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Actor who performed Haruto Yano

夜凪 憂祈


「のぞみの王子様、矢野大翔を演じてくださった、夜凪憂祈さまからお言葉をいただきました。
お手紙でいただいていますので、では早速…(ガサガサ)」


皆様、初めまして。
矢野大翔役を務めさせて頂きました、夜凪憂祈と申します。

収録後インタビューという事で、まずは、管理人の五味溜め様、キャストスタッフの皆様、お疲れ様でした!
そして、ボイスドラマを聴いて下さった、或いは、現在進行形で聴いて下さっているというリスナーの皆様、ありがとうございます!

五味溜め様、キャストスタッフの皆様には、最初から最後の最後まで多大なご迷惑をお掛けしてしまい、大変申し訳なく思っております。
この場をお借りして深くお詫び申し上げます。

矢野大翔くんを演じさせて頂いた感想ですが、とにかく難しかったです。
大翔を演じる上で特に気を付けていた事は、ちゃんと男の子に聞こえるように、暗くならないように、そして“大翔らしさ”がきちんと表現出来ているかな、という事です。
また、ボイスドラマ企画という事もあり、台詞が繋がった時に不自然にならないように、前後の流れをいつも以上に気にしながら収録に臨みました。
声質に関しても言えますが、語尾や語調がどうしても女っぽくなってしまったり暗くなってしまい、常に“男らしく!男の子らしく!”“普通に!明るく!”と念じながらボイスを録っていたのですが、最終的には“大翔らしく”を第一に演じました。
勿論、内に抱えている感情や感情の変化、発する言葉一つ一つを大切に演じさせて頂きました。

大翔はあまり声を荒らげたりしない子なのですが、だからと言って特別大人しいわけではなく、普通に友達と遊んだり冗談を言い合ったり、愛犬のショコラや妹の美優ちゃんをきちんと叱ったりする、しっかりとした男の子なので…男の子ってどういう風に喋るんだっけ?と初心に帰り悩まされました。
叫ぶ台詞にもかなり苦労しましたが、呟く台詞の方が格段に難しく、この言い方は大翔っぽくないな…これは女の子っぽいな…何か気持ち悪いな…等々、私なりにああでもないこうでもないと試行錯誤したのを覚えています。
男の子役の難しさ、自分の未熟さを痛感しました。泥沼に嵌ると怖いです。

正直、五味溜め様のご期待に添う事が出来たか、大翔らしさを表現出来たかは分かりませんし、自信も皆無です。
未熟な部分や反省点は山程ありますが、それ等を含めて、本当に多くの事を学ばせて頂きました。
何より、大翔について考えている時間、大翔を演じている時間は、とても楽しく、幸せなものでした。

矢野大翔という男の子は、穏やかで優しくて直向きで、その中に凄く不安定さのある繊細な子です。
でも本当は、芯が強くて逞しい子なんだと思います。
逞しく成長した、と言った方が正しいでしょうか。
オーディションに参加した当初は、もしかして自分と似ている部分が多いのかな…なんて思っていましたが(実際少し似ているのですが)、全然そんな事はなく、寧ろ見習う部分が沢山ありました。
自分の殻を破り、一歩踏み出す事は、凄く怖いし勇気の要る事。
でも、そんな自信のない自分、臆病な自分を変える為には、どんなに小さな一歩でも踏み出す事が大切なんだと、そしてそれは大きな進歩なんだと、この作品を通して感じました。
そしてその強さを、大翔は初めから備えていたんだと思います。
悩む事自体は悪い事ではないし、思い切り落ち込んだり悩んだり考える時間も偶には大切だけれど、そこで決断して行動に移せるかどうかが、私と大翔との大きな違いでしょうか…。

大翔が変わっていった原因は、のぞみという大切な人が出来たからです。
大翔にとって、のぞみという大切に想える存在、そして、いつも傍に居て背中を押してくれるショコラの存在はとても大きく、本当にかけがえのない存在なのだと感じました。
この作品には、大翔とショコラ、のぞみとコージ…他にも様々な人や動物達それぞれの繋がりが描かれていて、そのどれからも深い愛情や強い絆が感じ取れます。
時には喧嘩をしたりすれ違ってしまう日もあるけれど、言葉を交わさなくても、言葉は通じなくても、心は通じ合っている……、そんな関係ってとても素敵ですし、憧れます。

作品の雰囲気や物語自体もそうなのですが、キャラクター同士のやりとりに、思わず笑ってしまったり、ほろりとしたり、癒されたり、元気をもらったり…『わんダフル★ダディ』には様々な要素が詰まっていて、本当に楽しくて面白くて心暖まる作品だなと思います。
また、キャストの皆様の生き生きとした演技には本当に楽しませて頂きました。
特にショコラには、大翔としても、演者としても、凄く元気を頂いて…個人的にとても助けられました。何度も何度もボイスを聴いて渇を入れて貰いました。
皆様の演技を聴いていると、キャラクターに命を吹き込むってこういう事なんだ…と本当に感動しました。

本来書くべき内容とは少々ズレてしまいますが、物語だけではなく、本編テーマソングの『Wonderful Days!』は明るく元気になれますし、番外編テーマソングの『笑顔になあれ』は涙ぐみつつもとても癒されます。
ボイスドラマだけでなく、テーマソングの方も是非とも聴いて頂きたく思います。

『わんダフル★ダディ』という素敵な作品に携る事が出来て、最後まで大翔を演じきる事が出来て、とても嬉しく思います。
夜凪にとって、『わんダフル★ダディ』と『矢野大翔』は一生の宝物です。

キャスト・スタッフがめーいっぱいの愛をこめたこの『わんダフル★ダディ』が、皆様にとってほんの少しでも心に残る作品になっていましたら幸いです。

それでは、この辺で失礼させて頂きます。
文章が纏まらず、乱文長文になってしまい申し訳ありません。
最後まで目を通して下さってありがとうございました。


「こちらこそありがとうございました!
(カンペ見)……え?『ボイスでの挨拶もいただきました』…?!これは!早速早速聴いてみましょう!」


皆さま初めまして、いつもお世話になっております。〜〜


「夜凪憂祈さま、ありがとうございました!」


****************
私が大翔について特別に解説する必要がないくらいに、しっかりと彼のことを思い考え演じてくださいました。
のぞみも好きになるだろうなと感じるような優しさ穏やかさ、繊細さや儚さ
自分が思っていた大翔よりも遥かに大翔らしく、とてもカッコ良かったです。

大翔はメインをはっている人物の中で唯一『暗』がイメージされる人物だったりします。
それを出来る限り見せないように(でも見えてしまうような)、ちょっとした距離感のようなものを絶妙に演じてくださり
そして、自分を変えよう変わっていこうとする心の動きを描いてくださり
大翔の成長物語でもあるのだということを、再認識させられました。

素敵な大翔を演じてくださいまして、本当にありがとうございました!


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