『恭弥さん、お料理を覚える』シリーズ第二弾!
〜エプロン編〜
「で、何、それ。」
並盛に聳える、高級マンションの10階。
其処が、雲雀の生活する部屋である。
「ん、何って…エプロン?」
「そんなんで料理する女子の思考が読めないよ…」
ディーノが持ち出したのは、エプロン。
これが普通のものなら、雲雀も額に青筋など立てないだろう。
真っ白なふわふわレースがふんだんに使われた、可愛さ満点のエプロンなのである。
「そんなの、付けないからね」
「何でだよっ!!こういうエプロン付けた恋人の、料理する後姿を見守るのが、男のロマンなんだよっ!」
「ロマンなんて知らない」
ディーノの熱弁をすっぱりと冷たく断ち切る。
「で、味噌汁だっけ?」
「そんなことより!これ付けて!」
趣旨を忘れてエプロンをどうにか付けさせようとするディーノ。(目が据わってる)
雲雀を壁に追いやるように、じりじりと迫る。
「ちょ…ディーノ…?」
そんな鬼気迫るようなディーノに、段々と恐怖感を覚え、無意識に上目遣いの目が潤む。
「きょ、きょうや…!?」
潤む上目遣いに、心拍数が上がる。
心の中に浮かぶ欲望は、もはや「きょうやに味噌汁を作ってもらう」ではなく。
『きょうやを食べてしまいたい』
「…きょうや…エプロンプレイでいこうか…?」
「え…?」
ディーノの口角が上がるのを合図に、雲雀が抱き上げられる。
「ディーノ!?味噌汁はっ!?」
「きょうやを食べた後っ♪」
こうして、雲雀は一晩中、ディーノに料理されてしまいましたとさ。
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