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キミより甘いものなんて(アベミハ)
おおきく振りかぶって/阿部×三橋





「苺?」

「う、うんっ!お母さん が、安かったからって、2つ買ってきちゃっ て」

「おすそわけってことか」


そんなワケで、俺と三橋の前には甘そうな熟れた苺たちがいる。

俺は甘いもん―ケーキとかパフェだとか―は好き好んで食べたりしないけど、果物はわりと好きな方だ。


「んじゃ、いただきます」

「い、いただきます」


三橋はワンテンポ遅れてそう言って、お互いほぼ同時に口に運んだ。

甘い。

そしてふと気付いた。


「…三橋」

「う?」


こいつ、苺をわざわざ二口で食ってやがる…!


「な、なに?阿部くん」

「………なんでもねぇ」


怒鳴り付けたくなる衝動を抑えながら声を絞りだす。

苺くらい一口でいけるだろうが…!

けどここで突っ込んだら絶対こいつ怯えるだろうな…。

まぁ、逐一他人の食べ方に突っ掛かってもしょうがねぇし。


三橋だし。



……。



「……三橋」

「な、なに?」

「お前、甘そうだな」

「へ?…んッ」



ファーストキスは、甘酸っぱい味がした






















苺ってえろいよね(何)

大食いの三橋があんなちっさい苺を二口で食ってたら可愛いだろうなと。

そんでもってそんな三橋にときめいちゃってる阿部を書きたいなと。



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あきゅろす。
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