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5日目
朝彼に会ったら、挨拶をしたのに視線を逸らされてしまった。
それが気に入らなかったので、休憩時間に男子トイレの個室に連れ込んでやる。
嫌がる彼を押さえ付けて、制服をめくってやると青痣だらけだった。特に酷い色をしている場所をつねってやると、彼が小さく呻いた。
さらに爪をたててやれば「痛い痛いやめろ古泉」と騒ぐ。「これから僕に対しては敬語を使って下さい」そう言ったのだが、彼は首を横に振って拒絶した。腹が立ったので靴のつまさきで彼の背中を蹴りつける。「古泉、やめてくれ」などと叫ぶ。敬語を使えというのが分からないのだろうか。
そろそろ休憩時間も終わりそうだったので、彼の口の中に思い切り手を突っ込んでやった。
涙ぐみながら便器にすがり嘔吐する。
ちょうど休憩終了のチャイムが鳴ったので、僕はそのまま個室を出ていった。



6日目
昨日と同じように、今日も彼はなんでもないように学校に来ていた。
休まれても困るのだが、少し複雑な心境である。
部活中も、以前と同じように僕らはボードゲームに興じていた。彼も僕の暴挙を涼宮さんに悟られたくないらしい。好都合である。
二人向き合ってオセロをしながら、机の下で僕は彼の脛につまさきを食い込ませた。無表情を装った彼の額に皺がよる。
楽しい。



7日目
彼が部室に入って来た所で足を引っ掛けてやる。
派手に頭から転び、涼宮さんに笑われていた。
ボードゲームをしている時に、軽く睨まれてしまったので、帰り道に坂で突き飛ばしてやった。
今度は転ぶ時に地面に両手を付いてしまったらしい。
手のひらが可哀相なことになっていた。



8日目
移動教室で彼と擦れ違った時、駆け足で通り過ぎて行かれた。
気に入らなかったので、部活に行く途中に彼を捕まえて空教室に連れ込んだら「離せ」なんて抵抗してきた。
だから僕に対しては敬語を使いなさいと言っているのに。
その後は頭に血が上ってしまい、殴りすぎた。もちろん見える場所には傷はつけていないが、彼が自力で立てなくなってしまった。涼宮さんには彼は気分が悪くなったらしいとだけ伝えて、自宅まで送ってやる。余計な手間を増やしてしまった。
反省。



9日目
ここ数日で気付いた。
彼は暴力に屈するような人間ではないのだろう。
僕を避けながらも誰かに漏らす事が無いのも、プライドの高さの表れなんだと思う。
ならばどうしよう。その高い自尊心をぼろぼろに崩してしてやれば良いのか。
だが、これ以上の暴行を彼に加えて、周囲に気付かれない自信も無い。
暴力以外で、誰にも気付かれずに相手を下落させ、屈伏させる方法は無いものか。
ネットで調べてみるか。
便利な世の中になったものだ。










あきゅろす。
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