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小ネタ集
室町/現パロ/小ネタ/お題/CP
捧げ物・記念品

小説とは呼べないくらい短い話。ほぼ会話文。 ネタ帳の役割もあるので、ここに書いたネタを上の小説で使うことも。

2009.11.06(金) 23:57
(三郎→?)



「………苦しい」
息がつまるような胸の痛みに自然と眉間の皺が増える。まるで海の中で呼吸を奪われたような感覚に、目眩までしそうなくらいだった。声に出して呟いてみれば楽になるかと思ったが、どうにもそう上手くはいかないらしい。息苦しさはなお一層増すばかりだ。
「………あんなことで動揺してどうするんだ。私は忍じゃないか」
アイツが例え誰と居ようが口吸いをしてようが、私にとやかくいう資格はない。そう自分に言い聞かせる。そうでもしないと肺が押し潰されてしまいそうだ。
「突き放したのは私の方だ………未練など…あってはいけないんだ」
きつく目を閉じても瞼の裏に張り付いて消えないあの光景に、私の呼吸は徐々に奪われていきそうだった。



(そう、これは単なる気まぐれでしかないはずだ。否、そうでなくては困る)

2009.10.25(日) 23:55
(久々知兵助+双忍)



「何やってんの?」
「月見てんの」
「面白い?」
「うん…まぁまぁ」
「今暇なの?」
「いや、月見てて忙しい」
「ふーん。寒くないの?」
「寒いけど我慢してる。兵助こそ何してんの?」
「お前の観察してる」
「兵助は暇人だな」
「暇じゃないよ。観察中だってば」
「あ、そっか」



「何あいつら。会話がすげー馬鹿なんだけど」
「だからって邪魔しちゃ駄目だよ三郎」
「えー」
「えー、じゃない。二人共忙しいんだから」
「…………え?雷蔵さん?」
「何?」
「………や、何でもないです」



(とりあえず今日は早く寝てください。疲れが増すから)

2009.10.11(日) 01:26
(竹谷×鉢屋)※片思い同士



「大嫌いだよ、お前なんか」
そう言った三郎は走って学園に戻って行った。俺はただ黙って右頬の痛みを感じながら、隣の木へもたれ掛かるように腰を下ろす。
三郎のあんな顔、初めて見た。一年の頃からの付き合いで、俺はアイツのことをよく知ってるつもりだったけど……本当につもりだったらしい。何が三郎をあんなに怒らせちまったのか、考えても思い当たることがほとんどない。あるとしても軽い悪戯みたいなものばっかりだ。その悪戯の中に何か地雷のようなものがあったのだろうか……あんな…泣きそうな顔をさせちまうくらいの地雷が。
「…こんなとこで、座ってる場合じゃねぇよな」
とにかく今は三郎に会いたい。会ってどうするかはその時考える。頭の中ではあの泣きそうな表情だけがグルグルと回っていた。



(抱きしめたら、また殴られるんだろうな)

2009.09.17(木) 23:47
(タカくくタカ)



「俺を好きになってよ」
突然現れて何を言い出すんだこの人は。可笑しいのは髪の色だけでなく頭の中身まで侵食していたらしい。やけに真面目な顔で告げてきた相手を見上げる。
「何なんだよ、突然」
「突然なんかじゃないよ。ずっと思ってた」
そんなこと言われても、こちらにしてみれば突然だ。心の準備も出来てなければ、いきなりの事に返す言葉が見つからない。
ふいに力強く抱きしめられ息がつまる。目の前を明るい金色がサラリと揺れた。
「本当はね、もうちょっと時間を置くつもりだったんだけど」
我慢出来なかった。
そう耳元で囁く相手の声は今まで聞いたことがない色気のある声で…。耳の奥がジンと熱を持つ。
…ただ、この人は何か勘違いをしているようだ。
「斎藤」
「なに?」
「既に好きな場合、俺はどうしたらいいんだ」
「………え?」
途端、幼く変わった声に薄く笑みが零れる。



(さて、捕まえたのは一体どちらか)

2009.09.15(火) 07:24
(久々知兵助)



