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きもちいいこと

※ひたすらエロです、ご注意ください(…)



「…くっ……ぅ」

「大丈夫かい?シンジ君」

「う、うん…っ」

ベッドの上。シャツだけを羽織った格好の僕を見下ろすカヲル君。
夜も深まった中で月の明かりに照らされる銀糸が印象的だ。
でも、その整った彼の顔をゆっくり眺めている余裕はなくて。
僕の顔は苦悶に歪んでいるに違いない。

だって、何が気持ちいいのか、正直今の僕には分からなかったから。

思春期の男子ともなればセックスとかそういう類の本を見たことがないわけじゃない。
とても気持ち良さそうに喘ぐ姿に、セックスは凄く凄く気持ちいいことなんだと思った。
まさか僕が女の人みたいなことされるようになるとは思わなかったけど。

好きな人に触ってもらえる幸せは分かる。
カヲル君に優しく触れてもらえるだけでたまらない気持ちになる。
もっと触ってほしい。
もっと触って見てほしい。
僕の自身をカヲル君の綺麗な指が擦って刺激してくるんだと思うと呆気なく達してしまったし。

でも

そのしなやかで細い指先が僕のお尻のナカに入ってきたときは違った。
正直痛みの方が先。
何かある。
何かあるっていう異物感。
ただそれだけ。

大丈夫と聞いてくるカヲル君に頷きながらもホントは全然大丈夫じゃなくて。

でもカヲル君に嫌われたくない。
優しいカヲル君のことだから、僕が嫌だといえばきっとやめてくれる。
でも、それは嫌だった。
だってカヲル君と、

一つになりたかったから。

緩くナカを探る指の異物感にシーツをきつく握り締めて堪える。

指がゆるく内壁を擦り上げる感覚。
慣れないその感覚。



やっぱり、これ、いた―


「!あ、んぁ」

あ、あれ…

一瞬。
今一瞬、凄く。

指が一点を抉った時、確かに気持ちよくて。
思わずヘンな声が出た。

それに気付いた指先は僕の気持ちいいと感じたところばかりを刺激してくる。

「…っ、ぁ、ひぅ…っ」

やだやだ、何これ

さっきまでの痛さが嘘みたいに快感に変わっていく。
ビリビリとしたものが這い上がる感覚。
気持ちよくて、おかしくなりそう。

「…カヲルく…っ」

「ココ、気持ちいい?」

「う、ん…ああぁっ、や、なんか…変…っ」

指が動く度に腰が浮いて、口からは自分のものとは到底思えない声が上がる。


「あ、あ…カヲルく…やっぱ、ダメ…っ」

「どうして?」

「だ、てっ…ひあぁっ」

ビクビクと跳ねる体が止められない。シーツをきつく握り締めても込み上げる快感は止まらない。
困惑気味に見上げたカヲル君はこれ以上ない程に美しい妖艶な表情を浮かべていてどくん、と全身が脈打つ。

「かわいい、シンジくん」

にこりと笑ったかと思えばナカの指が増やされた。びくりと背がしなる。

「カヲ、ルく…んあっ、待っアぁあ!」

容易に指を飲み込んだソコから堪え間無く与えられる快感にボロボロと涙を零して首を振っても、ナカの指は止まることなくバラバラに動いて掻き回して。
それがたまらなく気持ちよくて、言葉にならない嬌声が上がる。
ちらりと視界の端に映った僕の勃起した自身からも先走りが溢れ出していて
でも、後ろだけじゃイきそうでイけなくて、溜まり始めるもどかしい快楽をどうにかしたくて足でシーツを掻き乱しても無理。

すると、不意に自身にかかる吐息に体が跳ねた。
涙に滲む視界に僕の下肢に顔を埋めるカヲル君。

「そ、そんなとこ…だ、め…ひゃぅッ」

ゆっくりと、カヲル君の唇が僕のモノを含んでいく様に視線が思わず釘付けになる。僕の体は興奮に熱くなる。

「あ、あぁ…っんんッ」

裏筋を這い上がる舌が先端に到達して刺激されるとさらに気持ちよくなって、たまらずぐしゃぐしゃにシーツを掻き乱す。
ナカに埋め込まれたままの指は普段の優しいカヲル君からは想像出来ないくらい激しくナカを掻き回して、今までにない快感に僕の体は魚みたいにビクビクと跳ね上がる。
さらにきつく吸われてナカを指で掻き回されると僕の限界はあっさり突破してしまった。

「な、何か…っあああっ!」

ぐりっと一際強く指で抉られた瞬間、脳天を打つような快感に頭が真っ白になると同時にカヲル君の口に中にそのまま精液を放っていた。

「はぁ…っはぁ…ん」

僕の出したものを嚥下する動きにすらじん、と響いて思わず身をよじる。
僕の出したものをカヲル君が飲んだんだって、思うと僕の体はいつも自然と熱くなる。なんでかなんて、考えなくても分かってる。
ゆるく瞼を開いてみれば、唇についた僕の精液を舐める姿に思わず目を奪われた。妙に色っぽくて。
優しい雰囲気の中に見えるにた妖艶さにたまらなくなる。

