「で、考えたんだ」
「何をですか?」
「さすがにおはじきピアスは厳しいからな、新しい手段をだ」
またその話題か。
あのままでいいんじゃなかったんですか。
そう思ったが、きらきらとした顔で僕を見上げる彼は可愛くて仕方が無い。
この会話を途中で折ることなんてできない。
とても楽しそうに、彼は続きを口にする。
「ほら、女性は胸に食塩水を入れて、豊胸するだろう」
「そうですね」
「だから、お前のここに食塩水を入れればいいと思ってな」
ぶは。
思わず、何かを吐き出しそうになってしまった。
ごそごそと自分のポケットを探り、何かを取り出す。
「保健室から勝手に注射器を借りてきたんだ」
「・・・あなた、まさか」
「調理室で塩水も作ってきた」
さあやってみようか、なんていいながら僕にのしかかってくる。
楽しそうに僕に乗っかってくる彼だなんて、それだけを考えると最高のシチュエーションなのだが、持っているものが最悪だ。
「ちょ、無理!無理です!やめて!」
「大人しくしてろ!」
「だいたい食塩水と塩水は違っ・・・あああ!」
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