
厳格なる雄の手つきよ
とじぬ浮き世をはしる男
後ろの正面狙い撃ち
牢屋を唯一飼い馴らす


Century Blessing
文武両道、無言実行
涙雨絶滅気象環境
Sweet Home Allergy

正解のないふたりきり
ブラックコーヒーのいとで結ばれたよ
ルーペよルーペ、見届けておくれ
スーツが世界一似合う日

スカイネットワーク不愉快警報
眠りのご機嫌がななめがち
インク瓶を愛してやろう
プロポーズの言葉はラベルにある


アイアン・ハート・ディスティニー
向かいの激情からのお電話です
路傍の喫茶店
都会さえも撃ち抜けば
オルタナティブがお待ちかね

安寧を味方にできない
室外機を隠すお前の殺意よ
透視できたのに火薬のせいだ


うぐいも知る聞く大活躍
するり、こくり、ぷはり
マントに隠れる程度の幸い
流刑地を愛せ



汚濁してゆく銃口を雪げや
眼光に映らず、されど宿る
「たっぷりと生き急いでみせろや」
百数える指が消えるぞ
ノスタルジア専属殺害者
煙るのは私だけ

大鋸屑に放つ火の如く
高みの見物で終わるとでも?
百歩程度で距離は変わらん
苦悩に喘げや
スケバン猫野郎

おシッポがゆれませんこと
ガタガタ抜かす前にが心情
百の方法で人間を奪おうな
助っ人だと思ってればいい


こうして安寧を得ては殺して
薄切りしたい生命線
せいぜい人にしておくれ
剣の舞を踊らない日々


前方不注意後方要注意
「ん〜、大丈夫だよ」
ポーカーフェイスの練習
うさぎの擬態
じんわりと毒薬
遺作など残りはしないさ


うるりとするかね
飼い殺しのテーピング
いまならまだ間に合うとでも
気高き魂の一夜漬け
いい旅地獄ゆき
心音の届かない場所にいてくれ

警告灯の冬を閉鎖
新生活は愛と血反吐を吐きあえ
















































あなたの世界でうめたもの

薔薇に吸わせた灰の文字
そこでは時計が止まらない
常闇を寝かしつける少女
そうさ僕らは言葉が嫌いさ
酷い夢から夜を盗る
人肌程度でさけるいのちなど
脈動が脳を揺り動かすので
ふたつたたけば花浅葱
花を愛した溶岩は今
二酸化炭素とかくれんぼの灰
聖者のゾンビにたりないひとつ
袋詰めエデン
彼岸に咲く薔薇朽ちる百合
オーダーメイド愛憎劇
桃が香っても珈琲ですので
分かつ袂にブローディア
したためられないものが愛
星を吸い込み肺から沈む
ないものねだりをしらんぷり
摘み取らないから腐り堕ちるのに
羊と猿と鳥が去ったら
きみのこころは虹と花でできている
貴方の海には菫と紫陽花
指から始めてその眸まで
羽を溶かさない太陽神
セイレーンが堕ちた
星は降るけど夜は落ちない
進め!悩め!未成年!!
わたしの心臓を撫でる指先
衣食足りて楽園を知らず
鏡は睡魔を写さない
がちゃがちゃしたたるマーチング
メイドインフェアリー
事実がいちばん可憐なところ
語らうのは装飾品だけ
みちのいりぐちでおじぎ
背筋を反らしてごきげんよう
雨になれぬと泣くステラ
歯車専門骨董店


魚がきみを連れてくる
過剰摂取に夢を見すぎた
珠のようとはその砦
精霊はお飾りなの
いいえ、愛は扉を叩きません


いつの日かなんて忘れてやらない
春のくるぶしを見つけだす
永遠が赤い舌先に乗ったら
君の毒には野生も勝てない
掌に宵を転がすひと
おちてくるからおとさないでね

人目のない牙城
心は身体の一部だろう
無いからなんだというのかね
くいあらせ
熟れた朝こそ門出の時よ
れゑすの乙女は裂くに限ります
ていと噛み合う仲じゃとて
堕とされましたか堕ちたんでしょう
つみとはおまえのはらのこと















