「ただいまー!お腹すいた!あっなんか凄くいいにおいがする…!」

「…おかえり、朱雀」

「わああ今日はご馳走だね…!ルルーシュ!ハンバーグにサラダにスープにシャンパンにケーキまで…えっ『Happy birthday朱雀』って――」

「っあ、つい…今日、誕生日じゃなかった…か」

(スザクの誕生日が7月10日だったから思わず…朱雀の誕生日が今日と限らないじゃないか確認もしないで俺としたことが――)

「いや…誕生日だけど」

「、――そうか」

(ホッ…)

「いや、だから…どうして知ってるのかと思って。ルルーシュに教えてないのに」

「―――」

「ハンバーグが好物とかもさ…パク。っあ、美味しい!」

「…スザクの事なら何でも知ってるよ」

「はは意味深…僕もルルーシュをもっと知りたいな」

「ん?何て言った聞こえな、あっバカ、ソースを指で舐めるな行儀悪い。教師のクセに…子供か!」

「……なんか懐かしい味がする――…」

「…――気のせいだ」

「そうかな…」

「そんな事よりほら、プレゼント」

「わぁ開けていい?!――ネクタイ!」
「…いいぞ――っていう前にもう開けてるし」

「ありがとう!学校にしていく!…どう?似合う?」

「ああ…誕生日おめでとう、朱雀」

「ありがとう、ルルーシュ!ふふ毎日このネクタイにしよう」

「それは可笑しいからやめろ」

「だって嬉しいんだもん!」

「分かったから、冷める前にさっさと食べろ」

「はい、いただきます」

「どうぞ」

「――んっ、美味しい!…幸せ」

「フッ…大袈裟だな」

「……」

「なんだ」

「…僕のこと何でも知ってるっていうなら、今僕が一番欲しいプレゼントをくれればいいのに――」(ぼそっ)

「?なに聞こえない…さっきからボソボソと――」

「何でもない…」

「変なやつ…モグモグ」

「じっ」

「?」







「*◇×∞%#!!なにをっ」

「うん、口元にソースついてたから」

「言ってくれれば自分で拭くから!ソースがついてるからって口元を舐めるヤツがあるか!お節介すぎるこの天然がっ!」

「…お節介?」

「だってそうだろう!」

「…クス、ご馳走さま」



――天然は君の方




 
 



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あきゅろす。
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