[携帯モード] [URL送信]
あくたもくた
*ぶっこみ最終地点です^ ^
2015.07.05(日) 19:21
*ナッシュ君ってどんな風に喘ぐんでしょうね。(゜凵K)シラネ。
あんあん系なのか歯を食いしばって耐える系なのか…そう言うことを考えながら、ジャンネクのナッシュ君を見ていると、ものスゴく楽しい(とても間違ったジャンネクの楽しみ方)
まさかナッシュ君もそんな目で見られてるとは夢にも思ってないでしょうね。

今のところあんあん言っちゃうナッシュ君は書いてないけど、らめぇ的なナッシュ君だったらどうすればいいでしょうか。

サルのくせに、そんなことしちゃらめぇ〜みたいな(笑)……そんな黒金真っ最中の小話↓(前置きがすごく長い)
あんまりえっちぃ訳じゃないけれど、真っ最中なのでR-18です。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。















「あの、…。」

背後でサルが何か言いたそうにしていたが、全力で無視をし、顔は枕に押し付けたまま、上がった息を整えていた。

「…大丈夫、ですか?そんな枕に顔埋めてたら、息、出来ないんじゃ……。」

大丈夫な訳ねぇだろっ、大丈夫な訳っ!!
テメーの躾のなってないチ×コがケツに入ってて、ご機嫌だったら俺はどうかしてるっ!!
大体、何をまかり間違って、サルなんかとセックスする羽目になってんだ!
クソ、サルなんかと…っ、サルのくせに…っっ。

「あの、ナッシュ…声聞きたいって言ったのは取り消しますから、せめて顔は見せてください。」

ぐぐ、とサルが人の顔を覗き込もうと腰を屈めて、身体を近付けて来たものだから、当然中のチ×コも深い所を抉る。
〜〜〜っ!!
ぎゅっ、と噛んだ唇から息の詰まった細い声が漏れる。
〜〜っ!ダメだダメだダメだ!!ダメだ!!
今、この枕から顔を離したら……正直キャラ崩壊も甚だしい、とんでもなく恥ずかしい声が出る!!
ふざけんな!!そんな女みたいな変な声を出すくらいなら、いっそ舌を噛みきって死ぬ!!

「……これじゃあ僕、ただナッシュの穴でオナニーしてるだけなんですけど。」

あ?
不意にサルの声が冷たく、低くなったかと思えば、腰にヤツの手が置かれて。
ぁ、ひ!っ、っ、
ずる、とチ×コを抜いたくせに、最後まで抜かなかったソレで、一気に奥を抉られる。
〜〜〜っっ!!

「一応、恋人には優しくしたかったんですけど。そんなに強情なら、無理にでも声、聞かせて貰いますから。」






そんな黒金真っ最中のナッシュ君の部屋の前を通ったニック君↓※黒子君は滞在中のJabberwockが宿泊してるホテルに訪ねて来てます。VIP待遇で各自個室と言うことで。





「はは、しゃる、って何ですか。言えてませんよ。」

「人間のくせに、サルにヤられてそんな声出しちゃうんですか。」

「と言うか、ナッシュって結構高い声も出せたんですね。」

「ほら、もっと聞かせてくださいよ。ナッシュのエロい声。」

うん…コンビニに行こうと思っただけなんだけどな…俺…。
ナッシュの名誉のために、ナッシュの音声だけは意識的にカットしたけど…何、あのチビーー怖い。

***

黒子君^^
いっそもう、黒子君×Jabberwockでいいと思ってる。
黒子君×VORPALSWORDSでいいと思ってる。
黒子君×Strkyでいいと思ってる。

黒子×キセキだとかがみんを入れたい時に困ってしまうけど、黒子×VORPALSWORDSなら最初からかがみんも入ってるから…!

2015.06.09(火) 18:56
*暴発二回目後の黒金。下の話の続き。





クソチビザルが!!
この俺に対して二回もふざけた真似をしやがって!!
一回目の顔射でも許しがたいのに、二回目は頭を押さえ付けられてたせいもあって、半分飲んじまったじゃねぇかっっ!!
二回シャンプーして、顔を洗って、歯みがきして、リス○インで三回は口をすすいだが、まだ口の中が気持ち悪ぃ。
クソッ、ガンッとバスルームのドアを蹴り飛ばして室内に戻れば、サルは既にベッドの中だった。
二発出してスッキリしました!と言う穏やかな顔をして、すやすやと寝息を立てている。
……このガキ…殺してやろうか、マジで。
ピキピキと米神の血管が怒りに浮き上がる。
しかし、間抜けな顔面に拳をぶち込む前に、サルのむにゅむにゅもにゅ、なんて言うふざけた寝言に力が抜けた。



