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マークなんて大嫌い。
いつも女の子と一緒にいて。
俺のほうがマークのことが好きだっていうのに。
俺が嫌がるのわかっててやるから余計に性格が悪いと思う。





だいきらい





「俺、もうマークなんかしらない」


ぽつりとひとり言のように囁いたのだがしっかりとマークの耳には届いていた。
顔を見ずにその場を逃げるように立ち去った。
追いかけてきて欲しい、追いかけてこないで。
想いがごちゃごちゃになり、自分自身でも分からなくなっていた。








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隣にいた女の子に腕を引っ張られ、マーク・クルーガーは我に返った。


―俺、もうマークなんかしらない―


俯き加減に発した言葉がいたく胸に刺さった。


「ねえ、マーク」


ブロンドのロングヘアーを揺らし俺の腕にぎゅっとしがみついてくる彼女。
鼻孔を柑橘系の香りがくすぐる。


「どうしたの?」
「…なんでもない」


可愛らしく小首を傾げる彼女を見てもなぜかイラつくだけだった。
彼女と別れたあとも考えるのはフィディオの事。


きゅっときつく結ばれた唇。
悔しそうに伏せられた瞳。
思い出しただけでぞくぞくする。
笑った顔も好きだけど、そう言う顔も大好き。
気がついたらフィディオの元へと足が動いていた。







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最近女の子とばかりいる。
フィディオ・アルデナはぼんやりと何をするでもなくベットに横たわり天井を眺めていた。


「俺の事嫌いになったのかな」


誰もいない静かな部屋に自分の声が響いた。
目頭が熱くなってなんだがとてもみじめに思えてきて、枕に顔を埋めた。


「フィディオ入るぞ」


ノックと同時に声をかけられ文字通り飛び起きた。


「マ、マーク!?」


静かにドアを閉め、ゆっくり俺のもとへと近付いてくる。


「何勝手に入ってきてるんだよ」
「おばさんがこれから出かけるからフィーの事お願いねって言ってた」


ああそう言えばそんな事言ってたな…じゃなくて。


「なんで俺のとこ来たの?」
「逢いたくなったから」


そう言うと俺の隣に腰掛ける。


「さっきの女の子はいいの?女の子泣かすのはダメだよ…」


自分で言って胸が苦しくなった。
真っ直ぐにマークの顔を見る事が出来ない。


「フィディオの方がいい」
「だったらなんで…っ!」


『俺をほおっておくんだよ』


そう言いたかった言葉はキスで塞がれた。
長い長いキスのあと、耳元でそっとマークが囁く。


「フィーの困った顔が見たいから」


甘く低いその響きにゾッとしながらも彼に溺れていく自分がいた。









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緋菜様リクエストのいじわるだけどマークが好きなフィディオでした。
嬉しいメッセ本当に嬉しかったです(*´∀`*)
ご希望にそってるか心配ですが…
返品はいつでも受け付けます^^

お持ち帰りは緋菜様のみOKです。



あきゅろす。
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