俺の秘書は彼女さん
男心と女心
最近外回りの多いボス。
だからと言って書類整理が減るわけでもないので代わる代わる守護者の皆さんが手伝って下さっていますが、さすがにボスでないと判断出来ない書類もあるので今日は朝から書類と格闘されています。
そんな一生懸命に書類に向かわれていたボスが小さなうめき声をあげられました。
『どうかなさいましたか?』
「コンタクトずれた…ちょっと見てくれない?」
コンタクト?とは思ったものの、慌てて右目を手で覆っているボスの所に駆け寄り少し背伸びをしてボスの瞳を覗き込もうとしたらボスの腕が腰に回りました。
「捕まえた」
『ぼ、ボス?』
「もう外回り嫌だ。○○と一緒にデスクワークの方が何百倍も良いよ」
私の肩の上で駄々っ子のようなボスが可愛らしくて、その背中に手をまわしてポンポンと叩きました。
『コンタクトなんて嘘ついちゃダメですよ?…ボスはボスなんですからお仕事はちゃんとして下さい。私、遅くてもちゃんと待ってますから』
そう言うと回された腕が少しきつくなりました。
「でもなかなか会えないし…今晩オレの部屋に来ない?」
『遊びに行っても良いんですか?』
「えっ………と」
何故か流れる沈黙を破ったのはククッという笑い声。
「夜に自分の部屋に来いなんて男が言う時はヤるために決まってんだろ」
「リボーン!気配消して入って来んなよ!」
私を放し、大慌てでリボーンさんのところへとすっ飛んで行かれるボスに首をかしげる私。
やる…ため?
……っ!!
『ボスのえっちぃぃぃ!』
私は恥ずかしさのあまり、バターンと扉を開けて飛び出してしまったのでした。
男心と女心
(遊びに行くとか言ってしまった…恥ずかしすぎます!)
(おまっ!どうしてストレートに言うんだよ!)
(ダメツナが回りくどいからだぞ)
(だって普通はアレで分かるだろ!あぁぁ、今度どうやって誘ったらいいんだぁ)
(知るか!)
'11/1/12up
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