「ちょっと意地悪し過ぎたかな」

「う、ううん…平気…っぁ」

惚けたように緩く首を振る最中、指が抜かれてぴくりと腰が跳ねた。
赤い瞳に見つめられて僕の心臓はさらにうるさく脈を打つ。

大好きなカヲル君。
カヲル君の前じゃ、全てをさらけ出してしまう。
全部見せたい。
全部見て欲しい。

そしたら、体が動いていた。

「シンジ、くん?」

「カヲル君も…気持ちよくして、あげる…」

まだ重い体をゆっくり起こすと相手の返答を待たずして、僕はカヲル君のズボンの前を広げた。
すると、張り詰めて完全に勃ち上がった自身が現れて思わず息を呑む。

「…んぅ」

先っぽに舌を這わせるとカヲル君の体が震えた、それがうれしくてそのまま口内に怒張した性器をくわえ込んだ。

「…はぁ…」

頭を上下に揺らして刺激すると熱っぽい吐息が聞こえてもっと、と自然と愛撫にも熱が籠る。

緩く髪を撫でる指先に促されるように頭を揺らしながら、見上げたカヲル君の赤い瞳と目が合ってさらに僕の体はさらに熱を帯びる。

「は…んン…っ」

カヲル君がいつもしてくれるように、根元を掌で擦りながら唇と舌で先を刺激する。
じわりと広がる独特の味にさらに夢中で頭を揺らしていたその時。
不意にカヲル君の手に止められた。

「あ、は…?」

問うように見上げたカヲル君は笑っていて、思わず小さく息を呑んだ瞬間、そのまま再び僕の体はベッドに沈み込んだ。
スプリングの軋む音が響く。

「…うぁっ」

両足を抱えられて奥にカヲル君の先端が押し付けられて思わずビクリと体が揺れた

「はぁ…カヲル、く…?」

「ごめんね、シンジ君…我慢、出来そうもないみたい」

常の笑みを浮かべながらもどこか余裕のない表情と声音に僕は目が離せなくて、ゆっくり腕を伸ばしてカヲル君の体を抱き寄せる。

「平気、だか……っぁあッ!」

優しい眼差しに滲む欲情を感じながら、口付けが降ると同時にカヲル君の自身に一気に貫かれた。











「シンジ君…シンジ君?」

「カ、ヲル…く…ん?」

目覚めれば視界一杯に銀色とそこに映える赤がうつって僕は思わず瞳を細めた。

いつの間にか気を失っていたらしく、電気の力を借りなくても窓からの光で室内は明るく照らされていた。。

「朝…?」

「うん、まだ昼には少し早いくらいの時間だよ」

そういって、柔らかな表情のカヲル君が近付いてきたかと思えばその唇が重なって。


「気分はどう?」

「…なんか、腰の辺りが変な感じ…かな」

優しい表情に見惚れながら告げると、労るようにカヲル君が腰の辺りをさすってくれた。

正直動くのがしんどい。

普通の女の子とかはセックスをしたあとはいつもこうなるんだろうか。

大変だな、って考えながらも、とても満たされていて。
いろいろ初めてで、痛かったりもしたけど途中から気持ちよさに負けて何回シたとかは覚えてない。

とても気持ちのいいことで
とても幸せだから、

もうそれでいいや。


でもふつふつと、一つの疑問が沸き上がる。
気になってしまうと頭から離れなくて僕はゆっくりと口を開いた

「カヲル君は…」

「ん?」

でも、聞くことでもないのかもしれない、思わず躊躇ってしまうと促すように頬を撫でられる。
ちらりと視線を合わせればにこりと笑ってくれるカヲル君に再び僕は口を開いた。

「なんで…そんなに上手いの?そ、その…気持ちいいこと…するの」

改めて言葉にすると恥ずかしい。

一瞬赤い瞳を丸めたかと思えば、優しい笑みとは少し違う艶めいた綺麗な笑みを浮かべていて。

「知りたい?」

「う、うん…」

僕の心臓はうるさいくらいに早鐘を打ち始める。
カヲル君との距離が縮まって、再び仰ぎ見るような格好。

指が僕の短い髪を梳くように滑る。

ああ、こうされるの凄く好き。

「じゃあゆっくり、教えてあげるから」

心地好く響く声音に魔法にでもかかったような気持ちになりながら、唇がゆっくりと重なって。


深く深く重なる口付けに溺れていった。






************

お粗末さまでした!
庵カヲル君はなにげにSだと思います、愛あるS!(爆)ちょっと意地悪でへんたいちっくだと萌えます…すみません(笑)


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