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プリーモと過ごす


「奈々さん奈々さん、今日も可愛いですね!私とデートしましょ」

朝食中、リボーン位は見えるかなと期待していたが涼しい顔で新聞を読んでいる。
これにはがっくり来るし見えないのが分からないのかプリーモはひたすら母親を口説いている。
女性ならばビアンキも居るのに不思議だなぁとも思ったが、まぁそれぞれ好みがあるとも思いながら味噌汁を啜る。

「ツッ君、お弁当よ」
「ありがと」
「奈々さんの手作り弁当とかなんだ綱吉、色気づいたか」
(母親の手弁当だよ!)

そう思いながらも、ああ奈々さん素敵だとキラキラするプリーモ。
ルックスは良いが頭の中は花畑かと綱吉はげんなりした。

「十代目おはようございます」
「獄寺くんが来た!行ってきまーす」
「嵐か……目つきの悪いのは嫌いだ、男だし」
(というか男だからだろ)

1日、学校で過ごしたが授業中に教室をぐるぐるフラフラして可愛い女子の品定めをし(京子ちゃんにも反応してた)
教師の後ろに意味もなく立ったりと、やはり他の人には見えてない様だ。
山本も普通に昼飯に誘って来たし……。
そう思ってたら、帰りに獄寺くんと歩いて居ると雲雀さんが立っていた。

「沢田綱吉、そのまま動くな」
「ひぃっ」

殴られるかと思ったけど獄寺くんが前に出てくれた。
それが気に入らないのか雲雀さんは不機嫌になって獄寺くんを突き飛ばし、学ランから何かを取り出した。

パシャ

ジーと音がして見るとカメラだった。
心なしか雲雀さんの頬が赤い。

「ついに撮れた」

写真を見ながらほっこりしてるが、俺しか写って無いような……。
獄寺くんを起こしていると獄寺くんが雲雀さんを睨んでる。

「雲雀!コラ!十代目の写真をどうする気だ」
「馬鹿だね、沢田が写ってる事が重要じゃない……」
「はぁ?俺しか写って無いと思うんですけど」
「写ってるよ、妖精が」

雲雀さんの後ろでプリーモがぷるぷると震えてたそして、叫んだ。

「男が妖精とか気持ち悪いいいいい!」
「今なんか言った?」

この人、微妙に見えてるんだ……。



あきゅろす。
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