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促されるように、ゆっくりと少しずつ両足を開いて、アナルに指を添える。
すう、と息を吸ってから、つぷりと狭い穴に人差し指を差し込んだ。

「は、んくぅっ……」

軽く息を吐きながら、人差し指を出し入れする。
元から指が体液で濡れていたため、滑りが良い。
様子を見ながら中指も入れてみて、緩くなってきた内部をぐちゃぐちゃに掻き回す。既に後ろから快感を手に入れられる事を知ってしまっているため、直腸を刺激すると簡単に腸液が滲み出てきた。
放課後の教室に、嫌らしい水音が響く。
自分からだと、俺のそこが今どんな状態になっているのか、全く分からない。
女の人みたいに、どろどろに濡れてしまっているのか。こんなに穴が広がってしまっていたら、指を動かすたびに肉の襞がめくれて、肛門の内部まで見えてしまっているんじゃないだろうか。
古泉は動じる事無く、じっと俺のそこを見ている。ニヤついた笑顔で。
かぁっと顔に熱が溜まる。

「これ、後ろだけでイけたりします?」
「……ぁ、わ、わかんな、いっ……!」

今までは前も後ろも両方弄っていたから、後ろだけ、なんてしたことがない。

「すごいですね。こんなに、ゆるゆるで……」

古泉が、膝立ちになりながら体制を崩して、興味深そうに俺の身体を見る。
顔に熱が集中し、更にそこへと血液が溜まってきた。

「ぁ、あっ……ああっ……!」

最初は出すことをためらっていた声も、開きっぱなしの口から溢れてくる。
こんな場所で、誰が来るかもわからないのに。

「どうですか?イけそうです?」

先ほどから限界の近いまま止められているペニスは、俺の目の前でびくびくと震えながら体液を垂れ流すばかりだ。
ここまで焦らされて、当然ながら俺自身もかなり辛い。

「う、ああッあ、……くぅぅ!」

早くペニスにも触れてしまいたい。でも、古泉の目線はそれを望んではいない。
だけど、やはり後ろだけなんて無理だ。
足を支えていた片手を離して、ペニスに触れようとした。
しかし、古泉にまたしても腕を取られ、阻止されてしまう。

「ダメですよ。もう少し頑張ってみてください」
「ぅ……こ、これ以上は……無理……」

小声でぽつぽつと喋りながら、思わず生理的な涙の溜まった目で、古泉をじっと見つめた。それを泣きそうだと判断したのか、古泉が俺の腕を放す。
これは前に触れても良いと言うことだろうか。そう思って、開放された手でペニスを握ろうとした。

「じゃあ、僕も手伝ってあげます」
「へ?あ、ちょ……や、ああああッ!」

突然アナルに自分のものではない指が入り込んできて、さらに入り口を広げられ、痛みに体がびくびくと震える。
元々俺の指が二本入っていた場所に、無理やり入り込んできた指が、縦横無尽に内部で動き出した。自分の身体じゃないから、躊躇する事無くずぶずぶと奥まで指を差し込んで、遠慮なく内壁を抉る。
一人でしていた時に、何度も想像していた。古泉の指、が。

「あっ、ああっ……!ま、まてっ……やぁっ!」

制止の言葉をかけようとした矢先、ペニスの先端から白い体液が勢いよく飛び出した。
それが、ぱらぱらと俺の制服の腹の部分に降りかかる。

「あれ、指入れただけでイっちゃったんですか?」
「……う、ぅ」

あまりにも恥ずかしくて、古泉から顔を逸らしてしまう。
自分でも、これだけで達してしまうだなんて、初めてだ。
たぶんそれは、相手が古泉だから……なんだろうな。
そんなことを考えると、また顔が熱くなってくる。恋する乙女じゃあるまいし、何やってんだ。

「……それにしても」
「ひっ!?」

ぐち、と古泉が、俺の中に入れたままの指をまた動かした。
びりりとした快感が、背筋を通り抜ける。

「こんなに、肛門をがばがばにしちゃって……」
「あっ、ああッ!」

絶頂を迎えたばかりで敏感なままの身体は、古泉のちょっとした動きにも反応を返してしまう。
萎えかけていたペニスも、少しずつ熱が溜まって勃起しかけている。

「もしかして、もう男の人と経験あったりするんですか?まだ高校一年生なのに」
「ぁっ!な、ない……!まだ、誰とも……!」

古泉に変な誤解をされたくなくて、必死に言葉を搾り出しながら返事を返す。

「そうですよね、機関の資料には、あなたはまだ誰ともお付き合いはしたことがない、とありましたから。こんな性癖がある、とも書かれていませんでしたが」

そんなことまで、調べていやがるのか。
古泉の所属する機関とやらの調査力に少なからず恐怖を感じながらも、納得してくれたことに安心する。





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