…クソが…口でしてやろうか、と言ったからって、口だけ、の意味な訳ねぇのに。
クソ…俺は何にも気持ち良くなってねぇのに。
サルの鼻先まで降り下ろしていた拳を開いて、鼻を摘まむだけにすれば、息苦しくなったサルは、ふが、と間抜けな声を上げた。

***

ナッシュ君のデレ。
多分、黒←←←金なんだと思います。





*まだ続くんかい、って感じのナッシュ君がデレた後のお話。黒金。実は黒→→→金でもあるよ、と言うだけ。





わざとダブルベッドの真ん中に寝たのに、叩き出されることもなく、僕の左横の三分の一くらいしかないスペースに彼は潜り込んできた。
すぅすぅと寝息が聞こえてからようやく、目を開けた。
はぁあー…彼を起こさないような声量で、しかし細く長い溜め息を吐く。
まったく、僕をどうしたいんですか。
普段の高慢な態度に似合わない、可愛い行動なんかとって。
口だけのつもりじゃなかった、なんて。
自分が何言ってるか分かってるんでしょうか。
そんなこと言って、この前みたいに挿入まで行ったら、どうせ泣くくせに。
指一本もキツくて、唇噛んで震えてたくせに。
痛い、ヘタクソ、だとか憎まれ口は叩くくせに。
意地でも、止めろ、とは言わないもんだから。
ちょっと手酷く扱ってしまった。
でも本当は、僕だって啼かせたいとは思いますが、泣かせたいとは思ってない。
それなら、じっくり開発したり、前戯に時間をかければ良いのだけれど。
……僕も若いんで。
獲物を目の前して我慢出来る訳がない。
だからまあ、余裕が出来るまで、もう少し待って欲しい。
ベッドに寝転んでしまえば、身長差なんて関係なくて、僕に背を向けて寝ている彼の頭が目の前にある。
洗ったばかりの綺麗な金髪は、電気が消された薄暗い室内でもキラキラ輝いている。
何だか堪らなくなって、撫でるために、こっそり手を伸ばした。

***

しかし、黒子君は手を洗うのを忘れて居たため、翌日シルバー君に指摘されてしまうナッシュ君^ワ^

時間の流れとしては、
黒子君の暴発話→ナッシュ君のデレ話→黒子君の心境話→シルバー君の小話
となります。思い付いたまま上げてしまったので、順番通りの記載でなくてすみません。

2015.06.09(火) 00:20
*ナッシュ君のお綺麗な金髪にBUKKAKEてみたかったので、黒子さんにぶっかけて貰ったお話。黒金。多分、付き合ってはいる二人。ちょっと下品なR-18。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。




















は、。
彼が呆けた表情をしたのは一瞬で、それを珍しいと思う間もなく、僕の股の間に右ストレートが落とされた。
僕が両手で黒子jr.を庇ってなければ、黒子君ではなく、明日から黒子さんとして生きていかなければならなかったかもしれない。
高級ホテルの、座り心地の良い皮張りのソファも、股の間だけ思いっきり凹んでしまった。

「このっ早漏ザルが!!次、こんなことをやってみやがれ!!てめぇの粗チンなんかぶっ潰してやる!!」

人ひとり、殺せるんじゃないかと思う殺人拳をふるった相手は、僕の股の間からすくっと立ち上がり、罵声を上げた。
大人しくしていれば、優男ともとれる彼ではあるが、本性は狂暴で凶悪、そんな金髪美人の憤怒の表情はかなりの迫力がある。
通常ならば。
しかし、残念ながら、罵声を紡ぐ唇も、ご自慢の金髪も、ご尊顔も、白ジャム……もとい僕の精液まみれ。
ちなみに、最近抜いてなかったため、量の多さにも自信がある。
バスケで性欲は発散させても、精液は発散出来なかったらしい。
考えてみて欲しい。
ドスの効いた罵倒をしてはいるものの、喚いて居るのはザーメンまみれの金髪美人だ。
さっきの殺人右ストレートで縮み上がった黒子jr.が、じわじわ重みを増しても責めないで欲しい。
現役男子高校生の精液工場は24時間年中無休なのだ。
クソ、髪に匂いがつく、と部屋に備え付けられたバスルームに向かおうとした彼の手を引いたのも、不可抗力だ。