ながめのよろこび

縊れた海馬を翠と称せよ歩く者共服を脱げ

紅茶の寝息が透徹だとても含めば貴方を緩くする

金の錠前、銀の鍵穴、銅のピックが怯えて揺れる。真夏と真冬を窓へ追いやれ。薔薇と花瓶のうたが見張るさ。それじゃあ湯浴みだ、とろけてしまえ。

生糸が恋した黒苺の朝、司るなら恐らく夢路。プラスティックに願掛けなさい。言葉を半刻温めてくれる。

新星の核があの群青なら男の指には流星が止まる。迷い惑う朝倒した木々に、それは妖しくうつるだろう。魔法使いの卵、ひとつめ。

ゆるめの夜にくぐらせた恋は冷えず凍らず永遠に。ノスタルジックな羊に乾杯。女は夢を壊せないから、こうして冷気を煽るだけ。

コルクボードに深紅の挨拶、櫛を献上致しましょう。ピアスは待てないお子様です。ならばダイヤに霧を見せても悪いことにはなりません。

香草は港、花は声。鴎の羽撃きにまぐわいを見る。大鍋にいれて煮込んでやりたい。恋の劇薬が割れるはずだから。

発酵させた優しさに万年筆は宿敵天敵。躑躅にそうっとささやく五文字は痺れる甘さをにじませておくれ。かれるひなんて夢にも見ないから。

火鼠の声を偽ります。紡いだ音を羽織ります。ゆるり木陰の道に腰掛け、不死の小鳥を夢見ます。そうして甘い月が出るまでみじろぎひとつとありません。常磐の春がうたうひびきを知っているのは貴方なのに。

ひとつ喚けばふたつ絡んでみっつ繋がりナイフに至る。おいしい嫉妬を集めて密閉。真珠のおなべでくってり茹でよう。

絵筆にかかった呪いは郷里の恨みに似てた気がした。ふうっと銀河に飛ばしてみせれば雨が水面に月を描く。春もおわりの林でのこと。

花の褥は永劫枯れずに燃える悲しみを憂いてばかり、どうかくちづけを贈りなさい、消えぬこころが欲しいのならば。

篠笛楽しくたからかに歌うよ、何を何をて活気と英気だ、さあさおひさま追いやっただろう夜を忘れて騒げや騒げ。

みんな知ってる秘密の話を秘密のお部屋でこそこそ話?もうたくさんなら小鳥も星も、地球も聞き耳立てやしないよ、だからこれはね、内緒だよ。

嫌だ嫌だと聞こえは悪いが口から砂糖が見えてる少女、優しいミルクと勇ましいイチゴできみをお姫様にしよう、ブラックコーヒーで染めた唇はなによりだれより麗しい。

ほしがしらない宇宙のありかを君のつまさきはしっていた、からこうして地球を静粛にさせて結婚を中止したんでしょう、兎が扉を開け放つ時にキスを届けにいってらっしゃい。

観賞用のオルガニストは雲の囁きで目を覚ます、チャームを鳴らしてご挨拶したらルビーを蹴散らし踊りましょう。

一斉射撃のベルに敬礼、忠義を平和に捧げて整列、身体の芯まで薔薇を詰めてる指揮者は今日も神様を貫く。

帯を抜きたい痴れ者共は月に溺れてさようなら、愛と憐憫かんざしにして気性の激しい街に咲こう、乱れはしないさ、涙の時間だ。

肉が愛から産まれたならば、骨は真珠粉、つなぎは恋かな、ほどける糸を追えないきみなら総てを委ねてあげたいよ。

極彩色の春を隠した冬のベッドで耳をすますの

瞳に隠れた星屑と、指先の夢と踵の萌芽、それと心の金平糖がワルツを踊れば宇宙がやってくる

神様をつれて海の波間に身を投げ出せば夏も笑い出す

世界が私を知らないのならそれでもいいさと紅茶にとぽん、飲んでしまえばいいだけなのさ

チャイムも鳴らさずひなたに微睡む言葉たちから口付けられて、花芽がついたら春はもうすぐ

追いかけっこの兎の足元、とろりとゆれる湖につまさきを遊ばせて、腕を伸ばせば歌が添うから瞳がとろけてすきとおるのね

さあてくるみをこちらへ呼んだらいちごのジャムを起こしましょう、お昼の雲がやってくる前に

夜に輝く窓辺の小鳥は悲しむ星々の道しるべ、そうしていらしたお客人、海の欠片を零して泣く子にいのちの吐息をふきかけるのでしょ

くるくるまわる夜を隠してお化粧ばっちりの秋と笑うよ、虫の寝息が聞こえたら月が揺れるから夜も呼ぼうね

こぼれる結晶は肌に優しい、愛と見まごうばかりでしょうって恋の雫をたらして見せれば酸素が蒼くなっていく

炒ったのこぎり、蒸したドライバ、焼いたハンマに仕上げの粉砂糖、夜明けの光を祝福代わりに今日の私を彩るの

涙の河を緋色に染めたら星が死ぬって知ってるでしょう、腹に炎を抱えたところでこころは戻ってこないのよ






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