[携帯モード] [URL送信]
そこのそこ



「プライドが邪魔して醜態が晒せないくせに性欲は人一倍で、そんな自分を自分で慰めるしか出来ない可哀想な奴だよ、お前は」

コンビニで土方に買ってもらったアイスを食いながら、いつもの自分の口調に努めて言ってやった。
あくまでも目を見て言ってやらない。
目を見ながら言うと勘違いされるからだ。

土方は痛みで快感を伴うタイプではない。
現実を突きつけられ、言い訳が出来ないところまで追い込まれ、更に自己嫌悪に陥ったところでセックスをされると快感に没頭するタイプだ。
プライドが高い奴は自己嫌悪をするぐらいに追い込まないと服従しない。
土方はそんなタイプだった。
体裁はお固く繕っていても、そんな奴ほど弱みを握られると、もろい。
しかも、オレみたいなプー太郎みたいな奴にケツ掘られている現実に実は追い込まれていると思う。
けれど快感を覚えるとプライドは溶けるようにゆっくりと落ちていく。
週に何度か土方と体を重ねる関係になったが、求めるのは土方ばかりだった。
土方はちゃんとしたラブホに行きたがったがオレは場末の安っぽく薄暗い所の方が好きだから、そっちばかり行った。





あきゅろす。
[グループ][ナビ]

無料HPエムペ!