「っ、痛、このっ、ぅぐ、ーーっ!」

どうせ口を開けば、サルだとかクソだとかしか言わない、意外と語彙力の少ないしょうもない口だ。
僕の息子をぶちこんで暫く喋れないようにしておいても、問題ないだろう。
だいたい、彼の方から言ったのだ。
口でしてやろうか、と。
赤い舌先で、唇の端を舐めて挑発するように。
高校生を蠱惑的に誘っておいて、暴発程度で怒り狂うなんて大人気ない。
ちゃんと最後まで責任取ってもらわなければ。
取り敢えず、怒り狂った彼に黒子jr.が噛み千切られないように、両手で頭を押さえ付けて、前後に好き勝手動かしてやった。
押さえ付けた金髪が精液まみれだから、僕の両手も精液まみれになってしまったのが、少しだけ気持ち悪かったけれど、男性器に口腔を蹂躙されてる彼がまさかこんなことをされるなんて思って居なかったのか、泣きそうな顔をするものだから……



あ、やばいです、また暴発しそうです。



***

翌日のシルバーとニックとナッシュ君。何故か黒金がjabberwock公認になってる^^



ん?と思っただけだ。
俺は大抵のヤツを見下ろせるし、それはナッシュも例外じゃなくて、今日も前を歩くナッシュの旋毛を見下ろしてただけだ。
バスケなんて汗臭いスポーツするわりに、汗の匂いなんてほとんどさせない。
まあ、俺たちは汗水流して練習することもねぇしな。
特にナッシュは身だしなみに気を使ってるのか、いつも何か高そうな香水だかシャンプーだかの匂いをさせていた。
そのナッシュの頭の辺りから、ふわりと。
いや、シャンプーの匂いはすンだけど、それに混じって何か…別の…変な匂いがする。
だから、香水でも替えたのか、と、フツーに、ごくごくフツーに聞いただけだ。
しかし、俺にそう聞かれたナッシュは俺を親の敵かってくらいに睨み付けて足早にホテルの部屋に戻って行ってしまった。
あ、おい、今日、六本木行かねーのかよ…!
ポカーンとしてる俺に、ニックが引き吊った顔で答えた。

「……昨日あの…水色のチビが来てたんだよ。」

あっ…(察し)

***

試合後も、なんやかんや日本観光とかで残ってるjabberwockと言うことで。何だソレ。

2015.04.16(木) 06:34
*黒子君のおとうさんはサタン様、つまり黒子君は次期魔王様なパラレル。黒金。





都内高級ホテルの一室での会談後、別の階のルームキーを渡された。

「次期魔王様へのほんのお気持ちですよ。」

天界実質No.3の男は天使の微笑みで僕にカードタイプのそれを渡す。
魔界と天界が休戦協定を結んで数百年。
実際は天界側の敗北によるだったものの、表面上和睦として上手く回っているのは、魔界側にも天界側にも僕たちのようなヤツが居るからだ。

「魔族の至上の食べ物は、天使か神と聞きまして。さすがに神は用意出来ませんが。ちょうど一番下の愚弟が人間界(ここ)に来ていることが判明しましてね。」





天帝ゼウスには十数人の愛人が居る。
あの男は正妻の三男だったが、僕の元には、稀に、愛人の子どもも接触をはかってくることがある。
ま、次期魔王の後ろ楯を得て、次期天帝への序列をひっくり返したい気持ちもあるのでしょうが、話にならないヤツばかりだ。
けれどまあ、あの男の天使にしておくのが勿体ない狡猾さと非情さを持ち合わせて居るところは、なかなか気に入っている。
日和主義の長男と、政治に無関心な次男よりは、よっぽど。
妾の子とは言え、弟を政治の道具に使うとは。
まあ、用意されているのは、ゼウスの十三番目の愛人の子ども。
序列最下位には次期天帝など天地がひっくり返っても有り得ない。
こんなことくらいにしか利用価値は無いでしょうね。
それにしても、ゼウスの女好きと種馬振りには恐れ入る。
魔族は愛人は居ても、子どもは正妻にしか産ませないことが多い。
魔界の王たる父・サタンも、愛人はゼウスに負けず劣らず居るが、父の息子は僕しか居ない。
次期当主争いを避ける意味合いも有るけれど、一番の目的は純血を守る為だと聞いている。
最近はなくなってきたらしいけれど、昔は近親婚の方が主流だったみたいですし。
ただ神族は博愛主義らしく、正妻も愛人も平等に分け隔てなく、愛と子どもを授ける。
まったくどうしょうもない愚者ばかりだ。





