月曜日は不在





この屋敷において、ものが壊れるということは珍しいことではないわ。
むしろ日常茶飯事。
主な原因は屋敷の所有者。またその原因を作るのがその部下。
それがサイクル。決まりきったことよ。別に迷惑とも思ってないけど、驚くのはそのサイクルが二人が出会った10年前から何も変わっていないこと。
小競り合いもそんなに大きくはならないし、二人でやってれば?みたいな感じかしら。

ガッシャーーン

しかし今回のは少しばかり規模がでかいよう。


―何事よ。
談話室で新しく買った紅茶を飲んでいたルッスーリアは破壊音のした方向を向きテーブルにカップを置いた。
音の出場所は解りきってる。ザンザスの執務室だ。
がらがらと次々にものが壊されていく音が聞こえる。その音的に、多分あの部屋にあった食器類は全滅。
あそこには貴重な骨董品がなかっただろうか。あったな確か。
17世紀のガラスの杯と18世紀のジャッポーネの陶器。
−ああまた本部から苦情がくるわね。
ルッスリアはサングラスを持ち上げ盛大に眉を顰る。
あの部屋にある置物のほとんどは本部から贈くられたものだ。ザンザスの父であるボンゴレ9代目からの贈り物もある。案外真面目な決算をするファミリーであるから厳しい調査をすることがあるのだ。
−だからあの部屋に骨董品置くのいやなのよ。
絶対壊すから。
―でも変ね。
今はスクアーロがいないはずなのに。確か中国の方へ行っていたはず。スクアーロがいないのにボスがあそこまで暴れるのは珍しいことだわ。
―レヴィかしら。
起き菓子のキャラメルヌガーを一口。
また余計なことでも言ったのかしら。あの子空気読めないからね。
―止めに行こうかしら。
ソファーから立ち上がりまだ轟音をたて続けている方を見る。ボスに殴られるのはごめんだけど、部屋が壊れるのは維持費が増えて面倒だし、経理から文句言われるのは私なんだし。
たまにはゆっくりとお茶がしたいけど。

「仕方ないわね・・・。」

ああ、早く帰ってきなさいよスクアーロ。
ボスを止められるのはあなただけなんだから。







……………………………


途中でいやになった・・orz・・。
ルッスさんはスクアーロの保護者だといいな。
レヴィはよくボスの逆鱗に触れ灰皿を投げられてればいいよ。





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