瞼を閉じたら
ザックスと初めて身体を繋げた翌朝、目を覚まして直ぐにザックスの顔が飛び込んできた。
「ザックス…?」
「ん?」
寝起きで甘えた声で名前を呼ぶと満面の笑顔で返事をされて、恥ずかしくなって目を逸らす。
「…何時から起きてたの?」
「ん〜、いや…」
「寝てない、の?」
俺はあんなに疲れて最後の方なんてあんまり覚えてないくらいなのに、やっぱりソルジャーの体は特別だから体力も凄いんだろうか。
「だって、瞼閉じたらお前隠れるじゃん」
言われた台詞に目を見開いて、次の瞬間顔がカッと熱くなる。
「お前の事、視界から消したくなくてさ」
「ば、馬鹿じゃないの…」
「馬鹿で良いよ。ずっと、クラウドの事見てたい」
外方を向いた顔を無理矢理ザックスの方に戻され、鼻先にキスをされた。
「も、馬鹿!シャワー、浴びてくるっ」
恥ずかしくて逃げるようにシャワールームに行き、シャワーを浴びて戻るとザックスは眠っていた。当然だ、あんな運動した後にずっと起きてたんだから。これじゃあ昼までは目覚めないだろう。
本当に、馬鹿みたいだ。
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