[携帯モード] [URL送信]
青い春



寺子屋に居たガキの頃、高杉は転校生だった。
途中から仲間となったのを覚えている。

今までは仲間内の暗黙のルールが有ったが、外部の高杉が来たためルールが少しずつ改正なり改変されていった。
改善も有れば改悪も有ったが…良い作用にはなったとは思う。
更に高杉のお陰かエロ、スケベ関係に劇的な改革が起こる。
この頃から高杉は改革の革命児としての兆候を見せだしたのでは無かろうか。
因みにオレはこの頃にエロ改革児の高杉に「まんこ」という単語を教えて貰った。
女教師にニヤニヤしながら
「まんこって何?」
とわざと聞いて、頭を強く殴られてしまったのも懐かしい。
(オレの中の何かが働き、母親にはさすがに聞けなかったが。)

しかし、寺子屋の男子に色々と教えている割には1人で居るのを高杉は好んでいた。
聞いたところによると、授業が終わったら回りの誘いを断っては神社に行っていたらしい。
そんなに神社が良い場所なのかと気になり高杉に聞いた。

「1人で何して遊んでんだ?」
「毛虫を棒でつついてる」

この答えが何故かオレの子供心を鷲掴みにし、自分も毛虫を棒でつつきたくて堪らくなって高杉の後を追って神社へと向かった。
高杉は1人で居るのを好んでいたのだが、オレを嫌がらずに2人で遊んだ。
初日は木陰で動めく毛虫を見付けて2人で木の棒でつついてばかりいた。
「見ろよ!この毛虫怒って角みたいの出たぞ!」
「凄ぇー!」

お互い毛虫の事でテンションは上がりっ放しで、辺りが真っ暗になるまでつついた。
その頃には毛虫はグッタリだった。
オレ等もテンション上げっ放しで疲れてグッタリしていた。
その日はオレの腹の虫が鳴いたので帰る事にした。




第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[グループ][ナビ]

無料HPエムペ!