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お嬢
女の子の日(柔嬢)


乙女な日が憂鬱すぎて書いたちょっと狂った文章です(苦笑)

ちょっと柔造さん変態かもしれません。

何でお嬢が京都に帰ってきてるのかも分かりませんwww

すみません、適当すぎて。


●女の子の日●




朝からだるいし、頭痛いし、お腹痛いし、とにかくしんどくて布団の上から起きれんかった。
しんどいし動く気もないから、うちは布団の上で体を丸めて、ずぅっと寝てた。

そうしていると、とんとんと扉を叩く音。

「だれ?」

「柔造です。入ってもええですやろか?」

「うん・・・ええよ・・・」

布団の中からもぞりと体を起こし、柔造が入って来るのに備えた。

スッと扉が開いて、柔造が入ってくる。
見ると盆の上に何かを載せてやってきていた。

「どないしたん?」

「お薬お持ちしました」

「・・・・薬って・・・なんの?」

盆の上には確かに薬の箱と、お水が載ってある。

「生理痛の。今日1日目ですやろ?しんどいんちゃうやろかって思いまして」

「・・・1日目やけど・・・なんで知ってるん?」

「毎月ちゃんと計算してますから」

「は?」

にっこりと笑って柔造はそう言うけれど、え、ちょっと待って。
なんかとんでもない事言ってませんか?

「やって、お嬢にはいつか柔造の子供産んでもらいたいですし、今はまだ危険日やとかもわかっとかな怖いですし」

「え・・・せやけど・・・それって普通知ってるもんなん?」

「お嬢の事やったらなんでも知っときたいですから」

「え・・・・」

えっと・・・
いやいや、やっぱりちょと待って。
そんなん男の人が計算するのってやっぱりおかしいやろ。
なんやめっちゃ恥ずかしい。

って言うかそんなん知った上で、今までそう言う行為をしとったわけ?

顔がかぁぁぁっと赤くなる。

なんやのんそれ。

「はよ薬飲んで、今日はゆっくり寝とってくださいね」

言ってることはめっちゃ恥ずかしいのに、柔造は普段と変わりなくいたって普通。
時折柔造の行動はめっちゃ驚かされる。

「・・・・・うん・・・」

柔造がパキっと薬をシートから取り出すと、手の平にコロンと載せてくれた。
それを口に含んだら、タイミング良く水を差し出してくれる。

隙を与えず、それで居て押し付けがましくもなく動く柔造。

なんて言うか凄いスキルやと思う。
まるで執事みたいや。

なんて感心してる場合とちゃう。
痛いしだるいし、やっぱりしんどい。

「堪忍・・・うちちょっと寝る・・・」

「今日はかなりきつそうですねぇ」

「うん・・・・はぁ、もうこんなんなくなったらええのに」

ごそごそとまた布団の中に潜り込んで、はぁと溜息を吐いた。

「失礼します」

と言うと、柔造が布団の中にそっと手を差し入れ、うちの腰をゆっくりと擦ってくれた。

ああ、気持ちええなぁ・・・。
こんまま寝てしまおう。

「お嬢」

「なに?」

「生理・・・なくなる方法一つ知ってますえ?」

「・・・そんなんあるん?」

「はい」

「なんやのん?言うて」

「柔造の子供産むことです」

「・・・・・・・はい?」

ほらまたとんでもないことを言い出した。

「子供がお腹に居る間は生理来ませんえ?しかも授乳しとったら更にずっと来ませんし!」

「・・・ちょぉ待って、柔造・・・それって」

「せやし、うっとこのおかんみたいにようさん産んだら、ずぅっと無くてすみますえ!!」

「柔造・・・それ洒落になってない」

「洒落で言うてるんちゃいます。本気です」

「なんで今子供産まなアカンの!!!うちは祓魔師になる言うてるのに!!!」

「そんな危ない仕事するより、家で柔造の子供育ててくれはる方がずっと気持ちに的に楽です」

「そんなん言うたら元も子もないやろ!」

「分かってます。せやけど、柔造はずっとお嬢のこと傷一つ無く守って来ましたんやで?それを今更魔障は受けるわ、危なっかしい訓練はするわ、ハッキリ言って嫌で嫌でしゃぁないです」

「うちの夢はサタンを倒すことやの!」

「知ってます」

「柔造にまでそんなん言われるやなんて思わんかった!!!」

「仕方ないですやろ?こんなに好きなんですから。好きな人を火中に放り込みたいと思う方がどうかしてます」

「・・・っ!!せやかてなぁ!!」

「心配で心配で堪らんのです」

「やって・・・そんなん塾入った時から分かりきってることやん!柔造だって、蝮だってして来てることやんか!」

「俺は俺。蝮は蝮。お嬢はお嬢です」

「だからなんやのん!!」

腰を擦っていた手をスッと抜き取ると、今度はふわりとその手でうちの頭を撫でた。

優しく大きな暖かい手で。

「お嬢は頑張りすぎますから怖いんです」

「・・・別に普通やし」

「無理して、無理して相当しんどならんかったら、誰にも頼らへんやないですか」

「そんなことあらへん」

「あります。せやから心配で心配でしゃぁないんですえ?」

「そんな心配する程の事とちゃう・・・」

「東京行ったかて連絡もろくにしてくれはらへんし」

「それは・・・堪忍・・・」

「お嬢の夢を叶えて欲しい、叶えさせてあげたいって言うのはもちろんあります。だから黙って傍観してたんやないですか。せやけど」

「せやけど?」

「柔造はずっとお嬢の傍に居て、守ってあげたくて、出来るならばそんな危ないことよりも俺の傍で笑っていて欲しい・・・・そう思ってることを忘れんでください」

「・・・・・・」

「お嬢」

「ん?」

「好きです」

「・・・うん・・・」

「無理したらあきませんのやで?」

「分かってる」

「ほんならもう行きますね?今日はゆっくり寝てください」

「うん。おおきに」

「おやすみなさい」

「・・・うん・・・おやすみ」


柔造の思いを聞かされた瞬間、ほんのちょっとだけ柔造の子供産んで落ち着いた生活出来たらええのに・・・なんて思ったことは内緒。

うちはサタンを倒すんや!

せやからそれまでうちの夢に付き合って?

その後はずっと柔造の傍に居るから。





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