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処女ゲバゲバ



大変だ。
朝起きたら女になっていた。
原因はきっと辰馬のバカだ。

前にアイツも女になってしまい、ゲラゲラ笑いながら万事屋にワザワザ見せに来たのが最近の話だ。

物凄いボインだった。

「パフパフしてやるき」

ボインにやられてしまって、物凄いおっぱいを堪能しながらヤッてしまった。
目は胸にしか行かなかった。
辰馬が何か言う度に胸に向かって喋ってしまった。

「戻んのかコレ…」

おっぱいを触ってみる。
辰馬のバカよりかは小さいようで、片手に収まる大きさ。
パンツの中を見てみた。

「オレの長男が居ない!」

元々薄い陰毛も更に薄くなっていた。
余りの動揺に部屋中を探してみたが落ちていなかった。

「金時〜、金時よ〜」
「!」

何でこんな時に辰馬のバカが来るのか。
アイツと違い楽観出来ないオレだ。

何故、来るのか。
何故、こんな時に来るのか。

「おらんのか〜、電気ついとるし居るんじゃろ〜」

玄関の引き戸をガタガタと開けて入ってきた辰馬の声がうるさい。

「風邪ひいたから帰れゲホゴホ」

玄関に行くとわざとらしく咳き込みながら辰馬へと言うが、果たしてコレでバカが帰るかどうか。

「そりゃ、一大事じゃ。看病したるき」
「いらん。帰れゴホゲホ」
「声の感じもいつもと違うの」
「帰れ。ゲホゴホ」
「桃缶でも買ってきてやるけぇの」
「良いっつの。ゴホゲホ」
「行ってくるぜよ」
「そのまま戻ってくんな。ゲホゴホ」

一方通行な会話が終わると辰馬は階段を降りて勝手に原チャリに乗って行ってしまった。
つくづく思うが、辰馬はアホなのか紙一重なのか。
アホには違いない。

「…でも桃缶は食いてぇな…」

アイツが買ってくるのはイチイチ高いものが多く、そしてイチイチ美味い。
桃缶も天下のHagoro-mowとかではなく、オレの知らん高いやつを買ってくるだろ。
胸がバレたら色んな意味でも突っ込まれそうなので、とりあえず隠そうか。

でもオレはチンコを再度探してしまった。
あんな大事なものを無くす筈が無い。
便所にも風呂にも台所にもゴミ箱にも無い。
一体どこに落とした。
あとタマも何処いった。
チンタマ何処いった。
捨てる訳は無い。
着脱が可能なら妙な童貞卒業にならなかった筈だ。
チンタマ!!

チンコが居ない事態に2度目の戸惑いを感じている内に辰馬が帰ってきた。
なんと、辰馬のお使いが終了する程に時間が経っていたらしい。

「桃缶じゃぞー」

ゴミ箱を持ちながら呆然と部屋に立つ俺を見るなり、辰馬は白い歯を見せて口に笑みを浮かべて首を傾げる。

「吐きそうなんか」
「…あ…いや」
「そんなに酷いんなら寝んとアカンき」

寝室に連れていこうと俺の腕をガシリと掴む。
ビクリ、と俺の体は跳ね驚きを示した。
数秒の沈黙。

「…おんし」
「………。」

少し下にズレたサングラスから見える目。
じっと見られている。

「なったか」

バレた。

「………死ね」

ありったけの感情を込め、一言漏らす。
それは返事となる。

そのままソファに座らせられた。

「するかの」




あきゅろす。
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