カードキーで目的の部屋に入れば、室内に人は見当たらず、シャワーの水音だけが響いて居た。
ソファーに腰掛け、しばらく待てば、バスローブを軽く羽織っただけの彼が現れた。

「……どうやって入った。」

金の髪と海の色の瞳を持ち合わせて居る彼は、容姿だけなら一番天使らしいが、僕を見下す視線は、刃物のように鋭い。

「魔族の好物は天使だと知ったアナタのお兄様からキーを貰いまして。」

魔族、天使、と言う単語と、カードキーを掲げて見せれば、秀麗な眉が険しさを増した。

「ああ゛?」

やはり知らなかったか。
僕は彼がゼウスの妾の子だとは知って居たが、僕が彼を知らないのも無理からぬこと。
人間界では魔力無効化で人間の振りをして居たし、何よりゼウスの子どもとは言え、政治に関係の無い序列の者が僕を知っている必要もない。
序列最下位なら尚更。

「察しが悪い。僕は次期魔王で、お兄様が、お前はケツ使って次期魔王様のご機嫌取りしろ、って言ったってことですよ。」

碧眼が僅かに見開く。
動揺か。
面白い。
お高くとまったこの顔を、恥辱に歪ませるのはさぞや愉しいことだろう。

「せいぜい、僕に気に入られるよう、売女のように腰を振って媚びを売れよ。」

***

勝利を確信した黒子様。
だがしかし、

売女ナッシュ君とギャグ黒子様の場合で続き↓



緩く止めただけの帯を彼の指が解き、パサリと床に落ちる。
おや、予想外の行動ですね。
彼の性格なら、問答無用で蹴りのひとつでも来るかと思ったんですが。
バスローブの合わせ目がはだけるのも構わず、ソファーに座って居る僕を跨ぐ形で膝立ちになり、肩にしどけなく腕を回してきた。

「お望み通り、お前の上で腰を振ってやる。好きなだけ精気を貪れよ。そのかわり、満足したら……。」

そこまで言い、すっ、と彼は身体を曲げ、僕の耳元で噛み付くように囁いた。



俺を天帝にしろ、魔王様。



なるほど。
どうあがいても、正攻法で彼が次期天帝になることはない。
ならば、この状況を逆に利用しようと言うわけですか。
愛欲は数ある欲の中でも、酷く単純な割に、重く絡み付く。
時に、損得以上の判断をさせることもある。
この僕から、寵愛を受けようと言うのか。
……抵抗されるのも面白いですが…彼の案に乗るのもまた一興ですね。
傍若無人なこの男が、売女に成り下がる様もなかなか興味深い。













「ば、ばかな……。」

数時間後、干からびた僕がベッドの上に居た。
いや、魔力的には天使の精気フル満タンで、元気100倍と言ったところなんですが、精神的にと言うか何と言うか。
僕とて、次期魔王としての教育のひとつとして性技の手練手管も学んでいた。
人間界では、魔力無効化の影響で影が薄くて気付かれにくい存在ですが、魔界では当然、次期魔王としてモテましたし。
それなりに場数は踏んで居たのに。
何なんですか!!何なんですか!!!
コイツ、房中術でもマスターしてるんですか!?
キスひとつとっても、やたらめったら巧いし、フェラにしたって先端も竿も玉も
あちこち舐めまくった上に、それがまた的確にイイところばっかりで。
何より突っ込んだ穴がまた……入口はキツいくせに奥は柔らかくて温かくて……、ヘタなオナホより数十倍上手に、締め付けたり、緩めたり、擦り付けたり、……あ゛ーっ、もうっっ!!
まさかこの僕が止まらなくなるなんて。
ガンガン突き上げ過ぎて、腰が痛いです……。












「だらしないな、次期魔王のくせに。」

汚れた身体を洗うために、シャワーを再び浴びていたナッシュが戻って来て、ミネラルウォーターのペットボトルを差し出す。

「…っアナタ、僕以外にもこうやってパトロンを得てるんじゃないですか?」

痛む腰を擦りながら水を受け取り、ジロリと睨めば、行為中と同一人物とは思えない反応が返ってきた。
かあっ、と頬に赤みが差し、恥ずかしそうに睫毛を伏せて、小さな声での返答。
え…。

