candy☆candy



「鎌之介ぇぇぇwwww」

「来るなぁぁぁぁぁぁ!」



なんだアレ!なんなんだあのバカ女!
変な食い物俺に食わせやがって!

口の中が甘ったるくて気持ちが悪い



水で口の中を洗い流したいが今立ち止まるともっと酷いことが待っている…



「なんで逃げるのぉぉぉ!女の子ならみんな甘いもの食べながらお話するのが当たり前なのにぃぃぃ」


まてまて!


「俺は男だぁぁぁ!」


「あら、じゃあ女の子の格好にしちゃいましょうか」


「げっ!?……ぁぶっ!」

伊佐那海から逃げていたはずなのだが、前方からアナが現れ鎌之介はアナに真正面からぶつかる(というよりも胸がクッションがわりに…)



「アナ〜〜ナイス!」
「伊佐那海、佐助と才蔵呼んで来てちょうだい」



胸で失神している鎌之介は放置して話を進める二人。どうやら鎌之介で遊ぶらしい



「あっ、鎌之介を可愛くしちゃうんだね!うん、任せて!」


何となく察した伊佐那海は佐助と才蔵を捜索の為、来た道を戻って行く


「さてと…才蔵の反応が楽しみだわw」


失神している鎌之介を抱えて屋敷の中に入ると、佐助と鉢合わせた


「あら、伊佐那海と会わなかったの?」

さっき探しに行ったはずなんだけど…

「否、アナ、鎌之介…どうする?」


あら、伊佐那海より鎌之介が気になるのかしら?


「今から着物着せるから手伝いなさい」

「え?…着物…?何故?」

「いいから手伝いなさいっ!才蔵が来てしまう前に」



才蔵と聞いて佐助は一瞬ビクッとしたがアナを怒らすと手が付けられないので早々と手伝って逃げようと思っていた




********************




伊佐那海が才蔵を見つけたのは探し始めて30分くらいの時だった

普通に話し掛けたぐらいでは来てくれないのはわかっていたので、アナ直々に教えてもらったアノ手でいく


「才蔵ーー!鎌之介が大変だよー!」

ガバッ!!

「伊佐那海、鎌之介はどこだ。早く言え!」


うわっ、行動はやっ!

肩をガクガク揺らされながら急かす才蔵に指で屋敷の方を指すと「屋敷だな」とだけ残して伊佐那海の前から姿を消した。正しくはダッシュして向かった




その頃の鎌之介は意識が戻らないまま丈の短い着物と髪をとかれた状態で横になっていた。部屋には誰もいない代わりに伊佐那海が持っていたものと同じ飴「金平糖」が置いてあった


しばらくすると…才蔵が鎌之介がいる部屋にたどり着く


そして…


「なっ………これは………」



少し乱れてはいるが鎌之介に怪我はないみたいだな…良かった…

いや、それよりこの格好は…目のやり場に困るんだが…


「鎌之介、おい、起きろ」

ユサユサと肩を揺らしてやると塞がっていた瞼が開かれ、才蔵に安堵の表情が宿る


「あれ…俺…ってあぁぁぁ!なんだこれ!」


起き上がって格好を確認して女物の着物…にしては短い着物を着ていることに気づく


しかもその姿を才蔵に見られたことが更に恥ずかしさが増す


「鎌之介…その…」
「なんだよ…」


裾が短いのを気にしつつ才蔵を見るといきなり抱き寄せられた



「ちょ……さ、才蔵?////」
「可愛い……と思う…」



耳元でそう囁かれ、鎌之介の足の力が抜け、才蔵にもたれ掛かる形になる


「い…いきなり…そんな事言うなよな///恥ずかしくてダメなんだけど…//」

ギュウっと才蔵の胸元の服を掴んで顔を胸板に押し付けた





その様子をちゃっかりアナと佐助と伊佐那海に目撃されてるとも知らずに才蔵は鎌之介を抱きしめたまま頭を撫でて鎌之介を甘やかしてましたw


END


意味不明な終わり方…飴の意味ないしw


2012.3/01

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