「眉間に皺、寄ってるよ」
「え?あぁ、気付かなかった」
「珍しいね、兵助がそんな顔するなんて。い組でなんかあった?」
「………いや、何でもない」
「そう?ならいいや。ね、今日町に行かない?」
「町…?何でまたそんな急に」
「あっ予定入ってた?」
「予定はないけどさ」
「なら問題ないね。ほら、外出届け二人分取ってきといたよ」
「…準備いいね」
「まーね。前に兵助が町に新しく豆腐屋さんに行ってみたいって言ってただろ?だから今日行こうかなっと思ったんだけど……」
「行く」
「即答でありがとう。じゃあ早速着替えて町に出ようぜ」
「そうだな」
「また5分後に校門前集合ってことで」
「分かった。……なぁ」
「うん?」
「ありがとう」
「んー…何のこと?」
「いや、こっちの話し」



(また君に助けられた)

2009.09.08(火) 00:23
(竹谷八左ヱ門)



「ハチの背中は俺が守るから」
「なに言ってんだよ、切り込み隊長。人の話しも聞かないくせに」
「だって、やられる前にやらなきゃ、だろ?」
「それは同感」

(結局前も後ろもない、ただお互いに助け合うだけ)

2009.08.31(月) 11:26
(雑渡昆奈門)



「時々…本当時々ですが、世界が白と黒に染まって見えるんです」
「へぇ…?」
「その代わりやけに朱だけはハッキリしていて、あぁ綺麗だな、もっと見てみたい、って思ったり。これって一種の病気…なんですかね」
「そうかもしれないねぇ。でもそれは、私にも同じような経験があるよ」
「忍さんにも、ですか?」
「まぁ若い時だけどね。今はもうそういう風には見えなくなったなぁ」
「……じゃあもっと僕が大人になったら、これは治るんですかね」
「多分、経験さえ積めばじきに治るはずだよ。うちの部下も最近はそういうことも無くなってきたから」
「ってことは部下さんもそう見えてたってことですね。なーんだ、僕だけじゃなかったのか」
「安心したかい?」
「はい、とりあえずは」
「それは良かった」
「…忍さん、ついでに質問なんですが」
「ん?」
「その目から見える世界はどんな風に映ってるんですか?」
「………そうだねぇ。黒くてごちゃごちゃしてて、その癖やけに眩しい光は絶えない…そんなものかな」
「何だか複雑な感じですね…」
「まぁそう簡単にはできてないからね」



(私も…そして世界も)

2009.08.27(木) 07:14
(不和雷蔵)

「らーいぞー」
「ん?どうかした?」
「呼んでみただけ」
「そう?」
「うん」
「………」
「…ふぁ〜。ね、膝貸してよ」
「何、寝るの?」
「なんだか眠くって」
「睡眠不足?」
「まぁね。ハチの大事なお友達のせいでちょっと…」
「今回は誰が来たの?」
「ウスバカゲロウ君」
「あはは、ご愁傷様。予算上げてくれるなら膝枕してあげるよ」
「………。それ、文次郎先輩に膝枕頼むより難しいから」



(あ、それはちょっと見てみたい)

2009.08.25(火) 01:02
(鉢屋三郎)



「随分珍しい遊びしてるんだな」
「ちょっ三郎っ助けろよっ」
「いやぁ、私はこうやって屋根にぶら下がる遊びがあるなんて知らなかったぞ。勉強になります」
「合掌は良いから早く手ぇ貸してくれって!」
「『俺は屋根で寝て落ちるようなヘマはしない』って言ったのはどこのどいつだったか…」
「はいはいはいっ俺ですよ!反省してるって!」
「本当か?」
「本当!もう二度としませんっ」
「………はぁ、しっかり掴まれよ」
「ん、……ぉわっ」
「よっと……。ったく馬鹿だよなお前って。本当馬鹿」
「ぅっ………馬鹿馬鹿言うなよ…」
「心配してやってるんだよ、馬鹿」



(いい加減気付け)

2009.08.19(水) 17:24
(竹谷八左ヱ門)



「俺が付き合うなら雷蔵がいいなー」
「何だよいきなり。気持ち悪いな」
「気持ち悪いとはなんだよ。あ、言っとくけど結婚するならハチだから安心していいよ」
「俺に選ぶ権利があるのも忘れるなよ?」
「真面目に返されても困るんだけど…。少しは喜べよなー」
「まず男相手で喜べねーから。つーか、いきなり何でんな話しになったんだよ」
「ん?くのいちで禁断の恋ってのが流行ってるって聞いたから。なんでも“やおい”っていうらしいよ」
「………女って怖いな」
「うん、俺もそう思う」



(うちのくのたまは腐ってるから気をつけてねby山本シナ)

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