REBORN!
廉鐘
ぐわんぐわんと頭の中で鈍い音がする。何なのこれ。朝から、昨日から、一昨日から、ずっと鳴ってる鳴り止まない。ちょっと誰か止めてよ何してもいいから僕の頭ぶん殴ってでも構わないから！
何だって僕がこんな目に遭わなきゃ行けないんだ。何もしてないのに！ああもういやだ誰かに当たりたい。
ちょっと君殴られてよ。
…草壁を殴ったって治らない。そりゃそうだ、原因が彼じゃないんだから。
それならと頭に浮かんだ草食動物。赤ん坊が一緒の彼を殴ったって治らない気がする。それじゃあ隣の彼は、いやダメだ。ならあいつは？
ちょっと君殴られてよ。
鳴り響いていた音が止んだ。あんなに五月蝿かった音がもうしない。何でだろう？
「ヒバリ」
治まっていた音が鳴り始める。何で何で、治ったん、じゃ、やめろ呼ぶな呼ぶな呼ぶな呼ぶな呼ぶな！
聞きたくない耳を塞ぐ。
「好きだ」
耳を塞いでるのに入り込む音。侵蝕し始める音。好き？誰が、彼が、誰を、僕、を、途端に全てが鮮明になった。何だ。原因は君だったのか。
せめても、と僕は彼の頬を撫でた。
廉鐘
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山ヒバ。ヒバリが若干病み気味。悩む前に言ってしまいましょう！←
ちなみにれんしょうと読みます。
20101026 玖樹
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