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オレの秘書さん番外編
最初で最後の我儘 1


高校を卒業したら…

大学を卒業したら…


我儘を聞けるだけ聞いてもらって継いだボンゴレボスの肩書。



どこぞの王室かと思わせる継承式の後待っていたのは、気が遠くなるほどの挨拶回り。


結局はブラッド オブ ボンゴレ無しでは継げないボンゴレという巨大マフィアのボスに、笑顔で握手を求めつつも腹の中は品定めかご機嫌伺いか…



何にせよ楽しくも無い挨拶回りに朝からウンザリするオレとその隣に元家庭教師、そして意気揚々としている自称右腕を乗せたリムジンが信号で停止した。



目の前の横断歩道をボンヤリと眺めていると、杖をついた老婆が杖を往来の人間に蹴られたのか倒れるのが見えた。



「あ…」


思わず声を上げたオレだったけれど、直ぐに近くに居た学生と思われる女の子が杖を持ち老婆の荷物を持って手を貸すがの見えた。


横断歩道をゆっくりと自分が来た方向へと老婆とともに歩く彼女に超直感が何かを告げるけれど信号に促されて車は走り出した。




「…何だ?今の女が気になるなら愛人にでもするか?」



本当にこの元家庭教師は不躾だと思う。



「…しないよ。でも、また彼女とは会える気がする」


そう言うとリボーンは鼻で笑って「タラシか」とだけ呟くのが聞こえたのは気にしない事にした。


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あきゅろす。
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