いつものようにテレビを眺めながら酒をチビチビやって、そろそろ寝ようかと思った頃だった。たぶん、あれは11時前くらい。
いきなり玄関のチャイムが鳴って応対に出ると、ドアの向こうに立っていたのはオカン。
「早く開けて!」
ただごとならぬ気配に慌ててドアを開けると、オレの顔を目にした途端にオカン大号泣。
「ど、どしたのよ!?」まったくわけわからず。
玄関を開けっ放しにも関わらず、オカンはオレの襟首をすごい力で掴んだまま、胸に顔を埋めて泣きっぱなし。
足下には大きなバッグ。
まだ雪は降る前だったが、ひどく冷えた夜で応対に出たオレはTシャツ一枚の姿。
とにかくこんな所じゃなんだからと、部屋の中に上げて落ち着くのを待ってから事情聴取開始。
「女がいたのよ!」
ああ、そゆことね・・・。
どうやら親父に女がいて、それが発覚したらしい。
まだまだ元気だこと・・・なんてなこと考える間もなく、それから2時間以上もオカン劇場を繰り返され、泣いたり怒ったりの恨み辛みを聞かされる羽目に。
その中でオカンがやらかしてくれたこと。
「ワタシだってね!あんな小娘なんかに負けないくらい自信はあるんだからね!」
なんの?
「それをあんな若いだけの小娘に言いように騙されて!全然しなくなったから、.....続きはこちら→
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