「……誰にでもケツ貸す訳ねぇだろ。…今回が初めてだ。」

ま、マジですか…。

***

黒子様の敗北^^

2015.04.16(木) 06:34
*婬魔パロディからのエクソシストパラレル。木紫。





くやしいくやしいくやしい!!
室ちんに負けて良いようされたのは、耐え難い屈辱だった。
その上、

「氷室って…お前の先輩だったよな。WCにも出てたし。スゴいな…あそこまで人間に化けられるなんて。俺も全然気が付かなかった。」

木吉鉄平!!
こいつに…っ!!こんなヤツに、頼らなきゃならないなんて…っ!!
東京駅に迎えに来てた木吉は相変わらず
へらへらしてた。
バスケじゃ俺に敵わないくせにっ!!
けど、仕方ない……俺一人じゃ室ちんには敵わない。
それに、式神とは言え、赤ちんの術も破られた。
赤ちんを危険な目には合わせられない。
兄ちゃん達に話そうかと思ったけど、……やっぱり出来なかった。
悪魔に負けるならまだしも、あんな…あんな…こと…言えるわけない。
もちろん木吉にも、室ちんが悪魔で俺が負けたことは教えたけど、それ以外のことは、言ってない。
けど、…木吉はエクソシストとしては…くやしいけれど、すごく強いし…確か家系も相当位が高かったはず。
この昭和の平屋って感じの家の人間がエクソシストってゆうのも信じられないけど、縁側で話し込んでる俺たちに大福とお茶を運んでくれたお婆ちゃんは、エクソシストとは何ら関係ないらしい。
どうやらエクソシストとして高位なのは木吉の父方の家系だけで、母方の家系は普通の家。
加えて詳しい事情は知らないけど、父親も母親ももう居ないらしい。
だから、こうして今住んでる母方のお爺ちゃんお婆ちゃんは普通の人たちみたい。

「さて、じゃあ行くか。」

「え、どこに…?」

「本家。人間に化けれて、聖水も効かない悪魔と対決するなんて、さすがに俺も準備しなきゃならないからな。」

試合の時みたいな真剣な表情に、思わず身体が固まる。
実際、室ちんは、あんなことが有った後も普通に学校に来て、普通に部活に出て居た。
俺程度に正体がバレたくらいじゃ、なんの脅威でもないんだろう。
そんな“化け物”と対峙しなきゃなんないんだ。






てゆうか、…でかっ!!
タクシーで乗り付けた木吉の父親の実家は、塀に囲まれた大きなお屋敷だった。
ヤのつく職業の人の家みたい……てか…実際、門を開けた先に居た男の人は黒いスーツだし…エクソシストの居る家には見えないけど、どう見ても“普通の”人っぽくもない。

「鉄平様!お帰りになるなら、お迎えにあがりましたのに。」

て、てっぺい様って…。
黒髪でノンフレームの眼鏡をかけた、神経質っぽい男が寄って来て、木吉の荷物を受け取る。

「こちらは…?」

「友人の紫原だ。エクソシスト見習いの。」

眼鏡の奥で、切れ長の目が怪訝そうに細められる。

「エクソシスト…?しかし、彼は…。」

ひぇっ!!
この人も木吉よりは低いんだけど、長身で…けれど、俺よりも当然低くくて、その頭が、俺の胸元に寄せられる。
てゆうか、匂い嗅がれて…っ!?
不審物を見つけた警察犬みたいに、スンスン鼻を寄せられる。
や、な、何!?な、に…!?

「……大丈夫だ。それより、奥の部屋を開けてくれ。」





奥の部屋は高級旅館の一室って感じだった。
けれど、部屋の隅に置かれた……御衣懸(みえがけ)って赤ちん教えてくれたっけ…?細い鳥居みたいな着物をかけるヤツに、かかっていた法衣に木吉が本当にエクソシストであることを知る。
白をベースにしたエクソシストの戦闘服。
見習いの俺にはまだ法衣は貰えないから、その白は少し憧れだ。
その上、立襟の左側に錦糸で刺繍された十字架が三つ。
………木吉ってやっぱり偉いんだ。
完全階級制のエクソシストの中でも三つ十字なんて…最高機関の元老院クラスじゃなかったっけ?
五つは法王以外居ないし、四つは法王の親族のみだし…。
第一、襟に十字が入ってるエクソシスト自体が稀なのに。
……木吉が三つ十字なら、いくら室ちんみたいな悪魔でも…!!
垣間見える勝機に、知らず知らず唇を噛む。
これなら…!!きっと……!
だから木吉が、法衣に羨望を向けた俺の後ろでどんな表情をしてたのか、…知らなかった。

「それより、自分の心配をしなくていいのか?」

「え?」

「今どき聖職者全てに処女性は求められていないけれどーーー悪魔と交わったエクソシストなんて居るわけないだろう?」

やけに冷えた温度の木吉の言葉は、本当に冷水を浴びせられたかのように、ざあっと頭を冷やした。
え、…は…?なん…で、知って…?

