オレの秘書さん
ケース4 雲雀恭弥
今日もお仕事頑張るぞ!
いつもの調子でボスと執務室で仕事をしているとノック無しに雲の守護者の雲雀さんが入って来られました。
いつもノックされないのでその事自体は慣れたのですが、やはりノックも無しに扉が開くのは心臓に悪いですね…。
それに、雲雀さんにジロリと見られるとちょっと身がすくんでしまうのには慣れそうにありません。
「雲雀さん、ノックして下さいって毎回言ってるじゃないですか…」
「君は僕が来るのを気配で分かってるでしょ?」
「オレは分かっても○○は分かりませんからビックリさせないで下さい」
「……過保護だね」
ため息をついて雲雀さんに諭すように話すボスに、雲雀さんはどこ吹く風…。
それに私の存在は無視されているみたいで少し傷つきます…。
でも、そんなことでくじけてもいられないので書類を受け取るために自ら雲雀さんの所へと近づきました。
『わざわざ持って来ていただきありがとうございます。呼んで下されば取りに参りますので…』
そう言えば無言で書類を私の手の上に置く雲雀さん。
その視線はボスの方を向いていて、クスッと笑われたような気がしました。
「綱吉の許しが出ないから僕が直々に来たんだよ。君の上司は独占欲が強くてね」
「雲雀さん!」
今度は私の方を見てニヤリと笑う雲雀さんとイスから大きな音を立てて立ち上がられたボス。
何だか2人のオーラが怖いです…。
「ねぇ○○、君は仕事熱心だと聞いたけれど、それは仕事が好きだから?それとも綱吉のため?」
スイと私の顔の横の髪を長い指で梳く雲雀さんに固まりながらその目を見つめた。
そんなの決まってます!
『ボスのためです!』
相談4? 雲雀恭弥の場合
(良かったね、綱吉。)
(嬉しいけど、その2択では手放しで喜んではいけない気がする…)
'10.9.7up
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