目をそむける


あいつと目を合わせることが最近出来てない気がする


その……なんだ………
ドキドキするって言うのか?

血がたぎるドキドキとは違う『ドキドキ』

俺…病気なのか??




「おい、鎌之介」
「!?」



うわっ!?才蔵!!


ななななな…なんでここに!!!
って上田城の中だからいても可笑しくないわけで……


「………って事なんだが……おぃ…聞いてんのか?」


そう言いながら目線を合わせて来る才蔵に、俺は耐え切れず視線を下に反らしてしまう

何してんだ俺は!!!
才蔵が変に思うだろうが!!
俺のバカヤロウぅぅぅぅぅ!!!!


悶々としている俺の脳内とは裏腹に才蔵の手が無造作に俺の頭に乗せられた

そして『あの時』みたいに優しく撫でてくれる

「気分でも悪いのか??」


気遣ってくれて……るのか?


声が優しい…



そう思うと自然と目を合わせてる事に気づく


あ……ドキドキするけど…こいつに心配されるのって心地いいかも…


「別に…才蔵には関係ないっ…//////」

「いや…顔真っ赤になってんだけど…本当に大丈夫か?」
「!?/////////////」

ドンッ!
「っ!?」




顔を近づけてくる才蔵を俺は突き飛ばして走り去った




恋心と気づくまであと少し…





END



2012/2/29

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