「良くてお前の職位剥奪。まあ、お前は見習いだから、職位って言うモンでもないけど。おそらくはお前の家族も全員職位剥奪だろう。」

「…そ、…な…。」

エクソシストの職位を失えば、室ちんを倒すことはもう出来ない。
あの屈辱を払拭することが永久に出来ない。
いや、そんなことより、俺のせいで兄ちゃん達がエクソシストをやめなきゃなんないなんて、そんな…そんなの…。

「悪魔に負けるだけならまだしも、悪魔と交わるなんて…悪魔と契約したと見なされても仕方ない。見習いって言ったって、悪魔との契約がどれだけ重罪か知っているだろう?元老院がこのことを知ればどうなるかなんて、分かりきったことだ。時代が時代なら、職位剥奪どころか、魔女として処刑されてもおかしくない。」

ぐわんぐわんと木吉の言葉が頭の中で踊ってる。
待ってやだ、やだ、このまま負けっぱなしじゃ、やだ、だってそんなの、酷い。
くやしい、くやしい、あの屈辱を、どうやって晴らしたらいいわけ?
だって、待って…これは俺の責任で、だから兄ちゃん達が責任負う必要なんて無くて…やめて兄ちゃん達の、誇りまで奪わないで。
どうしよう、どうしよう、何て取り繕えばいいか分からない。





「何でバレたかって?紫原ーーお前、悪魔の精液臭いよ。」










木吉side

呆然としてる紫原を部屋に備え付けられてる風呂に追いやる。
悪魔の精液は鼻につく。
はあ、と長いため息の後に、スマホから電話をかければ、相手はすぐに出た。

「ごめんね。悪魔は基本的にウソつきだから。」

人間界に居る時は派手に動かないと約束してただろう、見習いとは言えエクソシストまで手を出すなんて、と詰め寄れば、悪びれた様子もなく、この返答。
……あーあ。
こんなことなら、俺がさっさと喰えば良かった。
聖職者って言ったって、貞操意識なんか十人十色。
表向きは処女性を唱えておきながら、曰く、神に使える者同士なら穢れない、とか、曰く、神の使者からの施しだとか、性欲に溺れるヤツらも居る。
救えないのは、元老院が悪魔の殲滅なんて考えていないことだ。
敵が居なければ、ヒーローが成り立たないように、悪魔が居なければ、エクソシストなんて必要ない。
教会だって必要なくなる。
そんなことになれば、教会は、元老院は、信者というパトロンを失うことになる。
実際、既に人間界には、人間に化けれるほど高位の悪魔という異形のモノたちはいっぱい居る。
そんな化け物を一匹退治するには、手練れのエクソシスト十数人は必要になる。
けれども悪魔たちだってバカではなくて、人間を根絶やしにしようだなんて考えてるやつはほとんどいない。
時折、人間の心の闇を抉じ開けて操り、堕ちてゆく様を嘲笑うだけだ。
要は、恐ろしいくらいに長生きな生き物が、人間を使って、ただの“遊び”に興じてるだけ。
そういうのを熟練者十数人の命を懸けて退治するなんてバカみたいだ。
ま、俺たちのほとんどの仕事は、自由に次元移動が出来ない下位の悪魔が、偶然出来た次元の裂け目に落ちてこっち側に来て調子に乗ってるのを退治するくらいだ。
こんなことを知っているのは一握りの上層部だけで、ほとんどのエクソシストは悪魔の殲滅を信じて居る。
見習いとは言え、紫原もそう教育されていただろうし、その上今は誇りを取り戻すために、何でもするだろう。

「月並みだけど、元老院を盾にすればいいんじゃないかな。今のアツシなら何でもすると思うけど。」

氷室に助言されるのは腹立たしいが、確かにその通り。
この事実を俺が握ってる限り、あの大きな子どもは、既にこの手の中だ。

***

むっくんに逃げ場はない。


※木吉先輩のWC後の渡米の件を忘れてました。パラレルなのでまだ東京に居るってことでお願いします。

[次#]

無料HPエムペ!