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古泉が取り出してきたものは、エロ本よりたちが悪かった。
むしろどうやって手に入れたんだよそれ!
「普通にそっち専門のお店で買いましたが」
グロテスクな容貌をしたブツの先端を俺に向けて、平然とそう言いやがる。
普通にお店でって、お前まだ16かそこらだろうが。よく店内に入れたな。それに何で買えたんだ。むしろ何で売ったんだ店の店員。客の年齢確認も仕事のうちだろうが、ちゃんと仕事しろよ!
見た事も無い店員に心の中で悪態を吐く。立派に働いているはずの大人がこんな調子だから、最近の若者の心が荒むんだ。現に目の前の高校生を見てみろ、如何わしいアイテムを堂々と俺に見せ付けてきやがる。年齢的にそんなもん買っていたら違法だってのに、悪びれた様子も全く無い。これが若者が非行に走る第一歩に繋がるんだ。悪い事を悪い事だと自覚しないから、その感覚が次第に麻痺してきてだな…。
「若者の将来より、まずはご自分の身を按じたらどうですか?」
「うぎゃあっ!」
気がついたら、古泉の顔のドアップが目の前にあった。思わず後退ろうとするが、狭いシングルベッドの上だ。そんな余裕なんて無い。
「……っ」
文句を言う前にキスをされて、口を塞がれる。
不意打ちに歯を閉じて抵抗する事もできずに、簡単に口内への侵入を許してしまう。舌を絡め取られて、気持ちよさに身体の力が抜けていく。
「んくっ……はぁ」
こいつのキスはいつもとてもねちっこくてしつこいのだが、今回は短時間で解放された。唇が離されてすぐに新鮮な空気を思い切り吸い込む。
と、カチャリと金属の音が聞こえてきた。見てみれば、古泉が俺の制服のベルトを抜き取った上に、スラックスにまで手をかけ引き摺り下ろそうとしているじゃないか。
「ちょっ…!待てっ」
急いで腕を掴んで止めようとするも、力比べでは敵うはずもなく、あっさりと下着ごと剥ぎ取られてしまう。そして足首を掴もうとする手を避けて、シーツを手繰り寄せて露出した肌を隠した。
古泉が煩わしそうに俺を見上げる。いつもの胡散臭い笑顔はどうしたんだよ。
「な、何をする気なんだ」
聞かなくても、安易に想像はついていた。古泉の片手に握られたブツを見ていたら嫌でもこいつのしようとしている事が分かる。だけど聞かずには居られない。
「あなたに自分の罪を悔い改めて心を入れ替えて頂こうかと」
「んなもんで改心してたまるか!!」
そんな卑猥なブツで罪の懺悔でもしてみろ、不謹慎にも程があるわ!だいたいそこまで悪い事したか?ただ人の牛乳を黙って飲んだだけじゃないか!
「例えば、あなたでしたら後の楽しみに取っておいたお弁当のから揚げを、席を立っているときに他の人に勝手に食べられたとしても黙っていられるのですか?」
「……それはちょっと怒るかも…な」
「ほら!あなただって人のこと言えないじゃないですか!」
「何言ってんだよただの牛乳と弁当のから揚げを比べるな!次元が違う!!」
「ただの牛乳じゃなくてちょっと良い牛乳なんですってば!!」
ちょっと良い牛乳がなんだってんだ。弁当に入ったから揚げはな、一日の楽しみなんだぞ!昼にそれを食うためだけに学校に行っていると言っても過言ではなっ…!!
「あっ!!」
などと熱いから揚げ持論を繰り広げようとしていたら、あっさりと足元のシーツを引っぺがされてしまった。クーラーの効いた部屋で、下半身を露出させていると妙に肌寒い。











あきゅろす。
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