EMS-04
ヅダ(試作型)
ZUDAH

頭頂高:17.3m
重量:61.0t
出力:1,150kw
推力:58,700kg
主な搭乗者:フランツ

宇宙世紀0071年、ミノフスキー粒子散布下の戦場における有視界での近接戦闘の有効性が明らかになったことを受けて、ジオン公国軍当局は地球連邦軍との物量差を打破しうる新兵器の開発をジオニック社、ツィマッド社、MIP社に委託した。
これに応えて、ツィマッド社が得意の推進装置分野の技術を活かし、宇宙空間での機動性と推力を重視して設計・開発したのがEMS-04ヅダである。
EMS-04には、大出力スラスターとAMBACを併用して急激な姿勢制御を可能とする「広帯域推進技術」が盛り込まれており、その為に「水星エンジン」の試作を経て完成した「木星エンジン」が搭載された。
これにより、EMS-04は当時としては破格の運動性を手に入れたのである。

宇宙世紀0075年初頭、本機はジオニック社の提出したYMS-05ザクと共に、ジオン公国軍での制式採用を賭けたコンペティションに臨んだ。
格闘性能試験、飛行性能試験それぞれにおいてザクを凌駕し、軍上層部の一部からも「ヅダ勝利」の声が上がっていたが、飛行性能試験の最中に空中分解事故を起こし機体を喪失、テストパイロットが死亡してしまう。
これは、大推力、高加速、AMBACシステムを併用した急激な方向転換により、機体構造に大きな負荷がかかったことが原因であったといわれている。
また、本機は1機あたりの生産コストがザクの1.8倍近くかかるため、国力・資源に限界のあるジオン公国にとって、この高コストは軽視できない問題であった。
選考の結果、コストも安く信頼性・汎用性が高いザクが制式採用され、後にジオン公国軍の新兵器として量産化されることとなる。
なお、このコンペ並びに選考結果については、ジオニック社と政権の癒着や、裏工作があったという噂もあるが、真相は定かではない。
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