カビと顔
些細な事でケンカをして勢いで家を飛び出したが、やはり結局万屋に戻る。
部屋にアイツは居なかったが、代わりに机に煙草が規則的に散らばっていた。
何だろう、と机の上を見たら。
ウンコ、と煙草で書いてあった。
ウンコはアイツだと思う。
この直後に、こんな馬鹿な奴と時間を消費するよりも、と思い一夜を女と過ごした。
そして銀時にその事がバレた。
「浮気は結婚した後にしたら罪になるんだよね」
しかし、自分と銀時は男同士。
常識的にする訳も無い。
「オレ等、結婚はする気は更々ないけど。浮気に対しての罰は与えるべきだ」
などと、浮気に対しての罰をかせようとする。
殴る、のだろうか。
それとも居酒屋を飲み放題貸切りにでもさせられるのか。
そう考えてる内に銀時は寝室へ行き、押入をあさっているようだった。
「…ちょっと来な」
そう言って自分の腕を引っ張り何処かへ連れていく銀時の着物の裾に何か入っていのに気付いた。
「…裾、なにが入ってる」
「……」
質問したが答えなかった。
普段ちゃらんぽらんだが、こういう場面で真顔で黙られるとギャップも有り威圧感は十二分で、深く聞くのは止めた。
連れて行かれた先は風呂場。
脱衣所で壁に押さえ付けられた、と思ったら着物を脱がされ下着まで剥ぎ取られ、風呂場に乱雑に放り込まれた。
その為に腰を強めに打ち、腰が痛む。
「……いっ…づ…」
「それがオレの心の痛みだと思いなさいよ」
言うないなや、いきなり自分の両手首を頭上に持ち上げられた。
「……おい…!」
睨み上げた所で銀時は気にせずに、いつの間にか持っていた帯紐で手首をシャワーのヘッドに縛り付け、立ち膝でも無い微妙に尻を上げた中腰に近い状態にさせられた。
そして。
銀時は先程から気になっていた着物の裾からバイブを取り出し、シャンプーをそれに塗りたくる。
それで銀時がしようとしている事が、何となく分かった。
バイブを使ってお仕置き、などとやるつもりか。
「……あ゛っ…ぃ…っ」
黙って見ていたが事実となった。
しかも、慣らしも無しに突っ込まれ痛みが有ったがシャンプーの潤滑のお陰で血は出ずに済んだ。
奥まで入れられるとやはり、スイッチが入る。
モーターの音が後ろから込もって聞こえた。
「…ぅっ…ぁ、や…めっ…」
銀時はオレの自身を握り、乱暴に上下に手を往復させる。
その刺激と後ろのバイブの振動に先走りを漏らしながら、勃ってしまった。
「……っ…ぅぁぁ…」
しばらく手による摩擦で自身が更に熱くなってきて白濁をもう少しで吐き出しそうになってきた時。
「…オレ約束有るし、行くわ」
見計らったかのように手を離されて、銀時は浴室から出て行った。
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