なつやすみ
リビングにて珍しく、あのいつも元気なレンがソファーに寝転んでぐったりしてる。
そりゃ今日も暑いから気持ちがわからないわけではないんだけど、さすがにこれは・・・。
なんて僕が思ってたら、勢いよく起き上ってシリウスに突撃しにいきました。
「というわけでシリウス。海に行こう!」
「意味わかんねーよ!なにがというわけだ、話が全くわかんねーよ馬鹿。」
「伝わってよ!暑いから海に行こうって言ったんだよ!もうあたし溶ける!溶けちゃう!」
「そのままそこで溶けとけ。」
「うっわー、何この扱い。」
「いつも通りだ、問題ねーよ。」
「行こうよ行こうよ行こうよ!」
ガクガクとシリウスの肩を揺らすレン。
面白いくらいにシリウスが揺れてんだけど。どんだけ力こめてるんだろうね?
「・・・やめろっての!あんなただの人ごみ誰が行くかよ。」
「えー。そこは仕方ないじゃーん。みんな考えることは同じなんだよ。それにハリーも行きたいって言ってるよ!ね?ハリー!」
「・・・えっ?!僕?」
ただただ傍観してた僕に話しが飛んできた!
レンはキラキラと期待の目を向けてくるし、逆にシリウスはNO,と目で訴えてる。
どうしようか・・・?どっちの肩を持ってももう片方から間違いなく何か言われるしなぁ・・・。できることならば僕を巻き込まないで欲しかったなー・・・なんて。
そんなことを考えてる間に二人の話はヒートアップしてたみたいです。
「だーかーらー!俺はいかねーっつーの!」
「あ、わかった!アンタ泳げないんでしょ!犬になって犬かきでもしてればいいのよ!ぷっ!」
「ふざけんなっ!だれが犬かきなんかするかよ!俺は泳げるっての!」
「じゃあ腹でも出てきた?そりゃもう三十路過ぎてんもんね!かわいそー!」
「はっ!んなわけねーだろっ!お前こそその貧相な身体で水着着るのかよ?」
「失礼な!このないすばでぃー!に向かって。」
「今一度鏡を見てこい馬鹿。」
海に行く行かない、じゃなくてもう別の話になってるのに気付いてるのかな?二人とも。
まあでも面白そうだから僕の答えは、
「僕も海、行ってみたいな。」
(今年は海に行きましょう)
(ねぇねぇ見てみて!ジャーン!)
(ブッ!)
(ちょっとアンタ何お茶ふきだしてんのよ)
(ちょ、シリウス!僕にかかった!)
(わりぃハリー!レン・・・お前30過ぎてビキニって・・・)
(ノンノン!あたしはまだ20代だっもーん☆)
((・・・・・・・・・))
↑の会話がやりたかったっ!だけ(笑)
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