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【月夜烏】28

※読む前に必ず注意書をご覧ください→前回まで・注意書(5/5改訂)





























「きゃっ」

いきなり手を引かれたカレンはバランスを崩し倒れこむように、あぐらで座るルルーシュの膝のうえにへたり込む。
後ろからルルーシュが抱きしめる体勢。

「ちょ、ちょっと!」
「うん?」

密着する身体に焦るカレンを尻目にルルーシュは、くびれた腰に手を回しうなじに鼻を埋める。
塩素の匂いのなかに甘い香りがするのは何故だろう…。

「いゃ。くすぐったい」

そう言いながらも抵抗は感じられなかった。カレンが嫌がるなら直ぐに止めるつもりだったが、ただ単に恥ずかしがっているだけ。
ならば、もう少し大胆になってもいいだろうか?

ルルーシュは腰に回していた手をゆっくりと降下させ、大事な部分を護るには頼りない淡い茂みを指で絡め取ってみる。

「ひゃっ…!」
「濡れている」
「ちぃ、違うわよ。ただの水だから」

おしっこじゃないから誤解しないでと慌てるカレンが可笑しい。問題ないと何度も言ってやっているのに。
もともと薄くしか生えていないため水で濡れてしまえばその容積はグッと減り、指でクルクルと捻ってやれば中に隠れた柔らかな肉が覗く。

「っ…。引っぱらないでぇ…」
「なぜだ」
「だって…」
「水以外のお水で濡れるからか」

柔らかな丘の中心を走る割れ目に沿い指を奥へと進めてゆけば、くちゅと音が鳴る。

「っ」

その音の正体をちゃんと知っているからこそ漏れる羞恥の声。

「これも水か?」

てらてらと濡れた指をわざわざ見せつけながら、親指と人差し指を広げてやる。
粘着質な水は指と指の間で糸を引きプッンと切れれば、手のひらをタラリと流れ落ちてゆく。
ゆっくりと手を汚すさまは卑猥でありながら美しい光景。

「ち…、ちが…ぅ…」
「じゃあ、なに?」
「…なにって、わかってるでしょ」
「あぁ。もちろん」

ルルーシュは濡れた指を口に含む。
ただの水がこんなに甘いわけがない。
糖度の高い貴腐ワインのような芳香を帯びる水。酔ってしまいそうだ。

「美味しいな」
「な、なんでルルーシュは何でもすぐに舐めるのよ!」
「別に何でもいいわけではないさ。カレンのだからそう思うだけだ」

他の女なんて頼まれてもあり得ない。カレンだから味わいたいと思うのだ。
こんなにも満たされながら、味覚までも、五感すべてでカレンを感じたいと思うのは贅沢なのだろうか。
肩ごしに振りかえる不満そうな桜色の唇に軽くキスをすれば「もうっ…」と、照れ隠しともとれる声で返された。


「カレンも女になったよな」
「なによ、いきなり」
「いや」

カレンを抱きしめ直ししみじみと思う。自分とは違うのだと。
華奢なのに女性らしい丸みの帯びた柔らかな身体。ずっと隣で成長を見てきたはずなのに、この腕に収めてみて改めて実感させられる。

「そんなこと言うなら、ルルーシュだって」

ほらっ。と、カレンはルルーシュの手を取りひとまわり小さな自分の手と重ねて見せた。

「ルルーシュってさ。細くて女のわたしから見てもキレイだって思うから、つい忘れちゃうのよね。男の子だって。でも、こうやって見比べたらやっぱり違うのよね」

細く長い指をしていてもルルーシュの手はやはり男のもの。女性特有のしなやかで繊細なカレンの手とは違う。

「それに…」
「どうした?」

何かを言おうとしたカレンは言いにくそうに口ごもる。思ったことを直ぐ口にしてしまうカレンには珍しい。
もう一度「なんだ」と促せば、カレンは少しだけ困ったような目をやり、尻をもぞもぞさせボソリと呟いた。

「お尻に…あたってる…」
「はぁ?」
「……ルルーシュの…、かたいの…」

そこまで言われなければ解らないなんて、自分は相当舞い上がっていたようだ。
知らぬうちに熱が下半身に凝縮され淫欲の塊と化したそれは遠慮知らずにも無防備な尻を突いている。
それは男として正常な反応としても、この場で指摘されるのはなかなか恥ずかしい。









































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