1-2

もちろん、脱ぐ気もなけりゃ脱げるわけもない。
よって脱がされる羽目になった。
下半身はすっぽんぽん。上半身は前を肌けさせられ───
「うっ…くっ…」
乳首をピチャピチャ舐められちゃってる。
オナニーの時に何となく触ってみて気持ち良いことは知っていたけど、こんなにイイなんて──
時折じゅっと強く吸われるだけで、身体が跳ねる。
「すげェな…乳首だけでコレかよ」
「あっ…!」
ツン、とペニスを突つかれた。それだけでぷくりと先走りが顔を出す。
「クソ…教師…訴えてやる…」
「その話は後だ。今は──楽しもうぜ?」
裏筋を指でなぞられ、慌てて声を押さえた。

ゾロは改めて、あられもない姿を眺めた。
目立つ金髪に抜けるよな白い肌──入学当初から目をつけていた。
すぐに、上級生とも喧嘩するような血の気の多い不良と知ったが、
ゾロの恋心と股間は膨らむ一方だった。
──退学なんか…させてたまるかよ…

荒い呼吸で首筋を愛撫する。
「なァサンジ…どうして欲しい?」
「…く…ぅっ」
片手で乳首を摘み、ぐにぐにと感触を楽しむ。
「望むままに触ってやるよ…言え」
「んっ…んん…!」

サンジは下唇をきゅっと噛み締めている。
そこを塞ぎたい衝動を押さえ、ゾロは耳朶に囁く。
「どこを触って欲しい…?」
「う…あ…あ、アソコ…」
「アソコ?どこだ?」
意地悪な声を耳に入れる。下肢が艶かしく揺れているのが解る。
「クソッ!…触れよ早く!!」
「だからどこをだ」
片手で内腿を優しくさする。サンジは唾を飲み込んだ。我慢できずに叫ぶ。
「──チンポだよっ!オレのチンポ早く擦れよクソ野郎っ…!!」
「良い子だ」
「ひあっ…!」
根元を掴まれ、一気に芯を持つ。
「乳首もここも…生娘みてェなピンクだぞ」
「言うなバカ…ああっ!」
ズッと擦られ、大げさに跳ねる。

「口がなっちゃいねェな…だから喧嘩になるんだ」
「くっ…あ、あっ…!」
噛み締めた唇から、甘い嬌声が漏れる。
教師の大きく熱い手に弄られて、早くも高まってきた。
「くそっ…嫌だ…野郎なんかに…あうっ…!」
親指で鈴口をグリリ!とされた。
「野郎だからこそ…イイところ知ってんじゃねェか…」
笑いを含んだ声が迫り、白い首筋をベロリと舐め上げる。
それすらも快感になり、だらだらと濡れるのが分った。
「もう…ダメだ…で、出る…」
「いいぜ。たっぷり出せよ」
手淫の動きが激しくなる。何も考えられなくなる──
「う…やめ…あ、あああ、い、イク…やあ───!!」
ピンクのペニスから、勢いよく白濁が散る。
ぬるい液が、胸や腹に垂れる。

「う…く…んっ…」
鼻を鳴らしながら、快楽の残滓に身を震わせていると──カシャリとシャッター音がした。

「よし、上出来」
涙が溜まった目を開くと、自分に向けて携帯電話が…

「ま、まさか…あんた…」
「ああ撮った。すげーエロいぜ」
画面を見せられた。
そこには腹に精子を付け、恍惚とした顔の…
「ぎやああああああ!!!消せええええええ!!!」
「保存」
教師は身を引き、ボタンを押して携帯をしまった。
サンジは青ざめる。
「お前…よもや…それ脅しに使う気か…?」
「まさか。悪党じゃあるめェし」
ホッとしたのも束の間、低い声がこう言った。

「だがお前がまた喧嘩したら、所構わずばら撒く」
「悪党じゃねェかっ!!畜生!!縄解け!!コロすっ!!」
「まァ聞け。喧嘩したくなったら俺の所へ来い」
ゾロは放出で萎えたペニスを、プルンと弾いた。
「上った血、下げてやるよ」
「──ふっざけんなっ!!クソホモ教師ぃっ!!」
「なんだ、元気だな。もう一回抜くか?」
真っ赤になって絶句する生徒を、心底可愛いと思う。
「安心しろ。悪いようにはしねェ」
目尻に溜まった涙を、親指で拭いた。
「なにせ、俺はお前が好きだからな」
「え───」
呆けた顔に、キスをした。
むにゅ、と温かい感触を楽しみ、顔を上げる。
サンジはもう、筆舌にし難い表情で固まっていた。

体育教師はさっさと腹の精液を拭いて服を直し、手足の縄跳びを解いた。
「よし、そろそろ校門が閉まる時間だ。気をつけて帰れよ」
ポンポンと黄色い頭を叩き、体育倉庫の鍵を開ける。
サンジは慌てて身を起こした。
「お、おい…待てよっ」
「待たん。見ろ」
教師は振りかえり、自分の股間を指差した。
棍棒でも入れてんのか?ってなぐらい、ドカンと張り詰めている。

「もう暴発寸前だ。これ以上お前と居ると、マジで犯しちまう」
「───」
蒼白でパクパク口を動かす生徒に、ゾロは戸を開けながら破顔した。
「不良は止めて、ちゃんと卒業しような。サンジ」

足音が遠ざかり、一人残されたサンジは、胸を押さえた。
──何だよあの顔…教師面しやがって…変態のクセに。
だがその変態に不覚にも心揺らいだのは、鼓動の音からして明らかな事実で。



3日後、声をかけたのはサンジの方からだった。

「ロロノア先生──個人指導してくんない?」




おわり


(08.6.8)


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