「…っつぅ」
「…我慢して、シンジ君」
「う…無理…っ」
痛みに僕の目からはぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。
優しいカヲル君の宥めるような声音にもふるふると首を横に振る。
「あ、…はっ」
布団をきつく握り締めてみてもそれは和らぐことはなく、優しく撫でてくれるカヲル君の指も今は感じられない。
「シンジ君」
呼ぶ声に応えようとすることもままならない。たまらず身をよじる。
「シンジ君、ゆっくり息を吐いてみて」
このままではカヲル君に迷惑がかかる。その一心で浅い呼吸からゆっくり息を吐く。
それを何度か繰り返すうちにいくらか痛みも治まってきた。
大きく呼吸を繰り返すとようやく慣れてきた体を、ゆっくり弛緩させていく。
「……大丈夫?」
「う、うん…もう平気…」
心配そうな声音に頷いて、手の甲で目尻を拭いながらようやくカヲル君と目を合わせる。
「ごめんね、…足がつったくらいで…こんな」
僕は初めて足がつった僕は痛みが予想以上で思わず取った恥ずかしい失態を思いだすとたまらず、カヲル君の視線から逃れるように布団を手繰り寄せて顔を覆う。
恥ずかしい…
まだ多少足に痛みが残る足を優しくまださすってくれているカヲル君。
申し訳ない
「治ったならよかった、ほらシンジ君」
「うん、もう大丈夫だから…ありがとう」
呼ばれても顔を出す勇気はなく、礼を告げると漸く足から手が離れた。
でも、カヲル君がすぐそこにいる気配。
そう思っているうちにそっと布団が剥がされ優しい色を浮かべたカヲル君の瞳とかちあった。
「……ごめん」
「謝ることはないよ、シンジ君は何も悪いことはしてないだろ?」
やっぱりカヲル君は優しい。
いつもその優しさに甘えてばっかりだ。
僕は精一杯感謝の気持ちを込めてカヲル君を抱きしめるとその唇に自分の唇を重ねた。
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違うことしてないのにエロい会話、っていうのを
目指してみましたが…難しいなぁ(笑)
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