[携帯モード] [URL送信]

医学研修の為に行われる解剖実習に際し、献体を解剖前に洗浄する作業が必要となる。
病院は高額な時給でアルバイトを雇いこの作業を行わせているという話。
話には幾つかバリエーションが存在し、洗浄前の献体がホルマリン漬けのプールに沈められていたり、洗浄する対象が献体ではなくベトナム戦争で戦死した米兵であったりする。

起源は、大江健三郎の小説『死者の奢り』(1957年)が初出とする説が純文学畑を中心に広まっている。
しかし、この話を大江自身が創作したのか、そのころに大江が聞いた話を小説の素材に活用したのか、どちらかは判然としない。大江自身もそのあたりは口を濁している。

尤もこのように初出に関する真偽は不明だが、大江のこの小説がこの話を都市伝説として広く流布する力になったことは間違いないだろう。

大学医学部で、学生の解剖実習用の御遺体をホルマリンにつけておき、それを洗ったり、浮いてきた御遺体を棒で突っついて沈めるというようなアルバイトがあるという噂もあるが、これも都市伝説の一つででたらめである。

実際には専門の知識を持った人が大腿動脈等から保存液を注入して、一体一体別々に冷蔵庫で保管されている。 ホルマリンプールにつけたり、ましてアルバイトの人が遺体に触れたりする事はない。



あきゅろす。
[グループ][ナビ]

無料HPエムペ!